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2013年4月 3日(水)

山桜満開

いわゆる「一票の格差」というやつを巡る高裁レヴェルでの判決が少し前に出揃い、以降、それに関連した政治的な動きや有識者の解説などを目にする機会が増えた。
メディア上の扱いだけ見ると、さぞや世の中を席巻する大ニュースのようであるし、まあ実際瑣末な出来事では決してないんだが、市井に暮らす大半の人たちがそこから捉えている相対的なインパクトは実はそれほどでもなくて、露出度合に比して関心度は低い、という現実も感じられる。
確かに、私は清き0.48票を持っています、と言われても、なかなか広く一般には響きにくいのだろうと思う。
投票者側から演繹的に辿っていくことが分かりにくいのだとしたら、反対に当選者の側から帰納的に考えてみたらどうだろうか?
ある国会議員は有権者50万人を代表しているが、別の議員は25万人の代表である。
しかし2人が国会で行使しうる権限は(少なくとも建前上は)同等。
こう考えてみると、ちょっとおかしいのかも、と思い至るに易くなりはしないか。
さらにこんな出発点に立ってみると、じゃあ選挙区と比例区の使い分けはどうするのだ? 一票の重みを限りなく等価に近づけたとして、過疎地を代表する為政者の声がなくなってもいいのか? そもそも格差が2倍以内であればOKなんていう基準は本当に有効なのか? といろいろな論点が浮かび上がってくることと思う。
表層的な数字をあげつらって伝えることだけに血道を上げるのではなくて、その根っこにある有機的な問題についてもう少し時間と労力を割いて議論を張ってもいいと思うんだが...。

やっていない我が身に対する自省でもあります。

などと言っている間に、うちの山桜が満開かこれは?

トップライトから山桜を見ると満開


♪ The Last Time - Boyz II Men


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