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2012年3月 6日(火)

家畜

問題のAIJに証券取引等監視委員会が強制調査に入ることになり、捜査当局も動いて刑事告訴も視野に、という旨の報道が先日あった際、そういや先般、今回のケースよりもさらに悪辣なプロセスで公的年金を消失させた所業が明らかになった旧社会保険庁について、結局誰がどう責任を取ったのかまったく我々には分からぬままうやむやになってしまっているな、などと感じていたわけだが、今日になって、その旧社会保険庁から天下った輩たちこそがこのたびのAIJ事案の主要因なんじゃないか、なんて騒がれ始めた。
なんだかもう脱力するしかない。
国家権力が主導する大規模な詐欺事件が発覚し、全国民がその被害者に当たるのだということが分かっても、物理的な力を伴う抗議行動に訴えることがない日本国民はやはり、本当の飢えをもう思い出せないぐらいに馴致されてしまっているのだな。

ここのところ、面白いと思える本に出遭う確率が下がっているような気がする。
ブクログを見てみると、最近読んだ10冊中、星5つと4つが各1冊で、あとの8冊は星3つ以下だった。
以前はこんなことはなかったんだが、たまたまなのか、面白い本を見抜く嗅覚が衰えているのか、はたまた今の私の精神状態があまり書物を評価するような心持ちではないのか?


♪ Time On My Hands (You In My Arms) - Chet Baker


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