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2008年10月31日(金)

野球部活動打ち上げ

夏に行われた故K先輩を偲ぶ追悼草野球およびこの秋の我が社野球部活動の打ち上げが昨晩近くの居酒屋で開催された。
会には亡きKさんの愛娘も特別ゲストとして参加され、下は新入社員から上は入社30年近いヴェテランまで集い、野球談議や思い出話などに花を咲かせながら、なかなか貴重で面白い催しとなった。
部局や世代を超え、共通の嗜みを持つ朋輩たちの交流は大切にしたいと感じた夜。


♪ 球根 - THE YELLOW MONKEY


2008年10月29日(水)

NBA開幕!

NBAの2008-2009シーズンが開幕した。
知らない間にジェイソン・ウィリアムズが引退していたという事実には少なからず落胆してしまったが、昨シーズンまったくプレイしなかったグレッグ・オデンを含めてルーキーズは楽しみな選手が多いので、早いとこ動いてる姿を見たいもんだ。

NHK-BS1でセルティクスvsキャヴァリアーズを大体観たが、あの第1クォーターの体たらくからよくぞあそこまで持ち直したもんだ、ボストン。
さすがホームコート。
それにしても試合をカットするのは勘弁してほしいなあ。
セレモニーもそら素晴らしいイヴェントだとは思うが、限られた放送時間の中で天秤に掛けるとしたらやっぱり試合優先だと思うんだけど…。

しかしこの時期にアメリカ行って、MLBのワールドシリーズとNBAのオープニングゲームを生で観るなんてのがもう夢の至福旅だな!


♪ Upsidedownside - Mourning Widows


2008年10月28日(火)

豚生レヴァーを喰いに行こう会

つい先日も行ってきたイタリアンレストラン「アルテシンポジオ」の荻堂シェフに以前より、「豚の生レヴァーを食べさせてくれる店があるらしいのでぜひ一緒に...」と誘っていただいていたのだが、ついに昨夜、その会合が実現した。

22:40、仕事が終わった荻堂シェフを拾い、神戸へ向かった。
場所は三宮駅のやや北西、東門街の方に行ったところにある「城戸」という味のあるホルモン屋さん。
この店は実は荻堂シェフも初めてで、元々の紹介者であるTさん夫妻とここで合流、計4人で深夜の食事会と相なった。

基本的に豚のホルモン尽くしのお店のようで、ガツの刺身や、心臓、タン、腸に胃袋の串焼きといったところが実に豪快かつ味わい深く、美味い。
カットは大きめ、焼き具合も言ってみれば雑な部類ではあると思うが、それでも純粋に美味かった。
そしてメインイヴェントである豚生レヴァーも、歯応えがまた牛とは違ってしっかりしており、ほんのりと残る後味も含め、こりゃ初めて食べる味だ。

生の豚レバー

隣の荻堂シェフも「これは美味いな~」と唸っていた。
ちなみに今シーズンはまさにこの日から生レヴァーを提供し始めたとのことで、初物だ。
最後には「城戸スペシャル」と名付けられた、各種ホルモンに細麺うどんが加わり、濃厚なタレで絡められた一品も出てきて夜中に腹いっぱい。

城戸スペシャル

店主のおっちゃんも何だか初めて会った気がしないユニークな方で、初対面のTさん夫妻との会話も併せて非常に楽しいひと時であった。
帰ってきたらもはやこんな時刻。


♪ Shadowplay - Joy Division


2008年10月25日(土)

結婚記念日は「アルテシンポジオ」

昼、水槽の水換えと掃除をした。
少し前から闘病中だったタナゴ1尾が死亡。
R.I.P.

今日は7回目の結婚記念日、というわけで「アルテシンポジオ」で妻と食事。
野生のハタケシメジや野菜のテリーヌといった前菜に、コブダイの蒸し物、フォアグラのフラン、信じられないほど大きなポルチーニ茸が載ったパスタ、そしてフランス産のホロホロ鳥のソテーなど。
豪華なデザートの盛り合わせにはイタリア語で“結婚記念日おめでとう”的なメッセージまで書いてもらい、すべてに満足のディナーであった。

コブダイの蒸し物ポルチーニ茸のパスタホロホロ鳥のソテーイタリア語で祝辞が書かれたデザート


♪ Life - Sly & The Family Stone


2008年10月21日(火)

平日朝から草野球

今日は午後出社にして、朝から草野球というサラリーマンらしからぬ生活パターン。
普段やっているチームではなく今回は会社の野球部として、在阪放送局各社が参加するトーナメント大会の1回戦が行われたのだ。
快晴の空の下、見事3-0で勝利!
個人的にも、先発で5イニング投げて無失点、打つ方もヒットが1本出た。
リリーフの先輩社員もピシャリと締め、快心の完封リレーであった。


♪ Perfect - Smashing Pumpkins


2008年10月19日(日)

内容の悪い敗戦

日曜だけど6:30に起きて草野球の試合へ。
残念ながらチームとして攻守ともに精彩を欠き、完敗。
有志2人とともに「藤平」でラーメン喰って帰ってきた。
それにしてもまるで夏のように暑かったじゃないか。

いつも行く「コーナン」内のペットショップで久々に生体を買ってきた。
ミナミヌマエビ10尾とシマドジョウ2尾。

今月から「機動戦士ガンダムOO」が放送再開したが、これはかなり、1期以上に面白いぞ。


♪ Slow Wind - R. Kelly


2008年10月18日(土)

映画「北斗の拳」と「ウォンテッド」ハシゴ

「109シネマズHAT神戸」で、映画を2本観てきた。
「真救世主伝説 北斗の拳 ケンシロウ伝」と「ウォンテッド」。

まず「北斗の拳」について、途中までは何なんだこれは…という思いで正直観ていたのだが、後半からラストにかけて、まあ帳尻を合わせてきたようで少しホッとした。
誰よりも深く「北斗の拳」と関わってきた堀江信彦氏が作ったものなのでその点について文句などもちろんないが、あくまでもビジネスとして扱う立場の堀江氏の想いが必ずしもコアな北斗ファンのそれと重なることはないのかもしれないな。
武論尊、原哲夫の両御大がもう少し睨みを利かせてもらえたら、と思うのだが…。

「ウォンテッド」は面白かった。
私など神経質な向きにとっては、理屈の通らぬ設定と展開に突っ込みシロはたくさんあるのだが、そんな無粋なことは抜きにして良かった。
カーチェイス、電車事故、爆発などといったダイナミックなシーンはひたすらド迫力だし、ストーリーにもちゃんとヤマがある。
そして何よりアンジェリーナ・ジョリーがカッコよすぎる!
ちょっと怖いけど。


♪ No Means No - Michael Monroe


2008年10月15日(水)

夜型には戻らないぞ

昨日は最近では珍しく23時から会議という変則スケジュールだったため、仕事が一段落した夕刻からポッカリ時間が空いた。
ちょうど先輩に誘っていただいて小洒落た鮨店「小町」で晩飯。
魚をたらふく喰ったぞ。
それでもまだ21時、2人で「梅田バッティングドーム」に行く。
そこに後輩社員も合流して3人でしばし遊ぶ。
バッティング、ストラックアウト、卓球ゲーム、フープ9と存分にプレイし、一同若干疲れた。
さらにそこから近所のバーに入り、私は30分ほどで辞去、仕事に戻った。
ここのところ比較的夜が早い生活だったが、気がつけばもうこんな時刻。
このまま夜型に戻ることは避けねば。


♪ Ready Or Not - Lionsheart


2008年10月14日(火)

小豆島に「寄り道」

12日(日)、13日(月)と、小豆島へ行ってきた。
きっかけは、宮沢和史氏のソロツアー「寄り道」。
この秋もやるらしい、しかし関西圏では行われず、足を延ばせるのは地理的にも日程的にもここだ、ということで、小豆島公演のチケットを取り、それならばとせっかくなので妻とともに出掛ける1泊旅行に転化させたのが事の顛末。

日曜は早起きして8時に家を出た。
姫路発のフェリーが11:15なので、余裕を見て早めに出発したのだが、ちょっと余裕を見過ぎたようでこの分だとあまりにも早く到着してしまう、と気づいたのが第二神明から加古川バイパスに入ったあたりか。
姫路バイパスの別所SAで1時間近く時間を潰し満を持して姫路港へ向かったのであった。

おりいぶ丸

ちなみに小豆島へは今も橋が掛かっていないので船で渡るより他に途はない。
定刻通り11:15に滑り出した福田港行きのフェリー。
車も満載で、人もかなり多い。
天気もまずまず良い。
船内で軽い昼食を摂り、これまた定刻の12:55に小豆島 福田港に到着。

上陸してまず向かったのは寒霞渓という景勝地。
ロープウェイもある美しい渓谷らしい。
山の麓の方に位置する「こううん駅」からロープウェイに乗車、5分弱で山頂へ。

寒霞渓に架かるロープウェイ

ちなみにロープウェイも満員電車状態。
さすが3連休。
ロープウェイの中からニホンザルが見えた。

ロープウェイから見えたニホンザル 木に登って揺すっていた

寒霞渓の眺望は素晴らしかった。
紅葉の時にはさらに人が溢れるというがさもありなん。

寒霞渓の展望スペースから望む

小豆島といえばオリーヴ、なわけで、オリーブソフトクリームなるものも食べてみたり。

寒霞渓を後にし、今度は銚子渓の方へ車を走らせる。
途中、スカイラインでたくさんのニホンザルに出会った。

大挙横断中

後で聞いた話だが、ここらのサルは比較的おとなしいらしい。
確かに箕面のやつらとは大違いだった。

なかなか堂々としたもの

野生のサルたちを見た後に我々が訪れたのは、「銚子渓自然動物園」、別名“お猿の国”。
つまり、サルだらけの動物園のようだ。

「お猿の国」入口

ちょうどショーの時間だったので、最前列かぶりつきで“モンキーショー”を観たが、アイちゃん(8歳)の芸には存分に楽しませてもらった!

アイちゃんのモンキーショー

たぶんやってることはあんまり大したことはないと思うんだけど、何しろ舞台までの距離が何十cmもないほどの近さだからとにかく面白い。
グーでタッチなんかもサーヴィスでやってくれたし、臨場感は何物にも勝る。

歯を剥き出して妻とグータッチ

観衆もとても多かった。
モンキーショーの後、園内をグルリとしてみたがまさにお猿の国、楽園であった。

至るところサルだらけ、柵も何もない親子

宿泊はお猿の国からすぐのところにある「リゾートホテル オリビアン小豆島」。

ホテル入口

満室状態のようだ。
いかにも地方のリゾートホテル、といった感じで、ゴルフ場やテニスコート、プールなども完備してゴージャスかつゆったりした造り。
露天風呂付きの天然温泉もあるし、のんびりするにはよさそう。

プールやテニスコートも見える

早めに夕食。
ホテル内にある鉄板焼き店で、“瀬戸内”というコースを。
地のものを活かしたオードブルに、ホイルに包んだタイの味噌焼き、ひたすら巨大なサツマイモやニンジン、ズッキーニ、エリンギなど、そして主役の讃岐牛がドーンとあって、さらにはタコのガーリックライスにデザートと、常人はとても喰い切れないヴォリューム。

各種オードブルタイの味噌焼き讃岐牛タコのガーリックライス

もちろんどれも非常に美味しかった。
しかしここ数年記憶にないほどに腹がはち切れそうになり、フロントで胃薬もらって飲んだよ。

オリーヴ茶

腹を抱えて呻きながら、楽しみにしていた温泉へ。
時間が早めでピークを外したこともあり、広々とした露天風呂にもゆっくり入ることができてよかった。
やっぱり露天に限る。

部屋に帰って寝ようと思ったが、テレビでやっていた「コラテラル・ダメージ」を最後まで観てしまった。

ちょっとゆっくりめに起きて、朝食ブッフェを摂ったのは10時頃。
天気は快晴、暑くなりそうだ。

チェックアウトして、車を走らせてまず立ち寄ったのは「小豆島ふるさと村」という道の駅。

小豆島ふるさと村

小さな施設で特に目立ったものはなかったような。
しかし3セクかどっぷり役所かしらんが、道の駅とかこういうところって妙に場違いなほど金掛けて作られててきれいね。
高速道路のSAとかPAもバンバン改修されてるし。
そういえば小豆島の道路はいかにも島の道然としてはいるが、よく整備されていて走りやすい。

次は「オリーブ園」へ。

「オリーヴ園」

最初のオリーヴの原木やら“オリーブ発祥の地”と書かれた碑やらを見る。

オリーブの原木オリーブ発祥の地であるらしいオリーヴの実

しかし本当にオリーヴの木だらけだなー。
アップダウンが激しい地なので歩くと汗みどろになる。

続いて向かったのは「小豆島オリーブ公園」。
宮沢和史さんの「寄り道」が行われるホールもこの公園の中にある。

コンサートが行われる「サン・オリーブ」

開園まではまだ時間があるので、少々散策。

イベント広場ギリシャ風車

小豆島はギリシャのミロス島と姉妹島らしいが、確かに異国情緒溢れる造りだ、この公園。
太陽もちょうど燦々と照ってるし、本当に地中海に浮かぶ小島みたい。
オリーブ記念館の2Fにある店でハーブのパスタを食べ、オリーブ茶やスモモのジュースを飲みつつ時間をやり過ごす。
そして15時を回り、いざ「寄り道」の会場である「サン・オリーブ」へ。

いざ「寄り道」

キャパシティは500~600人ほどだろうか。
当然ほぼ満員だ。
定刻の15:30を数分超えたところで暗転、宮沢さんが登場してコンサートが始まった。

1曲目は名前が分からないがボサノヴァのスタンダードっぽいポルトガル語の歌。
そして「イパネマの娘」と続く。
いつもの「寄り道」のようにリラックスして笑えるMCがここに挟まり、3曲目はSMAPの「青いイナズマ」、それから未発表曲の「二人のもの」。
さらにブラジル人アーティストの曲が続き、どうも前半はトークも含めてブラジル押しのようだ。
今年は日伯移民100周年だし、宮沢さんも彼の地でツアーを行ってきたばかりなのでそうなるのも自然なことなのだろう。
ブラジルブロックの締めはもちろん「足跡のない道」。
やはりこの歌はアコースティックが一番いい。

絢香の「三日月」も演ったが、後半はご自身の曲が中心。
「白いハマナス」にちなむ稚内の故人のエピソードや、佐渡島で保護されているトキを見て「朱鷺 -トキ-」を書いた話なども聞くことができた。
歌っているよりもしゃべっている時間の方が長いのもいつもの「寄り道」通り。
特に今回は興が乗っているのか、さらに長い。

「島唄」は初めて聴くアレンジで、かなりよかった。
そして最後はまさかの「神様の宝石でできた島」。
確かに島で行うコンサートの締めくくりにはふさわしいだろう。

これだから「寄り道」はちょっと無理してでも来る価値がある。
行かなきゃ、と思わせてくれるし、終わった後には必ず、来てよかった、と思わせてくれる。

長く演ってくれたのはうれしいんだが、ほぼ3時間近くの長丁場だったため、帰りのフェリーがちょっとヤバい時刻。
5速MTとアルファの回頭性をフルに活かして車酔い御免のエンジン高回転ドライヴで夜道をひた走り、大部港に着いたのは出港25分前の19:15。
何とかなった。

何とか間に合った

復路のフェリーは岡山の日生行き。
客室は結構空いていてゆったり。
20:40に日生港着、赤穂から山陽自動車道に乗って龍野西SAで晩飯を喰い、播但自動車道、姫路バイパス、加古川バイパス、第二神明、阪神高速と経由して、23時、西宮の自宅に帰着。
なかなか早かったな。


♪ 島唄 - 宮沢和史


2008年10月11日(土)

LAN環境のスッキリ化進む

昼、水槽の水換えと掃除。
異状なし。

午後、玄関の外に出た妻が呼びに来たので何かと出てみたら、タイルの上をミノムシが這っていた。

這いずるミノムシ

こうしてマジマジとミノムシを見るというのももう何年ぶりか分からないほど。
もちろん年をとって私の生活パターンが変わったということもあるだろうが、実際の生息数も間違いなく減っているはずだ。
魚の餌にしてやろうか、とも一瞬思ったが、一所懸命這いずり回って生き延びようとしている姿に免じて、廊下のタイルの上も何なのでマンションの中庭に生えている樹木の根元に置いてきた。

夕方、NTT西日本の下請け工事業者の人々が来訪。
先日頼んでおいたLANの終端を洋室から隣接するリヴィングルームへ移設する工事をしてもらうため。
各戸にあるはずのLAN基地みたいなものを探し当てるのに結構手間取ったが、それを発見してからはウソのように簡単に作業は終了した。
つまり、各モジュラージャックから伸ばされているLANケーブルをハブみたいなところに差し替えるだけ。
分岐する器具があれば今まで使っていたジャックと新たに移したい先のジャックの双方を使うことが可能みたいだが、それにはまた別料金がもちろん掛かるようだし、今後は前のジャックは使わない予定なのでよしとした。
先般のVAIO購入でデスクトップも無線LAN化されたので、これによりフレッツ光の加入者終端装置とAirMac Extreme ベースステーションをリヴィングルームのテレビボードの隅っこに収納することができ、またも部屋がスッキリした。

テレビボードの隅に収まったLANアクセスポイント

作業としては本当にケーブルを差し替えるだけだったので、工事費も出張基本料のみで済んだ。

さらに、新しいプリンター、キャノンのPIXUS MP620も購入、今日届いたのでセットした。

PIXUS MP620

出たばかりのニューモデルで、無線LANに対応しているのでコンセントを挿すだけ、こちらもケーブルレスでスッキリ使える。
これまで使用していたhpの複合機があまりに写真印刷が酷かったのでこのたびの購入につながったわけだが、早速いくつか写真を印刷してみたところさすがになかなかきれいなものだった。


Blood Money - Jon Bon Jovi


2008年10月10日(金)

宴会は金曜に限るのだが…

木曜晩、番組スタッフの入れ替えに伴う歓送迎会が行われた。
焼き肉屋→カラオケで5時間付き合ってきたが、早々に酔い潰れる若手あり、それを見て省みたのか普段はグシャリと壊れるのに踏み止まった先輩あり、平日にも拘わらずかなり盛り上がった宴会であった。
しかし私を含む数名は金曜早朝から生放送に備えるチームだったので、さすがに今頃になると油断したら気絶しそうなほど疲労困憊。

古いデスクトップPCおよびPCデスクを撤去したことにより、リクガメケージを移動、部屋の模様が替わった。

広くなったように感じられる部屋

一見してスッキリ広く感じられるようにモディファイされた。


♪ Lowdown - Iggy Pop


2008年10月 7日(火)

日本三大連作小説の1つ、「ロズウェルなんか知らない」

平均して月に1冊を超えるほどには、Amazonの評価でいうところの5つ星に相当する良書に巡り会ってはいるのだが、先日読了した「ロズウェルなんか知らない」(篠田節子)は中でも抜けて面白かった。
私は厚顔の極みにもこの著者を「ハルモニア」、「女たちのジハード」で名前を聞いたことがある程度にしか知らず、遅まきながら今回初めてその著作を読んだのだが、女性とは思えない着想にまずは驚嘆した。
ロズウェルって。
幼児性をいつまでも残すアホな男の発想じゃないか、どう考えても。
にも拘わらず、古き佳き王道を往く連続ドラマのごとくガッチリした起承転結を有し、展開そのものはベタながら巧み過ぎる筆力で読者を掴んで離さない。
何よりおそらくは皆川博子氏や高野秀行氏が書く文章と同じく、リズムやテンポやヴォキャブラリーといった感覚的なものが私に合っている。
すぐに他の著作を5冊ほど発注した次第。

これは「有頂天家族」(森見登美彦)、「定年ゴジラ」(重松清)と並び、日本三大連作小説である、今のところ、私の中で。


♪ Nosey Joe - The Brian Setzer Orchestra


2008年10月 6日(月)

ミラコスタで結婚式、東京ディズニーランドホテルに泊まって東京ディズニーシーで遊んだ

妻の従弟の結婚式に揃って出席するため、早朝の新幹線に乗って東京へ出向いた土曜。
式場は、東京ディズニーリゾートにある「ホテルミラコスタ」。
おそらくは新婦主導かと思われるが、なかなかのディズニーフリークのようで。

式はチャペルで行われたが、神前ではなく人前式として執り行われ、縁者一同が神妙な面持ちで静かに待っていると、「ボンジョルノ!」と陽気な声を張り上げて、120kgはありそうな太りに太ったイタリア人MCが現れた。
神前式の場合は神父or牧師を務めるのであろう。

結婚式

天気は快晴、チャペルでありながらもここは“ポルト・パラディーゾ”、朗々とした雰囲気のなかなかユニークな結婚式。

続けて催された披露宴には、さすがミッキーマウスとミニーマウスも登場し、場が華やぐ。

披露宴にはミッキーとミニーも登場

優しくて真面目な新郎の人柄がよく表れた、素晴らしい結婚式&披露宴であった。
新婦は初めてお会いしたが、落ち着いてしっかりした感じの人だった。
きっといい家庭を築かれることだろう。

この日は妻の両親とともに4人で今夏オープンしたばかりの「東京ディズニーランドホテル」に宿泊することにしており、久しぶりにお会いした親戚たちに別れを告げてチェックイン。

泊まったのは東京ディズニーランドホテル

行楽日和の土曜とはいえ、あまりにご無体な人の多さ。
魂消る。

少し時間があったので再びリゾートラインに乗って出掛けて「イクスピアリ」などうろついた後、ホテルに戻ってレストラン「カンナ」で夕飯。
お腹いっぱいになって、風呂入って就寝。

明けて日曜、この日はせっかくなので東京ディズニーシーで遊ぶことにしており、横浜から後ほど合流予定の妻の兄を待ち受ける役目は義父に任せて一旦ホテルに置き去りにし、義母と妻と私の3人で開園時間に合わせてパークへ。
分かってはいるものの、どっから湧いてくんねん、この人々。

開園を待つディズニーシーのゲート前

まずは蒸気船「トランジットスチーマーライン」に揺られて“ロストリバーデルタ”エリアへ。
それから、ファストパスを使って「レイジングスピリッツ」に乗ってから、遅れてやってきた義父、妻の兄、そして妻の兄の娘(4歳)と合流、レストランで早めの昼飯など喰いつつしばし休憩。

6人揃って「ヴェネツィアン・ゴンドラ」に乗った後、姪の面倒をじいちゃんばあちゃんに任せ、義兄と妻と私の3人で別行動。
第一生命がスポンサーとなっている「センター・オブ・ジ・アース」へ。
私が第一生命に加入しているということで、ラウンジを事前予約していたのだ。
都市伝説みたいな話だが、アトラクション裏手に隠された謎のインターホンを押してエレヴェーターで地下に降りると、本当に別世界のようなラウンジがあった。
これはちょっと感動。
しかし、間が悪いというか残念ながら肝心の「センター・オブ・ジ・アース」が機械の不調なのか緊急メンテナンスに入っておりこの時は乗れず、代わりに何にでも使える優先搭乗券のようなものをもらって退散した。
ちなみに行こうと思っていた「海底2万マイル」もメンテナンス中だったので、ちょっと予定が狂ってしまったり。
「ストームライダー」と「インディ・ジョーンズ」に乗った後、再び義父母・姪と合流し、“トリトンズ・キングダム”内のレストランで休憩してから帰途へ。

全員で記念撮影

JRで東京駅に移動し、駅構内にある人気回転寿司店「うず潮」で夕飯。
評判に違わず、皆満足。

揃って同じ新幹線に乗り、義兄と姪は新横浜で、義父母は名古屋で下車、そして我々は雨降る関西に帰り着き、22時過ぎ自宅へ帰還した。
カメも魚もまあちゃんと留守番していたようだった。


♪ Skin - Oingo Boingo


2008年10月 1日(水)

「イーグル・アイ」を観て井上夢人を想う

つい先日のこと、“Plaxo”という素晴らしいツールを拾い、MacBookのiCalのスケジュールとVAIOのOutlookの予定表を同期することに成功した。
これは実に便利だ。
たいしてメモリーも喰わずにバックグラウンドで仕事してくれてるみたいだし。

映画「イーグル・アイ」の試写会に行ってきた。
極力具体的にならぬように簡単に感想を記すが、気になる方は以下、お読みにならぬよう。

まるで岡嶋二人(井上夢人)の小説を思わせるかのような、テクノロジーの反乱。
そしてとにかくスピード感がものすごい。
結婚披露パーティーで言うなら、「しばしご歓談を」から始まるご歓談タイムがまったく設けられていないかのような高密度で進んでいく。
でき得る限り実写にこだわっているようで、市街地での大規模なクラッシュを含むカーチェイスや、空港の手荷物運搬装置のような施設内での捕物劇のシーンなど、実に観応えがあった。
恐ろしい手間暇と費用が掛けられているのはさすが。
ただディテールはともかくとしてプロットは古典的なハリウッド大作のご都合主義の範囲を逸脱していないように感じられた。
特にラストはいささか残念至極ではないか。

偶然だろうが、この間観た「ウォーリー」と共通する着想が見受けられたが、今の時代にコンピューター自立社会を舞台とした話を作るとこうなるのはある意味必然か。
そうなると冒頭に立ち返って、やはり井上夢人は偉大な予言者だった、と感嘆することになるのだな。


♪ Blog;Neon - Chris Minh Doky