「寄り道」@アクアホール
午前はスイミングスクールへ。
今日はほぼバタフライのレッスンで、距離も少し多め。
でもやっぱり会員も多めだったから、ちょっと休憩時間が長かったかな。
技術を身につけることももちろんとても重要だが、今の自分のマックスを少し超えるぐらいの距離を泳がないと、泳力は伸びないんだろうな...。
一旦家に戻ってから再び出発し、山陽道でたつの市を目指す。
今日は「たつの市総合文化会館 アクアホール」で宮沢和史さんの「寄り道」の日だ。
私は今回で6度目の参戦となる。
高速に乗る前にまずは金仙寺湖のほとりにある「三田屋」でちょっと贅沢なランチ。
店の前は何回も通っていたけど、初めて入った。
大きなフィックス窓の外には湖と樹々が広がり、席配置はゆったり、黒人ミュージシャンによるピアノの弾き語りライヴもあり、実に素晴らしい雰囲気だった。
料理ともども堪能した。
17:00の定刻を5分ほど回ってから、「寄り道」が始まった。
宮沢さんがギターを持たず、ピアノのオケをバックに歌う「故郷になってください」から幕開け。
このピアノ演奏は塩谷哲氏によるものということが後ほど明かされた。
2曲目からはギターを手にして「からたち野道」、それから最新アルバムより「月光」と「愛という言葉」。
「よっちゃばれ」は癖の強い曲が多いが、さすがに「寄り道」向けの選曲。
いい2曲だ。
続いては再び塩谷氏のピアノを流しての、美空ひばりの名曲「みだれ髪」だったが、さんざん日本固有の曲の魅力を語った後で、このアレンジがタンゴヴァージョンだったのはどうなのだろう...? とこの1点だけが引っ掛かった。
6曲目は沖縄民謡の「西武門節(にしんじょーぶし)」を、録音された我如古より子氏の声とともにデュエットという形式で。
宮沢さんは今年の「寄り道」ツアースタートに際して、前出の塩谷氏や我如古氏らと空っぽのホールで共演、録音したそれらの音源を"おとづれ"と称してライヴで流していた。
続いて「あの海へ帰りたい」が演奏されたが、この曲は元々我如古より子氏に歌ってもらうために制作したものだったという。
確かにセルフカヴァーアルバムの「SPIRITEK」に収録されていたけど、誰に提供したのかは知らんかった。
これも私が特に好きな曲の1つだ。
この後、GANGA ZUMBAの"おとづれ"とともに「楽園」、そしてジェイク・シマブクロ氏の「Shima」を、これまたジェイクとさらにはディアマンテスまで加わった豪華"おとづれ"で。
次の「暁月夜」で石川さゆり氏の声も連れてきていれば凄かったのだろうが、さすがにそれはなく、会場は柔らかい笑いに包まれた。
「寄り道」では私は今回初めて見たんだけど、なんと宮沢さんが椅子から立ち上がり、立った状態で三線をかき鳴らす「島唄」の熱唱で本編は終了。
アンコール1は「中央線」と「風になりたい」。
「風になりたい」では半分ほどの客が立ち上がりまるでバンドのライヴの時のようなノリ。
これは、宮沢さん曰く「寄り道」史上初だったそう。
その盛り上がった空気を引っ張ったままのアンコール2は「遠い町で」、これで本当に終わり。
もはや細かく書き表す意味もないが、今日も本物のアーティストによる本物のパフォーマンスを全身で感じて、体は疲れているけれど目に見えない何かが充填された。
自分の作った楽曲を演奏し歌うことによって、たくさんの人を感動させることができる仕事と、それを生業としているミュージシャンに称賛と敬意を。
♪ 愛という言葉 - THE BOOM