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2009年3月12日(木)

生HANOI ROCKS

「なんばHatch」にHANOI ROCKSのライヴを観に行ってきた。
FAREWELL TOUR、と銘打っているように、どうやらこれを以て解散するっぽい(また?)。

本ツアーのパンフレット

HANOI ROCKSといえば我が青春の1ページ。
ちょうど音源の主流がレコードからCDへと移行する過渡期であった思春期、私が初めてレンタルショップで借りてきてカセットテープに落としたCDがHANOI ROCKSの「TWO STEPS FROM THE MOVE」だった(お金がなかったので買えはしなかった)。
間違いなく、それからバンド小僧への道を辿ることになった主要因たる存在であり、事実今に至るまでフェイヴァリットとして長く聴き続けているバンドである。

オープニングアクトとしてまずWEDNESDAY 13なるバンドが登場。
ヴォーカルはPANTERAのPhil Anselmoのような地獄の咆哮系で、楽曲はちょっとポップなデスメタルというか、RAMONESっぽさもなんかあったりする、そんな感じ。
正直演奏はお世辞にも上手いとは言えなかったが、パワーはあった。

20時過ぎ、ついにHANOI ROCKSが、Andy McCoyが、そしてMichael Monroeが姿を現した。
1曲目は「Obscured」。
その後も最近のアルバムからの曲が続くが、5曲目あたりで「Back To Mystery City」を演り、おお、いよいよか、と思いきや、それからまたいくつか最近のやつ。

Michaelの歌は下手だし、昔はガリガリだったけどさすがに腹は少し出てきてたし、マイクスタンドを振り回すパフォーマンスやギラギラフリフリのグラムファッションは20世紀の遺物に違いないけれど、そんなことはまったく関係なくカリスマ。
そこにいて歌っているだけで絵になる、様になる。
そして私の心も動く。
終始Michaelはご機嫌でテンション高く、時折オカマっぽい動きも交えながらノリノリだった。
途中、「A Day Late, A Dollar Short」で赤いサックスを吹くMichaelとラメ入りレスポールを弾くAndyが肩を寄せ合うツーショットが見られた時は本当に感慨深かった。

ショーは後半に入り、おなじみの昔の曲が続く。
やはり客もこちらの方が俄然盛り上がる。
「Cafe Avenue」なんて懐かしい曲を演ったと思ったら、「Self Destruction Blues」は最近のアレンジかな、メッチャ速いヴァージョンだった。
「I Can't Get It」、「Boulevard Of Broken Dreams」、「11th Street Kidzz」、「Malibu Beach Nightmare」、「Don't You Ever Leave Me」、「High School」など(順序は前後しているかも)、そして本編最後は「Tragedy」。
これが本物だ。
それにしてもバラードだって構わずMichaelはチョケる、ガナる。

まったくもったいつけることなく出てきたアンコールは、「Oriental Beat」、「Taxi Driver」、そして「Up Around The Bend」でおしまい。
代表曲の1つとはいえ、カヴァー曲で締めくくるというのもニクい。
「Taxi Driver」のアレンジはカッコよかったなあ。
あと、いくつかの曲はまるでテレビサイズみたいに短めに編集されていたのも印象的。
ひたすら高速ダウンピッキングを繰り返すベーシスト氏、かなり上手いなと思っていたら、元ELECTRIC BOYSだったのな。

ファン歴20年オーヴァーにして初めて見える生HANOI ROCKS、生Michael Monroeは素晴らしかった。


♪ Whatcha Want - Hanoi Rocks


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