海の底から
昨日、水中写真家・古見きゅうさんの写真展を観に、キャノンギャラリー梅田に行ってきた。
長年通われているチュークで撮られた日本軍の遺構を中心に展示されており、先般発売となった写真集「TRUK LAGOON」にもそれらが収められている。
古見さんの写真集というと、「WA!」、「WAO!」のように、ウミガメの視点を通して、穏やかで明るい海中世界が描かれているものもあるが、この「TRUK LAGOON」はまったく異なり、光の届かない海底深くに呑み込まれた、まさしく暗い記憶のようなものが形をとって厳然と、そして鮮やかに写し出されている。
最深部で70mにも達するレックダイヴでの撮影は、文字通り命懸けの仕事でもあったはずだ。
戦後70年を迎える今年、第2次世界大戦にまつわる様々な企画が各界で催されているが、こういった写真を目にすることもまた、当時に思いを馳せて今一度世界を見つめ直す、いい機会となる。
ありがとうございました!
♪ Self Destruction Blues - Hanoi Rocks