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2009年3月15日(日)

人間椅子ライヴ

人間椅子のライヴを観に行ってきた。
ハコはESAKA MUSE、初めて行った。

ESAKA MUSEへの入口

進入はそれほど早くなかったけど、まだ結構スペースがあったから年甲斐もなく中央寄りの前方に位置取ってしまった。

定刻10分過ぎぐらいに登場、鈴木氏はと同じく顔は白塗り、スキンヘッドで黒い袈裟姿、和嶋氏は裃羽織った地味めな和装。

1曲目は「鉄格子黙示録」。
そこから「針の山」にでもいくのかと思いきや、なんとこの前出たベストアルバムに収録されている歌詞付き完全ヴァージョン!
これはたまげた。
それから「恐怖!!ふじつぼ人間」、「りんごの泪」と続いた。
デビュー20周年を記念するツアーだけに、MCの内容も2人が昔を懐かしむ話が多い。

続いて新曲の「狂ひ咲き」、幻のデビュー曲「陰獣」を始め、思い出す限り順不同で書いてみると、「平成朝ぼらけ」、「羅生門」、「夜叉ヶ池」、「死神の饗宴」、「黒猫」、「猟奇が街にやってくる」(「陰獣」と同じく今回のベスト盤がメジャー新録)、「幽霊列車」、「賽の河原」、「どっとはらい」、「道程」あたり。
本編最後は「針の山」で、アンコールは1回目が「天国に結ぶ恋」と「地獄」のあの世シリーズ、2回目がまたも地獄かぶせの「地獄風景」で終了。
なぜか最後はパツンパツンの学生服姿で登場した鈴木氏、これも20周年を祝してか!
この前みたいにもう1回本物のアンコールやってくれるかと期待したけど、すぐに明転、SEが流れ出して少し呆気なかった。

それにしても上手い、超絶的に上手い。
バンドとしてみても無論だが、特に和嶋慎治ときたら神業だ。
スリーピースで弾きながら歌いながらなのに、スタジオ録音と同等かそれ以上の正確さで以て難度の高いフレーズをいともたやすく演奏する。
「夜叉ヶ池」の後半だったか、あの複雑な高速リフの中に潜むピッキングハーモニクスを完璧にこなしながら歌う技術は何だ。
そして私のフェイヴァリットチューンの1つである「黒猫」での弾きまくりは実に爽快。

鈴木研一のベースももちろん瞠目に値する。
あれだけ歪んだ音でアルペジオを奏でるベーシストもなかなかおるまい。
パフォーマンスもさすがだ。

セットリストはもちろん「人間椅子傑作選」からがほとんどだったが、やっぱり20周年ということで、割と幅広い時代からの選曲が意識されているように感じた。
おなじみのパチンコソングや期待していた何曲かが聴けなかったのはちょっと残念ではあるが、その代わりいろいろ珍しい曲もあったので不満なし。
とても素晴らしいライヴであった。

会場まで車で行ったんだけど、行く途中に新しいインサイトを見た。
試乗用のディーラー車か、もし一般ユーザーのだとしたら相当早い納車だ。


♪ 幽霊列車 - 人間椅子


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