最初で最後のフルマラソンか?
今日は初めてのフルマラソン、「第33回篠山ABCマラソン」。
まだ暗いうちに家を出て、6時過ぎ三宮発のマラソンバスでいざ篠山へ。
1万人規模の大会には初めて参加するが、やっぱりデカいな。
受付を済ませ、篠山城跡とかで時間を潰し、プレ開会式を見てからスタート整列へ。
そして10:50、未登録の部の号砲が鳴った。
一番後ろのDブロックからのスタートだったため、スタート地点まで9分余り掛かった。
すべて言い訳になってしまうのだが、実は今回は朝から左膝の調子が悪く、また体全体も重かった。
実際走り出してからも、17~18kmぐらいまでは5分30~40秒台/kmで何とか刻めたのだが、すでにそのあたりからラップタイムの低下が始まり、1月にハーフマラソンを走った時よりも10秒以上/km遅いペースすらキープできない出来。
腹筋・背筋の体幹も頼りなくなってきた。
返すがえすも、先月の故障でしばらく練習できなかったことが残念だが仕方ない。
ただ、沿道の応援・エイド等は評判通り素晴らしかった。
吹奏楽まであって、この後述べる終盤のアクシデントがないままゴールしていたら泣いてたんちゃうか? と思うほど。
35kmの壁どころか、20km、25km、30kmと順調に壁にブチ当たりつつ何とか歩を進めるが、41km地点を過ぎ、残り1kmを切ったその時、最大にして最後の悪夢に襲われてしまう。
着地した瞬間、左足の踵の外側、距骨のあたりから「ピキッ」という音が聞こえ、激痛が走り始めた。
感覚からすると、骨に異常を来した。
これが例えば35km地点とかで発生していれば迷わずリタイアせざるを得なかったところだが、幸か不幸か残りはあと僅か、左足を引きずりながら、文字通り這う這うの体でゴールラインを越えた。
手元の測定で、ネットタイムは4時間28分24秒。
本当に後半はボロボロの、まるで失敗レースのお手本のような展開になってしまった。
コンディショニングや怪我も含めて、実力であるということをつくづく痛感した。
ゴール後すぐ、係員に事情を説明して、近くにあるささやま医療センターに連れていってもらい、診察を受ける。
レントゲンを見る限り、骨折していると断言はできないそうだが、疑いはあるとのこと。
CTスキャンを撮るべき、ということだが、篠山は遠方のため、自宅の近くで病院で明日診てもらった方がいいと、紹介状を頂いて、そして2本の松葉杖を借り受けて病院を後にした。
ギリギリ最終のマラソンバスにも間に合い、フルマラソンを走り終えた体を松葉杖で運ぶという地獄のような責め苦の中、何とか生還を果たした。
とにもかくにも42.195kmを初めて走って、これで私のマラソン人生がスタートした、と言えるかもしれないが、今はもう一度フルマラソンを走ってみようという気はちょっと起きてこない...。
10kmとかハーフマラソンぐらいが一番健康にもいいんと違うか?
♪ Better Man - Pearl Jam