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2014年2月28日(金)

ランクアップ?

もちろんしばらくトレーニングはできなかったが、昨日は久々に会社に行き、仕事終わりで走る時間が取れたので勇んで着替えて外に出たら、雨。
ありゃ、夕方のうちに上がったもんだと勝手に勘違いしていたようだ。
相変わらずの間の悪さ。
そして今晩、仕切り直して(でもないか)、プールへ。
幾分不可抗力的な面もあるのだが、いつも泳いでいるコースよりも1つ上のレヴェルに移動してメニューをこなし、バタフライ&クロールのドリル、個人メドレーのスイム等で計1300m。
メインのスイムメニュー、個人メドレー 25m×12 40秒はまだしも、最後のクロール 25m×6 30秒はまさにギリギリだった。
しかし本格的にマスターズコースに参入してから9か月、それ以前には"別世界の人たち"と捉えていた方々に交じって同じコースで泳ぐ日がまさか来ようとは。
習慣化した修練の積み重ねというのは大したもので、この年齢でも続けていれば伸びるのだ、という人体の可能性を、凡なる我が身を以て証明した気分だ。


♪ He Man Woman Hater - Extreme


2014年2月26日(水)

妻入院

この前の日曜日は、英会話の先生でもある友人のゲーリー一家が拙宅に遊びに来て、前日までの寒さが嘘のようなポカポカ陽気の下楽しいランチパーティーを催し、彼らが帰った後は、日没近い時刻だったが最近走行量が減っているので、1時間ばかり急ぎめで北山公園、植物園、北山ダムに甲山キャンプ場と山を走りに行ったのだが、家に戻ってくると、土曜日から少し体調が思わしくない、と言っていた妻が40℃近い高熱で横たわっているという、大変な事態が待ち受けていた。
すぐに救急病院へ。
この時期にまず疑うのはもちろんインフルエンザだが、検査の結果は陰性。
いろいろな検査を受けている間にも妻の体温は40℃を超えて上がり続け、それならば何なのだ、と訝しんでいると、血液検査及びCTスキャンの結果下された診断は、ウィルス性の腸炎とのことだった。
即時入院の手続きを取り、それから3泊4日の入院生活。
丸2日間、絶食が貫かれ点滴から流し込まれる溶液で命をつなぐが、医師、看護師さんたちによくしていただき順調に回復を見せて、火曜の夕飯からお粥が食べられるようになり、そして本日午後、無事退院することができた。
私も職場に迷惑を掛けながら仕事を3日間休ませていただき、1日2度ほど、家と病院を往復する生活を送ったが、家事の大変さを再認識。
2人とも40代に入り、これから体にいろいろガタが出てくるのかね...。


♪ Gypsy - Deep Purple


2014年2月21日(金)

一段落

まだまだメダルを賭けた世界最高峰の戦いは残っているが、2週間に渡って放送してきた、業務として携わったソチオリンピックは一段落を迎えた。
フィギュア解説として、織田信成さんに実に6度も出演を請い、楽しい話を披露していただいたが、そこはもちろん楽しいばかりではなくて、限りなく競技者に近い目線で、また日本代表選手たちとも気心が知れているという立場から、数々の文字通り金言を賜り、大変意義深いものになったと思う。
放送されなかった部分においても、例えば打ち合わせなどで聞かせていただく話は非常に興味深く、また勉強になった。
僭越を承知で申し上げれば、織田さんはものすごくテレビ向きで、喋りが立つ。

そしてスノーボードのハーフパイプで銅メダルを獲得した平岡卓選手は、帰国2日後に眠い目をこすりながら生出演してくれた。
いかにも今時のティーンエイジャーらしいのかどうなのか、競技時の映像を観ていてもなんとなく分かるように、終始周りの大人である私たちなどよりもよっぽど落ち着いた態度だった。
ストイックに突き詰めるのではなく、常にリラックスして何事にも望む姿勢が、フリースタイルという競技にはマッチしているのかもしれない。
どこからどう見ても、そして言葉を交わしてもまったく普通の高校生男子が、世界で3位になってしまうのだから、本当に大したものだ。

なかなか疲労が抜ける隙はなかったが、今夜はスイミングスクールへ。
皆真央ちゃんの最高の演技に感動し疲れたのか、今日は参加会員が常にも増して少なく、普段は3~4つのレヴェルに分けられるマスターズコースが2つにまとめられ、いつもよりハードなメニューに従って1450m。
クロールのドリル&スイムがメインで、最後の300mが個人メドレー。
人数が少なくてリラックスして泳げたからか、それほどヘロヘロにならずに消化することができた。


♪ Desperados - Hanoi Rocks


2014年2月19日(水)

1200mスイム

今夜はスイムレッスンに赴き、バタフライとクロールのドリル&スイムで、1200m。
ちょっと疲れが溜まってきたぞ、明日走るかどうかは、明日になってから決めようか...。


♪ The Real Slim Shady - Eminem


2014年2月18日(火)

6km寒中ラン

コンディションは良くないが、今夜は6kmほど走っといた。
時間も短いし耳当てなしでいいか、と軽い気持ちで外へ出たが、なんだこの空気の冷たさは。
先日の苦行帰宅ラン時よりも寒かったかも。
特に走り出し、体が温まる前は寒さのせいで体が強張っていたと思われ、フォームのメカニズムが硬かったような気がする。
5分15秒/kmをキープして、約31分30秒。
上りの時は、一昨日の山ランで使ったハムストリングに、程よく刺激が入った感覚があった。


♪ Wrathchild - Iron Maiden


2014年2月16日(日)

山ランから車のケア

朝のうちに山に入って走る。
行きながら、まだ足を踏み入れたことのない小さなトレイルたちを網羅していこう、というのをこの早春の目的と定め、さっそく北山公園内の支線をいくつか踏破。
しかし途中、鉄条網に引っ掛かったり、ロストしてしばし彷徨ったり、一昨日からの雪と雨の影響で残るぬかるみにハマり込んだりと、トラブルも経る。
風は冷たいが、陽光が照っているのですぐに汗をかくし、肌を刺すような冬の朝の空気が、山の緑の中だと実に快い。
この1週間ほど寝不足気味で、体調も万全とはいかなかったので、1時間ほどで切り上げて帰ろうと思っていたのだが、新ルート開拓がなかなか楽しく、北山緑化植物園、北山池、ボルダリングエリア、北山ダムと回り、結局1時間42分ほどの行程となった。

初めてのトレイル植物園の脇さざ波立つ北山池ボルダリングエリアから北山池を望む
タンドリーチキンのサンドウィッチ

「バガヴァッド」でチャパティサンドウィッチとひよこ豆の昼飯を喰い、午後はENEOSで洗車をしてから、ディーラーに行ってオイル交換と、車のケアに時を費やす。

オイル交換中

その間、洗車待ち時間を利用してドコモショップに出向き、遅まきながらiPhone 5sに替えてきた。
約1年半、余計な手間と経費を掛けてSIMロックフリーのiPhone 4sを使ってきたが、何度か落として衝撃を加えてしまったせいか若干不調で、それに今となってはアドヴァンテージやメリットもほぼなかろう。
データもiCloud経由でほぼ瞬時に移行が終わるし、昔の機種変更のことを思えば、劇的に便利になったものだ。

ようこそ5s

そして車の方は、新車購入から10年目、走行距離はまだ45000km余りだが、タイミングベルトを一度も換えていないので、そろそろしとかねばなるまい。
その見積もりを出してもらったが、これまた物入りだねえ。


♪ 泣げば山がらもっこ来る - 人間椅子


2014年2月15日(土)

「マルミール」のすっぽん

夕方、先週に引き続き花隈の漢方薬局に行き、漢方薬を処方してもらう。
せっかく神戸まで出向いたので、夕飯はトアロードにある「魚匠 薬膳 マルミール」で、美味い刺身や野菜のせいろ蒸し、そして絶品のすっぽん鍋などを頂いてきた。

湯気が立ち上る野菜のせいろ蒸しすっぽんの杉板焼これが独特なすっぽん鍋

これは鍋といってもいろいろな具が煮込まれているわけではなくて、すっぽんの肉のみが濃厚な薬膳スープの中に入っている。
だから、いわばすっぽんスープ。
言いようもなく美味で、体が芯から温まるのでこの季節にぴったりだ。
使われている鍋も、なんとこの料理専用に焼かれた信楽の土鍋だというから、驚く。
最後は、このスープで炊いたら美味くないわけがない、雑炊まで食べて腹パンパンになった。


♪ Blog;Neon - Chris Minh Doky


眠くもある

さすがにオリンピック期間中ということで、言いたかないが今週に入ってからそれなりに忙しく、予定していたランニングを飛ばしてしまったりしている。
昨日も、積もっていた雪は夕方からの雨で消えて無事に移動ができるようになったことは良かったが、会社を出るのが遅くなってレッスン開始時刻を30分も過ぎてのスイミングスクール到着となり、わずか500m泳ぐのみに止まった。
平泳ぎと個人メドレー。
週末は走れるか?


♪ Gettin' Ready For Love - Diana Ross


2014年2月12日(水)

バックとクロールで1200m

今夜のスイムレッスンは、背泳ぎとクロールのメニューで、計1200m。
ストロークの左右の技術に差があり過ぎることが、今日の練習でよく分かった。
ドリルは大事だ。
寒さのせいか、はたまたオリンピック観戦疲れなのか、出席者がメッチャ少なかった。


♪ Colours - Backyard Babies


2014年2月11日(火)

厳寒帰宅ラン

休日出勤につき、夕方早めに切り上げて帰宅ランに就いた。
あろうことかこの寒さの中、手袋とイヤーマフラーを家に忘れてきてしまった。
何とか軍手は調達して手については事なきを得たが、耳はどうしようもない。
淀川、神崎川、そして武庫川を渡る際の橋上における風の冷たさときたら!
恐るべし水辺。
発汗量も極めて少なく、ほとんど水も飲まなかった。
17.1km、信号ストップ除いて約1時間44分。
一昨日の山ランでだいぶ爪先ランの時間が長かったせいか、ふくらはぎにやや疲れを感じた。


♪ 5.15 - The Who


2014年2月 9日(日)

1時間15分 初めてのトレイル

しばらく前からよく姿を見かけるようにはなっていたが、今朝、今冬も渡ってきたシロハラの写真を久しぶりに撮ってみた。

シロハラ

ジョウビタキが同じヒサカキの木にやってきた一幕もあったが、シロハラに追い払われていた。

ジョウビタキ

水槽の水換えと清掃をして、昼食を摂ってから山ランに出た。
甲山森林公園を一気に関学方面、地すべり資料館まで下り、そこから未踏のトレイルに足を踏み入れてチマチマ上ってくる。

地すべり資料館まだ知らないトレイルがある

だいぶ網羅はしつつあるが、また森林公園周りにも入ったことのないトレイルが何本かあり、楽しい。
山中で久々にイノシシの後ろ姿を見たが、まだ人に慣れていない若い個体だったようで、すぐに逃げていってしまった。
程よく疲れた、約1時間15分。


♪ Def Jam 2000 - Funkmaster Flex & Big Kap Feat. Fat Man Scoop


2014年2月 8日(土)

市政報告会と漢方相談

積雪の中だったが、何とかコケることなく急坂を歩いて下り切り、今朝は今年4月に行われる西宮市長選挙に立候補を表明している今村岳司市議会議員の市政報告会(今村さんの言うところでは、ライヴツアー)を聴きに、甲陽園市民館へ行った。

今村岳司議員による市政報告会

小学校と公立病院の窮状、そして防災政策の遅れを例に挙げて、今村さんが目指す"文教住宅都市・西宮市"のヴィジョンに的を絞った説明が1時間余りなされ、その後に質疑応答が30分ほど。
話の内容そのものはもちろん、漫然と日々暮らしている我々市民の死角からガツンと襲い掛かってくるような、意義深い教示だったが、それ以上に、そもそもこのような"報告会"を支援者に限らない全市民を対象に、毎週土日を潰して文字通りヴォランティアで精力的にこなすその行為自体に頭が下がる思いがする。
彼のウェブサイトを見れば分かるように、2か月で市内全域を2周し、実に50回以上もこのような"ライヴ"を敢行している。
国政、県政、市政問わず、"政治"が一体何をしているのか、確かに私たちが能動的にその情報を探して取りに行けば、知りたいものは手に入るのかもしれない。
それをすることなく、「代議士はちゃんと志を持って仕事をしているのか?」とか「選挙前に公約していたことって本当に実行されてるのか?」とか不満を抱き、あまつさえ「政治家のやっていることが見えない」などと口走るのは、有権者の怠慢だ、と指摘されればその通りかもしれない。
しかし、それらの情報は意図してのものなのかそうでないのかは知らないが、あまりに遠く、深いところに収められているようにも感じられる。
平日の昼間に行われる議会を傍聴したり、賢い役人たちが記したドキュメントを首を捻りながら読解しなければ分からない事柄も多い。
つまり、特定の政党や議員の支援団体に属しているような立場でない限り、"政治"を最も必要としているいわゆる現役世代にとって、その"政治"を知るためにはとても厳しい環境であると言っていいと思う。
皮肉なことに、毎日の暮らしにとって不可欠で、深く結びついているはずの政治が、その日々の営みに精を出さねばならぬが故に、遠いものになってしまっている。
今村さんは、そのように政治に対して怠惰な市民である私たちに向け、少しでもその中身、現状、問題、必要な対策を伝えようと、限りある時間と経費と手間を注いでこういったサーキットツアーをしているのだ、と思い至ればこそ、彼の政策に賛同するか否かなどとは無関係に、感じるのはまさしく謝意である。
おもねるとか媚びるとかへりくだるとかいうのとはまったく違った次元で、ここまで市民に歩み寄る代議士が他にどれほどいるだろうか?
3年近く前に聞かせていただいた考えがさらに進化して具現化している、そんなことを実感した市政報告会であった。
選挙が終わったら、甲山一緒に走りましょう。

「花ゆう」で目にも舌にも体にも優しい、抜群の昼食を頂いて一旦帰宅し、午後になると雪もほぼ溶けて水になっていたので、車で花隈まで移動し、「咲美堂漢方薬局」を訪ねる。
最近、薬膳にもハマっている妻がいつもお世話になっているところなのだが、私も20年来、重度の花粉症を患っているし、それ以外にも改善を期待したい症状がいくつかあったりしたので、本日は初相談。
子細な面談を経て、私に合う漢方薬を処方してもらった。
即効性のあるものではないが、まずは1週間様子見。

晩飯は西宮に戻って、「ディップジョティ」でカレー。
ラム肉とナンが実にマッチして、美味い。


♪ The Juggler - Weather Report


2014年2月 7日(金)

ドリル地獄

今晩のスイムレッスンはちょっとしたドリル地獄。
キック 25m×12とか聞いただけで消沈してしまうので勘弁してほしい。
上の方のクラスは20本だったが...!
100m×2のスイムを挟んでから後は、ひたすらプル。
ラストは個人メドレーのプル 25m×4を3セットやって、締めて1200m。
まあ昼に脳&神経を使って疲れ、夜は肉体を使って疲れる、これでようやく心身のバランスが取れるというわけだ。

レッスンを終えて外に出ると、横殴りの雪が舞っていた。
すでに現時点で我が家のデッキテラスは真っ白に覆われており、明日は朝から出掛ける予定があるのだが大丈夫かな?


♪ (Don't Fear) The Reaper - Blue Öyster Cult


2014年2月 6日(木)

10kmリハビリラン

会社に用意していたランニングシューズが、長い距離を走る練習用のものではなかったため、結局今日は帰宅ランではなく、近くの周回コースで10kmランを行った。
いろいろあって1週間ぶりのランになったので、足慣らしとして5分45秒/kmぐらいの一番楽なペースで(つまりトレーニング効果も最も薄いということなんだが...)、計57分40秒ほど。
さすがに極寒で、汗もかくことはもちろんかいたが、いつものようにダラダラになるようなことはなかった。
当面、出場予定の大会もないのでモティヴェーションは甚だ希薄だが、まあ体力維持を心掛けつつ、せいぜい老いに抗い続けることにしよう。


♪ Good Times Gone - Nickelback


2014年2月 5日(水)

12日ぶりのスイム

先週は月の5週目につきスイミングスクールが休みだったので、今晩は12日ぶりとなるスイムレッスン。
ブレストのドリルが少しと、残りはクロールのドリル&スイムだった。
間が空いたことによるデメリットよりも、体を休めたポジティヴな効果の方が濃く出たみたいで、1250m泳いだ後にもそれほどの疲れは覚えず。
ラストの50m×4→75m×3→100m×2では、いささかマゾヒスティックな快楽を感じた。

明日の夜は会社からの帰宅ランを目論んでいたんだが、よりによって今冬最厳寒級か、どうするかな...。


♪ Borg Sex - Joe Satriani


2014年2月 2日(日)

和歌山小旅行など

1日から2日にかけ、和歌山へ小旅行に行ってきた。
目的は、エントリーしていた「紀州口熊野マラソン」(ハーフマラソン)に出場することだったんだが、今朝の雨に出走を断念、ほんのちょっとした観光に切り替えたのであった。


2014年2月1日(土)

昼前に家を出て、阪神高速湾岸線、阪和道経由で紀の国へ。
途中、泉大津PAで昼食を摂る。
宿泊は「紀州南部ロイヤルホテル」。
さすが和歌山、辺りに広がる梅畑には、もう白い花が咲いている木も多い。

もう梅の花が咲いていたミツバチは仕事をする

チェックイン後、ゆっくり温泉に浸かり、夕飯はホテル内の「みなべ亭」というお食事処で、旬の魚の造りや名物のウツボ、牛タン梅コロッケに、さんまの棒寿司、鯛釜飯などを食した。

ウツボの揚煮

食後は、ロビーラウンジで行われていた地元の若手ギタリストによるライヴを聴き、それからもう1度風呂に入って就寝。

地元若手ギタリストのライブ


2014年2月2日(日)

6時起床。
まだ真っ暗な外を見ると、やはり天気予報通りに雨が本降りだ。
確かに走るために和歌山くんだりまでやってきたわけだが、雨に打たれて体調を崩すリスクと天秤に掛けると、私としてはここは撤退するより他ない。
DNS。
気持ちを切り替えて、せっかくの小旅行を楽しんで帰ることにしよう。
...と思ってゆっくり朝風呂に入り、チェックアウトをして出掛けたら、レーススタート時刻にはもうほとんど雨は上がっているではないか...。
ガクッ。

道中、「道の駅 ふるさとセンター大塔」という味のある店で買い物をしてから、熊野古道・中辺路の入口に位置する「熊野古道館」へと行ってみる。

熊野古道館の中

熊野三山に来たことがないわけではないが、ちゃんと回ったことはないので、今度時間を掛けてぜひ堪能してみたいと思う。
宿を巡りながら、古道を歩き通す、なんてのも実に面白そうだ。
熊野古道館の目の前に位置する滝尻王子を少しだけ見学して、後にする。

この鳥居の向こうが世界遺産ここから中辺路が始まる

続いて向かった先は、日高川町にある「道の駅 SanPin中津」。
日高川町はジビエを売りとして押し出している町で、ここではなぜかホロホロ鳥が食べられるという。
ホロホロ鳥、という時点で野生でなく家畜なので、これをジビエと呼ぶことはできないはずなのだが...まあいいか。
途中、巨大な吊り橋が川に架かった向こうに、「日本一のヤッホーポイント」という看板が掲げられた何やら楽しそうなところがあったりした。
不思議なものをお作りになったものだ。

この椿山レイクブリッジの向こうに日本一のヤッホーポイントがある

中津の道の駅では、ホロホロ鳥の丼に、猪肉の串焼きを食べた。
イタリア料理店で調理されたホロホロ鳥を食べたことはあるが、このように親子丼風にアレンジされたものはもちろん初めて。
まったく違和感はない。
こちらは正真正銘のジビエ、地元で獲れた鹿の肉も買って帰った。

親子丼の鶏肉の代わりにホロホロ鳥が猪肉の串焼き日高川町産の鹿肉

川辺インターから高速に乗り、いざ西宮を目指す。
この後、17時開演の白石加代子さんの「百物語」を兵庫県立芸術文化センターで観ることになっており、なかなかに忙しい。
2時間ちょっとのドライヴを経て、無事に劇場に到着、前から2列目の良席で白石さんの迫力を堪能する。
第三十一夜の演目は、林芙美子作「晩菊」と、北條秀司作「狐狸狐狸ばなし」。
前者は戦後間もない頃の気怠さのような気配が濃厚に塗り込められた純文学で、文字面にするととっつきにくい作品のはずだが、そこは並外れた演技力で以て、しっかりと聴衆を世界に引き込んでくれる。
そして後者はもう朗読劇というよりも、変わり身も忙しない一人芝居、と称するほうがまさしくピンとくる。
こちらは女優・白石加代子のコミカルな一面が存分に発揮され、五役をこなすそのパワーにも圧倒された。
いよいよ次の第三十二夜はファイナル。
7月の舞台が楽しみだ。

白石加代子の「百物語」


♪ The bluest blues - Ten Years After