14年振りの大文字焼
今年の8月16日は、毎年京都で行われる「五山の送り火」を見物しようと、旅行会社主催の日帰りバスツアーに参加してきた。
私は学生時代京都に住んでいたので、それこそ送り火だろうが祇園祭だろうが節分祭だろうが火祭りだろうが、若さゆえ人混みも厭うことなくホイホイと赴いてはポケーっと見ていたわけだが、大人になり異なる土地に住むようになると、当時感じることがなかった有難みというものに非常に敏感になる。
いかに恵まれた環境であったことか。
そんなわけで、大学を卒業して以来、そういった大イヴェントには残念ながら近寄らずにこれまでいたのだが、件のツアーのようなものに参加をすれば実はそれほど苦労しなくても済むんじゃないか、ということに思い至り、このたびの送り火を迎えた次第である。
コストも充分に安い。
阪急宝塚駅でバスに乗り込み、まず向かった目的地は嵐山。
渡月橋の袂から屋形船に乗って、大堰川をしばし遊覧。
ちなみに本ツアーの参加者は20数名。
下船後、バスの出発を待つ僅かな時間に、川原で喰った宇治金時が美味かった。
その後、バスは高雄・嵐山パークウェイを走って栂ノ尾へ。
ここでしばし停車、高山寺を参拝してもよいのだが(実際大多数の参加客はそちらへ)、特に寺社仏閣に興味のない我々は、そこらをプラプラしたり茶屋で休んだりした。
そしていよいよ送り火見物に控え、市内の中心部へ移動。
「ホテル本能寺」(以前は「本能寺会館」といっていたはず)でまずは松花堂御膳の夕食を摂り、それから20時の点火時間まで間があるので、河原町、寺町、新京極あたりを少しウロついた。
19:30、ホテルに戻ってきて見物指定箇所の屋上に上がる。
結構な人出だ、さすがに。
20時ちょうど、大文字から点火が始まった。
とても懐かしい。
あそこにもよく登ったものだ、牛頭大王に導かれて。
この場所からは他に、船形と左大文字を観ることができた。
関係ないが、大文字はどうしてこっちが左なんだろうね。
繰り返すが、呑気にこれを眺めていられたあの頃は本当に贅沢な身分だった。
懸念されていた道路の渋滞も深刻なものはなく、23時には自宅に帰着した。
佳き日だった。
♪ Ghost In The Ruins - Savatage
コメント
いとこの家から見えるらしいです。
一回も見たことないから、いつか“いとこの家”から見たいです。人ごみは、嫌ですからね~(汗)
Posted by: こまつ | 2009年8月18日 17:11
そうそう、こういったイヴェントは観たいけど人混みのこと考えると躊躇するんよな~。
だから去年は淡路島の花火大会とか今回みたいなツアーで船の上から観たけどよかったで。
Posted by: FT到達光士 | 2009年8月18日 21:16
なつかしいな。
あの着火台なぞで
桃の滴とか月の桂とか飲んだ往時を
今、がぁーっと思い出して来たぞ。
んで、山麓では
真夏日の正午に公園でカラーボール野球とかな!
毎日やってたよな、なぜか。。。
しかも二人で。。。
Posted by: 牛頭大王 | 2009年8月19日 21:38
まったく懐かしすぎるで。
酒とかコンロとか野菜とかいろんなもん持って登ったもんだ。
カラーボール野球もやったなあ!
なぜか大学生が2人で…。
またやるか。
Posted by: FT到達光士 | 2009年8月19日 22:15