「イーグル・アイ」を観て井上夢人を想う
つい先日のこと、“Plaxo”という素晴らしいツールを拾い、MacBookのiCalのスケジュールとVAIOのOutlookの予定表を同期することに成功した。
これは実に便利だ。
たいしてメモリーも喰わずにバックグラウンドで仕事してくれてるみたいだし。
映画「イーグル・アイ」の試写会に行ってきた。
極力具体的にならぬように簡単に感想を記すが、気になる方は以下、お読みにならぬよう。
まるで岡嶋二人(井上夢人)の小説を思わせるかのような、テクノロジーの反乱。
そしてとにかくスピード感がものすごい。
結婚披露パーティーで言うなら、「しばしご歓談を」から始まるご歓談タイムがまったく設けられていないかのような高密度で進んでいく。
でき得る限り実写にこだわっているようで、市街地での大規模なクラッシュを含むカーチェイスや、空港の手荷物運搬装置のような施設内での捕物劇のシーンなど、実に観応えがあった。
恐ろしい手間暇と費用が掛けられているのはさすが。
ただディテールはともかくとしてプロットは古典的なハリウッド大作のご都合主義の範囲を逸脱していないように感じられた。
特にラストはいささか残念至極ではないか。
偶然だろうが、この間観た「ウォーリー」と共通する着想が見受けられたが、今の時代にコンピューター自立社会を舞台とした話を作るとこうなるのはある意味必然か。
そうなると冒頭に立ち返って、やはり井上夢人は偉大な予言者だった、と感嘆することになるのだな。
♪ Blog;Neon - Chris Minh Doky