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2012年4月26日(木)

全量買取

再生可能エネルギーの全量固定価格買取制度の原案について報じるニュースが各メディアで見られたが、太陽光42円、とか分かりやすい項目ばかりが目立ってしまい、本当によく読み込んで自分でも調べないと、この報道の本質はつかみにくいな、と思った。
要は少なくとも太陽光買取については、既に行っている住宅用太陽光発電の余剰電力買取制度を大幅拡大し、10kWオーヴァーのパネルを載っけている企業体等が発電するものに関しても全量42円/1kWで20年固定買取することを新たに決めつつある、ということが今回の肝であるはずなのだが、予備知識のない人にとっては、太陽光発電の買取自体が今年7月に初めて始まるかのように誤解される恐れがある記事が多い。
この報道を受けて、早くも企業のみならず個人客からも太陽光発電導入に関する問い合わせや発注自体が増えているようだが、住宅用に関してはこれまで実施されている買取制度となんら変わりない。
メディアに携わる末端構成員の1人として、単純ではない出来事を分かりやすく、簡潔に伝えるのは難しいなあ、と改めて感じるニュースであった。

これを契機に再生可能エネルギーの生産と使用の可能性が広がっていくのは結構なことだが、原子力を始めとする既存の各エネルギーに様々な利権が絡みついているように、いくらエネルギーそのものがクリーンであっても、太陽光にも風力にも地熱にももれなくダーティな利権が付属してくるのは必定。
資本主義経済である限り、さらには人間の欲というものが存在する限り、どのような社会体制になったとしても、根元的な構造は不変なのだろう。


♪ The W.S. Walcott Medicine Show - The Band


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