烏合の衆
今晩のスイムレッスンのメニューはガツンとバタフライ。
距離は1100mと少なめだったが、劇的に疲れた。
中盤以降は結構な本数をクロールに変えてしまった...。
さすがに朝日新聞・ANN以外でも連日喧しく伝えている、特定秘密保護法案。
秘密指定の基準等について明確な客観性がまったく担保されていない、為政者にとって都合の悪い情報は永久に闇に葬り去ることが容易い、などの問題点は今更ここで改めて述べるまでもない。
与党と野党の修正協議なるものがこれまたまったくの茶番で、低俗な三文芝居を見せられているようだ、というのも、過去幾度も繰り返されているデジャヴそのものだ。
数日前、橋下徹氏が「このような法案が通るのは、自民・公明を支持した国民の責任だ」という主旨の発言をした。
彼が今の立場で、しかもその会見のタイミングおよび文脈の中でこれを言うことは、それはそれで大きな問題だが、しかしこの発言の中身だけを取り出してみれば、実はその通りだ。
先の選挙で文字通りの圧勝を導き、ねじれのない今の二院体制を創り出したのはまさに日本国民であるから、大局的に見れば現在進行中の政治は民意なのだということになってしまう。
まったくもって情けないのは野党だ。
特にみんなの党の迎合ぶりたるや、自民党を飛び出した当時の渡辺喜美氏の気概に期待を託した人にとっては、いくら歯噛みしても足らないほどなのではないだろうか。
この修正法案を以てして、「みんなの党の案を相当呑んでもらったので賛成」とは笑止極まるし、渡辺氏の言動の裏には、党内で対立を深める江田憲司氏への牽制が多分に含まれているなんてことは、誰にだって分かる。
自民党・渡辺派か。
そして彼に対する叛意露わに、党議拘束に従わない江田氏もまた余りに子供っぽい。
ちょっと前の民主党の如く、利害、あるいは思想すら異にする者たちが同じ船に乗っているということが、馬鹿馬鹿しく思われる。
野党分断が進めば、それこそまさしく圧倒的多数与党の思う壺ではないか。
他の野党にしても大差ない。
「うちの修正案を丸呑みしてもらわなければ」と言った舌の根も乾かぬうちに、「相当なものがとれたので」と合意に回った理由を説明した日本維新の会の松野頼久氏。
無論、修正法案のどこをどう読んでも、相当なものがとれた、に当たる箇所は見当たらない。
前出の橋下氏に至っては、「国会議員団がやったことなんで今更言っても」と党の共同代表とはとても思われない言い草。
昨日の採決欠席にしても、世論調査でこの法案に対する国民の抵抗が強いことが分かり、どうせ賛成多数で可決するんだしポーズ見せとこか、といった程度のことなんじゃないか、と確信を持って疑う。
民主党はこれら2党よりは強硬に、反対の意を声高に唱えてはいるが、これまでのレゾンデートルから判断するに、そこに高邁な政治思想がある可能性は皆無で、国民の皆さん、民主党は反対しましたよ、というアリバイ作り以上の何かがあるとは到底感じない。
巨大与党に負託するという行為は、常に諸刃の剣となり得る。
今、表裏両面を味わいつつある国民が次の選挙で下す判断はどのようなものになるのか。
少なくとも、今の野党たちは、筋の通った価値観を打ち出した堅固なパーティーであらねばならない、それは絶対条件だ。
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