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2015年2月28日(土)

2度目のワッツ

朝のうちに、久々のロードバイクトレーニングへ。
五ヶ池ピクニックロードを6往復、約31.8kmを1時間33分ほどで。
走り始めは脚に力が入らず、上りで苦労したが、30分ほど走るとようやく温まった。
しかし、最終6アタック目になると今度はエネルギーが切れかけてきて、ペースが目に見えてガックリ落ち、あたかもクールダウンのようなラップになってしまった。
走っている途中、広河原近くに差し掛かったあたりでビンズイを目撃。
また、高木のてっぺんでちょこまかと動き回るリスを目聡く発見した人がいて、何人か集まって見物していた。

家に帰ってきたら、リヴィングルームから見える木にモズが留まっており、尻尾をピコピコ振りながら獲物を探している風だった。

モズ

午後は、妻と妻の友人のKちゃんとともにリゾ鳴尾浜まで出掛け、ワッツというアクアリラクゼーションの練習台、ボディを務めてきた。
相手はまだトレーニング中のインストラクター見習いとはいえ、無料でやってもらえ、感謝もされて一石二鳥。
30分近いセッションを2回を受け、帰る前にはポヤーンとした体で海の見える露天風呂にも浸かって気持ち良かった。

晩ごはんは3人で今津の「るこら・るっこら」で。
サラダにカプレーゼ、真烏賊と水菜のアラビアータ、サーモンの春キャベツ巻き(魚もだがソースがまた抜群)、仔羊のグリエ、キノコと野菜のリゾットに、ドルチェまでガッツリ頂いた。

仔羊のグリエ

本当にどの品も美味く、腹十分目まで食べてしまったが、たまにはいいものでお腹を膨らませるのはよしとしよう。
Kちゃんを交えての話も楽しかった。


♪ The Groover - T.Rex


2015年2月27日(金)

合宿研修終了

木金と、1泊2日で会社の研修に参加してきた。
内容は聞きしに勝るタフなもので、普段錆びついている脳味噌が酷く疲れはしたが、強制的に日々の業務から引き剥がされ、少し立ち止まって考えてみるきっかけを与えられた、と言い換えてもよく、自分の未熟さを改めて確認し、反省と向上を自己に課すいい機会となった、と素直に思う。
日頃の業務ではあまり関わることのない、年の近い同僚たちとコミュニケーションをとることも面白かった。

今晩はスイミングスクールのレッスンへ。
バタフライちょっと多めで、4泳法のドリル&スイムのメニューが1200m、そこに居残り自主練の個メ1本を加えて、計1300m泳いできた。


♪ Mo' Money - R. Kelly & Jay-Z Feat. Twista


2015年2月25日(水)

たっぷりバタフライ

今夜のスイムレッスンは、バタフライのドリル&スイムがメインで、ラストをクロールと個人メドレーのスイムで締めて、計1250m。
久々にバタフライガッツリのメニューに臨んだが、頻度が少ないからか、泳法コースに通っていた時よりも確実に下手になっているような気がする。
ちゃんと基礎から練習し直さないと。
腕疲れた。


♪ MY HOME TOWN - 小田和正


2015年2月24日(火)

リハビリランは軽かった

ここ数日体調が悪かったのは、どうやら疲労の蓄積というだけではなく、いわゆる胃腸風邪に罹っていたようだ、とよくよく考えて思い至った。
何とか今日はほぼ調子も戻り、中4日空いてしまったが、夜ランを行った。
リハビリのようなものだったので、フォームだとかメカニクスだとか細かいことは考えず、珍しく音楽なんぞ聴きながら気持ちのよいペースで8.49km走った。
43分31秒で、平均5分8秒/km。
軽い病み上がりとも言える状態だったので重かろう、と予想していたが、意に反して足取りは軽やかで、4日間の休養前よりもよほど楽に距離を踏めた感じ。
最大の悩みはやはり、走りながらポケットからティッシュを取り出し、頻繁に鼻をかまなければならぬことだ。
極寒の時期が終わるかと思えば今度は花粉症シーズン。
慢性鼻炎持ちにはなかなか辛い半年は、まだ半ば。


♪ It Came Out Of The Sky - Creedence Clearwater Revival


2015年2月22日(日)

胃腸が低調、頭も少し痛い

所用あって再び金土と名古屋へ赴いていたわけだが、土曜の晩は西宮へと帰る前に高校時代の同級生宅にお邪魔して、高2クラスメートのプチ同窓会。
関西へ出てきて早23年、すっかり故郷を捨ててしまった私だが、最近はこうして顔を出す用事がちょくちょくあるので、思わぬ旧交を温める機会もできる。
それにしても皆、私自身がすっかり忘れている私にまつわるエピソードをよく覚えていて、驚いた。
そんなもんなのかな。
走り続けている日常の中で、たまには少し立ち止まって後ろを振り返ってみるのも、この年になると悪くない。
皆さん、近日にまた。

207プチ同窓会

今日は生憎の雨模様のため、水槽の掃除やら飯を喰いに出掛けたりやらした他は、走ったり乗ったりはせずにおとなしく過ごしたが、名古屋への往復等で久々に500kmほど車を運転したのも堪えたか、数日続く疲労感がいや増した気がしていたので、ちょうどいい休息になったかも。


♪ 不自由な運命の中で - THE BOOM


2015年2月19日(木)

ヘマ続き

ここのところ、日常全般において災難というかヘマのようなものが続いており、運転免許証を紛失していることに気付いて愕然とした過日。
そして今日、朝イチで再交付の手続きに行って、新しい免許証を受け取ってきた。
はあ...。

業務終了後に夜ランを行ったが、体調の方もイマイチな状態が続いているため、リフレッシュを目的として、重めで反発性の低いシューズを履いて、平均6分/kmを超えるゆっくりしたペースで10.61kmジョグ。
1時間7分。
できるだけ脚を使わず、腹筋と腸腰筋で走るように意識してみた。


♪ Cities, Scenes & Thieves - Dirty Rig


2015年2月18日(水)

水夜スイムで参った

今夜のスイムレッスンは、アップの後、背泳ぎのドリル→4泳法のスイムという流れで、1200m。
距離も内容もヘヴィなものではなかったはずだが、今日もだいぶしんどかった。
やはり疲れているようだ。
明日予定しているランは強度を落とそうか...。


♪ You Don't Love Me - Boyz II Men


2015年2月17日(火)

iPhone 6

一昨日、無残な姿に変わり果ててしまったiPhone 5sに見切りをつけ、iPhone 6に機種変更した。

iPhone 5s とiPhone 6

私はそれほど手が大きくないので、片手で扱えるかどうか、一抹の不安を抱いていたが、何とかいけそうで良かった。
落下注意。
iCloudのおかげで連絡先や写真などはもちろん、アプリデータに至るまでまったく自動的に同期してくれるので、一昔前に比べて本当に機種変更のハードルが低くなったものだ。
裏を返せば、スマートフォンの中に入れている情報をすべてクラウドサーヴィスに預けてしまっているという危険な状況だ、ということなのだが...。
いずれにせよ、不器用な私にとって、毎度一番苦労するのは液晶画面にフィルムを貼ること!
メチャメチャ神経使って疲れ果てた...。

夜、6.36kmを33分18秒、平均5分14秒/kmで走る。
そろそろウィンドブレイカーの中を長袖から半袖に替えられるかも。
短い距離だし、決して追い込むというほどのペースではなかったが、睡眠時間が若干不足気味なのと、仕事等の疲労が溜まっているのが些か自覚されるためか、結構しんどかった。


♪ Hall Of The Mountain King - Rainbow


2015年2月15日(日)

西日本トライアスリートパーティ

弱いがシトシト降る山の雨のため予定していたバイク練習を中止、うっかり落としたiPhoneのガラスパネルがついに割れてしまい粉々に、さらには沈んだ気分で急ぎ訪れたドコモショップで身分証明書を忘れたことに気付き手続きできず...、と夕方まで散々な日だったが、夜に友人のYちゃんに誘ってもらった「西日本トライアスリートパーティ」に参加してきて、何とか楽しげな気分で締め括ることができそうだ。
一応今シーズンにデビューを予定しているとはいえ、まだトライアスリートでもないのに図々しくお邪魔してきたわけだが、自分とは別次元に生きるアスリートたちの世界を垣間見ることができたり、還暦を越えてなお精力的に力を発揮し続ける先輩方の話を聴くことができたり、同じ趣味を共有する幅広い知己を得ることができ、思い切って参加して良かった。

アスリートトークショーceepoの社長によるバイク紹介大抽選会

主催の西内さん夫妻、お疲れさまでした&ありがとうございました。


♪ Pale Blue Eyes - The Velvet Underground


2015年2月14日(土)

土スイムなど

昨夜は同僚たちと共に、仕事でお世話になったフリージャーナリストの方を囲んで会食。
話を伺っていると、我々会社員のように生温いポジションにいる身では得られない逞しさをもちろん感じたが、それと同時に、何事をも鷹揚に呑み込んでしまう懐の深さというか、前向きな可塑性のようなものも強く伝わってきた。
学びにつながる、とても楽しいひと時であった。

今朝はスイミングスクールのレッスンへ行き、背泳ぎ中心のメニューで1200m。
距離はたいしたことなくても、やっぱりバックはしんどいなあ...。

芦屋の神戸屋レストランでちょっと贅沢な昼飯を頂いてから、ライドワークスに向かい、これからの季節に向けて半袖のサイクリングジャージ等を購入、さらにその後、アルファロメオ芦屋へ行って、オイル交換とヘッドライトバルブの交換をしてもらった。
実は今週頭から車のヘッドライトが切れてスモールランプしか点かない状態になっていて、夜間走行が怖かったのだが、これでようやく安心だ。

今日は2月14日ということで、両方のショップでオリジナルパッケージのチロルチョコを頂いたのであった。

2つのショップのチロルチョコ


♪ ゲームボーイズ - スチャダラパー


2015年2月12日(木)

雨に打たれて8.5km

今夜のランは、昨日よりも30秒ほど1km当たりのペースを上げて少し強度を増し、同程度の8.5kmを47分45秒で。
20分ほど走ったところで、結構な勢いで驟雨が降り出し、15分間ほど2月の冷たい雨に打たれながらのランとなった。
束の間、途中で止めたろか、という思いも頭をよぎったが、何とか踏み止まる。
日々のトレーニングは、身体ではなく精神の鍛錬に他ならない。


♪ Harvester Of Eyes - Blue Öyster Cult


2015年2月11日(水)

8.56kmジョグ

昨晩の帰りの電車で、火曜の割にやけに酒の匂いをまとったご機嫌さんが多いな...、と思っていたら、今日は祝日だった。
というわけでスイミングスクールが休みのため、今夜は業務終了後にラン。
8.56kmを54分10秒かけてのんびりジョグし、回復走とした。
やはりまだ脚に少し重さは残るな。


♪ Slow Down - Alvin Lee & Co.


2015年2月10日(火)

1500m

今週はスケジュール上、スイミングスクールに行くことができないので、イレギュラーになるが今日の業務終了後、会社近くの市営プールで泳いできた。
ハーフマラソン2日後のアクティヴレストとしてもちょうど良さそうだ。
すべてクロールのスイムで、50m×10 1'15"→100m×5 2'30"→50m×10 1'20"とこなし、計1500m。
1000mを超え、腕の疲れが飽和してきたあたりからも粘ることができ、またプールでではあるが、正味40分足らずで1500mを泳ぎ切れたのは、多少の自信につながった。


♪ Fool For You Loving - Whitesnake


2015年2月 8日(日)

すもとマラソン

今日は後輩2人と一緒に淡路島まで行って、「すもとマラソン」(ハーフマラソン)に参加してきた。
朝6:30に家を出た時は雨が降っており、どうなることかと気を揉んだが、現地に着くと天気の心配はなさそうで、一安心。
10時の定刻ちょうどにスタート。
共に過去のこの大会に参加している連れの2人から前もって、かなり起伏のあるコースだ、とは聞いていたが、はっきり言って想像を超えるハードさだった!
大袈裟な表現になるが、走りながら、こんなロードレースあるのか、と思ったぐらい。
2013年に走った「三田国際マスターズマラソン」が今まで経験した中ではアップダウンの激しいコースと記憶していたので、漠然とその程度をイメージしていたのだが、ちょっとレヴェルが違った感じ。
実際ガーミンのデータを後で確認してみると、三田のコースは累積標高が141mだったのに対し、このすもとマラソンは272m。
しかもゴールがスタート地点よりも15mほど標高が上がったところに位置している。
また、気温はおそらく10℃を切るぐらい、直射日光も出ておらず、そういった条件面は走りやすかったが、いかんせん風がメチャメチャ強い。
右手に海が見え、左手には山、そして行く手も丘のような上り坂が続き、強い風が体を打つと、いかにも島らしいコースであった。
結局タイムは公式のグロスが1時間59分31秒、ネットは多分1時間58分ぐらいと、2時間を切るのがやっとだった。
ベストの6分遅れ、比較対象の三田の時よりも3分半ほど遅く、タイムにもシヴィアに表れている。
また、1kmごとのラップタイムもアップダウンに応じて激しく揺れており、最速が7→8kmの4分59秒、最遅が4→5kmの5分55秒、全体の平均ペースは5分30秒/kmほどとなった。
余談ながら、花粉ももう結構飛んでいるようで、鼻と目も辛かった。
あー疲れた...とネガティヴな感想ばかりになってしまったけれど、振り返れば久しぶりの大会参加で、また仲間もいたので楽しい1日であった。

ゴール後、名前を忘れたゆるキャラと


♪ Sick And Tired - Eric Clapton


2015年2月 7日(土)

前日調整

完全に脚を休ませるのも経験上良くないので、今朝はロードバイクに乗って五ヶ池ピクニックロードを2往復だけ、12kmを35分で走ってきた。
昼飯はキツツキで、カーボローディングならぬ野菜ローディング。


♪ Loser Gets It All - Black Sabbath


2015年2月 6日(金)

ダラリ泳法

今晩はスイムレッスンへ。
4泳法交え、ドリル練習も割りと多めで、計1350m。
途中、スカーリング 25m×8ですっかりやられて、レッスン中盤にしてもう腕が使い物にならなくなってしまったが、それが却って奏功したのか、ラストのスイム 100m×3をダラリと脱力した状態で、1本2分そこそこで回ることができたのが今夜一番の収穫か。


♪ Atmosphere - Joy Division


2015年2月 5日(木)

スカイセンサー走り初め

今晩は疲労抜きの調整として、6.4kmを39分26秒でゆっくりジョグ。
ニューシューズ、SKYSENSOR GLIDE 2の慣らしも兼ねてだったが、履き心地は上々だ。

SKYSENSOR GLIDE 2

短い距離の練習&レース用として、これまで履いているフェザーファインの後継として購入したんだが、同グレードのゲルフェザーではなく、敢えて1つレヴェルを上げてみた。
確かに、フェザーファインと比べるとソールが薄く、いかにもフラットソールだ、という着地のダイレクト感が強く伝わってくる。
アッパーもかなり軽い。
これでフルマラソンに挑んだら私の足は保つまいが、ハーフまでならまあ大丈夫だろう、多分。


♪ 猫じゃ猫じゃ - 人間椅子


2015年2月 4日(水)

沈む→もがく→疲れる

今晩のスイムレッスンは、クロールと背泳ぎのメニューで1250m。
ここ最近、割とスムーズにメニュー消化をこなすことができていたため、苦節4年、ついに私も開眼したか...と喜んでいたわけだが、どうやらそれは勘違いというか幻想というか夢だったようで、今日はメチャメチャしんどかった。
背泳ぎはやっぱり沈むから嫌だ~。


♪ Alabama Clay - Garth Brooks


2015年2月 3日(火)

メチャクチャペース走

ついに今週末に迫ったハーフマラソン。
アップダウンのあるコースのようなので、自己ベスト更新は考えていないが、今夜はレースペースを意識して6.4kmほど走った。
いつもの公園コース内に人が多くてやや走りにくかった、という理由にしておくが、最初のラップが4分45秒/kmと飛ばし過ぎてしまい、慌てて抑えたところ、今度は最後に気を緩め過ぎて5分20秒/kmまで落としてしまった。
なんちゅうペース感覚や...。
結局32分55秒で、平均5分9秒/km。

1月20日の動画公開によって明るみに出た件が、最悪の形を取って一段落してしまったが、報道機関の末端に携わる者として、そして1人の日本人として、自らの様々な価値判断を改めて問われた2週間だった。

もちろん中でも最も大きなウェイトを占める感情は、ISILに対するどうしようもない憤りだ。
表現が適切ではないかもしれないが、面識のない赤の他人の死に対し、あれほど悲しい想いと静かな怒りを抱いた日曜日の朝などなかった。
そして次に強く感じることは、そんなISILに日本中がいいように振り回されてしまった、という悔しさである。

100年前のサイクス・ピコ協定により英仏等が誠に身勝手な国境線を引いたことに始まり、泥沼の中東戦争、さらには2003年のイラク戦争におけるアメリカの決定的な失策などが澱のように鬱屈し続けているため、彼の地の人々が抱える西欧諸国に対する怨嗟というものは、おそらくほとんどの日本人が考えているよりも圧倒的に深い。
少し前には、言論の自由を笠に着て他者の価値観を踏みにじる、まったく笑えない風刺画と称するものに端を発する凄惨な事件も起きたが、あれもまた蒔かなくてもいい怨恨の種を敢えて植えてしまったがための帰結という一面を持っている。
此度のような、宗教に名を借りた暴力集団による人の生命を弄ぶばかりの行為は無論、絶対に許すまじ蛮行であるが、報復の連鎖を断ち切るための想像が世界中で欠乏していることもまた事実である。
そうした状況を狡猾に利用することで、アルカイダやISIL等は勢力を広げてきたわけだが、今回の件も結果的に、彼らのリクルートメントに利用されてしまった可能性があることは否めない。
国民が関心を持ち知りたいと欲することや、国民に周知すべきことを伝えるのがマスメディアの主たる役割ではあるが、この2週間足らず、扱いの大きさがあまりにも偏重し過ぎたことによって、まさにISILの大プロパガンダの一翼を私たちが担ってしまったことになる。
さりながら、そこを否定してしまうとマスメディアのレゾンデートルそのものを否定してしまうことにもつながりかねないので、ここはグッと眉間にしわを寄せて唇を噛んでおく。
せめて一連の報道を通じて、国民一人一人が世界を見つめ直す機会を得てくれたはず、と思い巡らすより他ない。

それと同時に、この悔恨の感情とは別の次元で、すべてのマスメディアが右向け右で、論調こそ異なれど同じ案件について一斉に広大な面積を割いて報道することに対する、違和感のようなものも改めて覚えた。
2月1日朝の一報に接し、とても悲しい想いを抱いたと先述したが、その大きな一因として、後藤健二氏に関するメディア上の露出量が膨大だった故、その個人に対して感情を移入していた、ということが挙げられる。
彼に関する様々な情報がインプットされていたからこそ、シリアで過激派組織に身柄を拘束された末に殺害される、という日常とはかけ離れた事件に対しても、多くの日本国民がリアルな出来事として捉え、感じることができたのだろう。
それにはもちろんいい面もある。
後藤氏の活動やその根底に流れる彼の想いを、一部なりとも国民が共有できたことはネガティヴな事象ではない。
だけど他方で、大きく報道されない世界においても、虐げられ、蹂躙され、命を失う人はもちろんたくさんいて、家族を亡くして絶望に暮れている人も毎日たくさん生まれている。
そのことを皆頭では分かっていても、目に見えなければ具体的な想像は及びにくい。
これも先に記したように、かつての西欧列強の暴虐により、家や財産や家族や自らの命を奪われてしまった人は中東に限らずたくさんいるし、今も続く空爆によって、故意ではなかったとしても無辜の市民が殺され、難民は増え続けている。
そうした人たちも皆、"後藤健二"であり、"湯川遥菜"であると言えるのではないだろうか。
人の生というものが背負っているものは、それほどに大きいはずだ。
さらに言うなれば、病や事故などで命を落とす市井の人々だって相違ない。
テレビや新聞のニュースで大きく扱われることはなくとも、亡くなった人の家族や友人にとって、その"死"がもたらす意味は、そのメディア上の露出量とはまったく相関しない。
これは、大災害や大事故などの報道の際にも私がいつも覚える感情だ。

日曜朝の悲報から1日経ち、週が明けた国会でのやりとりはまるで何かのシナリオに沿うかのように、きな臭くなってきた。
人質解放交渉の現地本部をヨルダンに置き続けることになぜ固執したのか、という疑問に対する、その愚かさに全身から脱力してしまうような情報も聞こえてきた。

相手の挙措は、自分を映し出す鏡。
残念ながら世の中にはその例えから外れ、利己の原理のみに基づいて振る舞う者たちが存在することも否定できない事実だから、そうした輩には守るべき一線を決して譲ることなく、強固な対応をしなければいけないが、まず信じなければいけない摂理は、自らの存在の矮小さを知り、他者の立場を尊重する想像力さえ働かせることができれば、家族や友人や隣人や同僚や見知らぬ人とこの世界を共有することができる、ということ。
この国に生まれ暮らし、日本人であることに本当に誇りを持つならば、そのナショナリズムは壊れかけているこの世界を少しでも修復していくというヴェクトルに向けられるはずだ。
幼子でも分かるこんなに簡単で至難の目的に少しでも近づくために、私たちは生き続け、生業に日々取り組みながら、光陰をやり過ごしていく。


♪ You're The Better Man Than I - The Yardbirds


2015年2月 1日(日)

名古屋の夜

金・土と、所用あって名古屋に一時帰郷。
いろいろ動き回って、土曜晩には高校時代の同級生女子2人と邂逅を果たし、飯を喰う。
子供の頃の友人は何十年経っても根本的に関係は変わらぬままで、18時に集まってからなんと正味4時間、とても楽しい時を過ごすことができた。
もう私たちも40代、こうした機会はますます大切にしていきたい。
22時まで名古屋で飲んでいても、何とか終電に間に合い西宮の自宅へ帰還。
近い。

私としては珍しく前夜の就寝が26時までずれ込み、今朝は残る疲れと寝不足がさすがに自覚されたが、そんな心身を覚醒させるためにも、ビシリと鞭を打って午前のうちに山へ走りに出た。
外は朝から雪がチラチラと舞っており、太陽は出ているが空気がとても冷たい。
首から下は走ると汗をかくけど、顔がとにかく寒くて、鼻水も出っ放しのトレイルランとなった。
北山公園から植物園、北山ダムを経由、それから甲山の頂に上り、神呪寺へと下りて帰ってきて、行程は1時間4分。

トレイルにはところどころ雪が残る甲山頂


♪ It's Your Time Now (But My Time After Awhile) - Marion Williams