「2011年本屋大賞」...
「2011年本屋大賞」が発表されたが、結果と順位を見て正直、ゲンナリした。
これが本当に各書店員が作品をちゃんと読んだ上での投票結果なのだとしたら、昨今の出版不況はマーケットの問題のみならず、その流通にも大きな原因の1つがあるんじゃないか、と邪推してしまいたくなる。
前にも書いたかもしれないが、そもそも賞の主旨からすれば既に売れている本はラインアップに入るべきではないと思うし。
第1回、2004年の「博士の愛した数式」(小川洋子)にスポットを当てたことは確かに「本屋大賞」の大きな功績だろうし、2007年の「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子)あたりまでは何とかその意義をキープしていたのかもしれないが、もうひょっとしたら役割を果たし終えたのではないだろうか。
♪ つばき - THE BOOM