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2008年8月31日(日)

正午の神戸は暑かった、そして薄暮草野球

ピラティスに関連したロルフィングというエクササイズのワークショップのため、朝から妻が神戸の栄町にあるスタジオまで出向いていたが、それが終わる頃を見計らって私も車で現地に向かった。
道が空いていてかなり早く着いたので南京町の中華街を少しブラつく。
ここ数日涼しくなっていたが、今日は久々に信じ難いほどの陽射し、酷暑。

南京町の外れに立つブルース・リー

妻と落ち合い、所用のため三宮センタープラザへ。
そのままセンタープラザの中にある鳥料理の店で昼飯食べて一旦帰宅。

15:30、再び家を出て草野球の試合へ。
なかなかの好ゲームとなり、3-2で嬉しい勝利。
リリーフで投げて2点を取られてしまったが、タイムリーツーベースを含む2安打を打つことができた。

試合後、有志と「かごの屋」でプチ祝勝晩飯。


♪ Strikes Twice - Larry Carlton


2008年8月30日(土)

ブラジル帰りのGANGA ZUMBA

五度GANGA ZUMBAを観に、金曜の業務終了後なんばHatchへ。
関西の公演はほぼ観ているかも。
今回は妻も一緒。

冒頭、メンバーがステージ上に登場する前にまずはスクリーンに先月のブラジルツアーの模様がダイジェストで上映された。
彼ら(もちろんとりわけ宮沢和史さん)にとっても、現地の人たちにとっても素晴らしいツアーであったようだ。
関連があるのかどうか、最近宮沢さんのメディアでの露出が増えている。

「HABATAKE!」、「シェゴウ・アレグリア!」で幕を開けたが、先日出たばかりのニューアルバムからもたくさん演っていた。
音源を聴いても分かるとおり、「MARIA BONITA」はなかなかライヴにも向いた佳曲だし(確かこれは発売前に前回のツアーで披露してなかったかな?)、ルイス・バジェがノリノリの「ZOOM IN SKY」もよかったし、何よりも沖縄民謡の「ハリクヤマク」をあんな風にアレンジしてすこぶる様になっているのはさすがと唸るしかない。
また、ソロ名義のアルバム「AFROSICK」から「CAPITA DE AREIA」を、打楽器ストも含めて全員マイク前に立ち、スタジオ収録音源にできるだけ忠実に歌うのを初めて観たが、かっこよかった。
珍しく、というか、「DISCOTIQUE」の中盤あたりからテンポが少し走り出して、セットリストの後半の曲はおしなべていつもより速かったような気がしたが、それもまたバンドの気合いの為せる業か。
全体的にクラウディア大城さんのヴォーカルはやっぱりちょっとアレかなあ…。
今回はマルコス・スザーノの代わりに伊藤直樹さんがパーカッションで参加していた。

「楽園」、そして大ラスの「足跡のない道」で半ば感涙。
やっぱり一緒に口ずさんでいるとこれらの楽曲はどうしようもなく心情に訴え掛けてくる。

今回はPAもメッチャよくって、「Bridge」のヴァイオリンが聴き難いなんてこともなかった。
そして、結成3年目とのことだが、バンドとしてのパフォーマンスも当然ツアーを重ねるごとにレヴェルアップしてる。
各メンバー間のケミストリーなんかも、どんどん熟成されてきているように感じた。

すし詰めじゃないだけマシだったけどオールスタンディングはやっぱりこの年になると結構堪えるね。

なんばWalkのうどん屋さんで晩飯喰って帰宅。


♪ WONDERFUL WORLD - GANGA ZUMBA


2008年8月28日(木)

一番消えて困るのは写真データだな、やっぱり

1年半ほど前に買ったBUFFALOの外付けHDDが不調なので、新たにI・O DATAのHDCN-UEというモデルの320GBを購入してきて、さっそくちょいちょいデータを移してみた。
WindowsでもMacでも使えるようにフォーマットはFAT32だが、USBによる転送速度はまったく遅いとは感じない。
FireWireポートもついているからMacからの転送も速いだろうきっと、まだそちらは試していないが。
AirMac ベーステーションに接続して共有するのは今回はやめた。
そのためにHFS+にフォーマットしてからおかしくなったような気がするので、BUFFALOは。
なんにしろもうすぐWindowsマシンを買い換える予定なので、それまでに万一のことがあっちゃいけねえ。
この機会に、3年ほど前に写真データを焼いたCD-RWをドライヴに入れて確認してみたら、9枚あるうちの6枚ほどしかマウントしないじゃないか!
Wだから、ということもあるのかもしれないが、改めて光学メディアの信頼性の低さに驚いた。
データのバックアップは2重、3重というのがやはり基本なのだな。
分かっていても面倒臭いのがにんともかんとも。


♪ Chained To You - Savage Garden


2008年8月24日(日)

閉幕の日に

午前、草野球の試合が予定されていたが昨夜遅くまで降り続いた雨のためやむなく中止。
残念。

先日、2店舗が統合されて新たに場所を移しグランドオープンした「ひごペットフレンドリー クラウンパーク伊丹店」に行ってみた。
おおこれはすごいじゃないか。
1Fはイヌ・ネコゾーン、2Fは水棲生物・爬虫類・小動物関係に分けられた2階建ての店舗だが、かなりでかい。
品揃えももちろんそれにふさわしく、マニアックではないが広範囲に渡って充実している。
なにより、2Fにはテラリウムをそのまま大きくしたような巨大な滝、黄金のニシキゴイが多数泳ぐ池、周囲に椅子が並べられて休憩スペースも兼ねている展示用海水魚水槽などなど、インテリアもゴージャス。
移転に伴って爬虫類の留守預かりをやめてしまったのが残念だが、いやこれは楽しい店舗だ。

その足を伸ばして「イオンモール伊丹テラス」へ。
駐車場に入るのに20分ぐらい掛かった。
まずは「スポーツオーソリティ」で妻が使うピラティス用のボールを購入し、鯛焼きや生ジュースなんかを買い喰い飲みしたりして、「ジャスコ」で夕飯の買い物。
ここの食料品売り場は初めて来たけど、広大。
ここも楽しいなあ。
それにしても大盛況だ、イオンモール。

晩、妻が渾身の、でもないか、ブイヤベースを製作。

ブイヤベース

今はなき「カフェ・ラティーノ」に倣いリングイネを入れたり、安かったワタリガニなんかも奢って、美味しくいただいた。

北京オリンピックが閉幕。
野球に関しては…、まあ力を尽くして頑張った人たちに素人が文句を言うのもアレなのでアレするがアレだなやっぱり。
男子バスケットボール、全部を観たわけではないが、今回はUSA強かったみたいだ。
バルセロナを知っている世代からしたらあの必死ぶりはやっぱりちょっと違和感があることは否めないけど、もはやそんな時代ではないことも事実。
決勝もかなり焦ってただろうなあ。
コービ・ブライアントレブロン・ジェイムズがチームメイトとして真剣勝負に臨んでいるという光景だけでも充分刺激的だが、今回観た限りではドウェイン・ウェイドがどうやら完全復活を遂げた様子。
ここ2年ほど怪我がちだった彼だが、今大会でのペネトレイトの鋭さはNBAチャンピオンシップを獲得した2005-2006シーズンのそれに戻っているように感じた。

閉会式にジミー・ペイジが出てきたのには魂消たな。


♪ Politician - Cream


京都のホリイさんとこに新築祝を携えて

我が愛車、アルファ156スポーツワゴンのエンジンオイル交換のため、お世話になっているカーショップ、京都の「ホリイトレーディング」へ久々に。
この店は今年3月、旧店舗に隣接する敷地に新事務所を新築され、それから初めて赴いたのだが、いや、実にいい感じではないか。

新店舗外観中の様子

外観もシンプルながら雰囲気充分、そして中に入ると心地よい木の匂いが。
隅に備え付けられているテーブルも木材削り出しで、ここに座って展示車のスパイダーを見ながら飯なんか喰ったら素晴らしそうだ。
今の時期は使われていないが、中央奥に置かれた薪ストーヴも存在感抜群、冬に来るのもまた楽しみだ。

オイル交換とともにタイヤの空気圧調整もやっといてもらった。
改めて見てみたら、この1年で三千数百kmしか走っていない。
乗ってないなあ。

せっかく京都まで来たのでここらで飯でも喰って帰ろうと、ホリイ社長に教えてもらった上桂にある「手のべとんかつ 三平」という店へ。
なかなかの有名店のようだが、これは誰かに教えてもらわないと辿り着かない場所だ。
ホリイ社長の推薦通り、非常に柔らかくて絶品のヒレカツ。
美味かった。

帰りの名神高速はところにより豪雨。


♪ Entering into Peace - Spiritual Beggars


2008年8月18日(月)

夏休み明けに義母来訪

1週間ぶりに出勤。

退勤後、1泊の予定で昼からこちらに遊びに来ている名古屋在住の義母、妻とともにうちの近所の「タパタパタパス」で晩飯。
初めて見る“本日の米料理 あさりとにんにくの茎の土鍋炊き”をもちろんオーダーしたが、普通のパエリアと全然違ってまた非常に美味かった。
他にも、旬の水ナスとトマトや、イカのスミ煮、仔羊の串焼き、ベーコンと玉ねぎのタルト(タルト!? と一瞬思うが、キッシュ風な感じで決してデザートではない)など、いつも通りの確かな味。
サングリアも口当たりが最高でついつい飲めぬ私も飲もうとしてしまうが、妻に止められる。
そして義母はまあ飲みなさいよと薦めるといういつもの有り様。


♪ Vanz Kant Danz - John Fogerty


2008年8月17日(日)

「五右衛門ロック」→追悼草野球紅白戦

昼、大阪厚生年金会館に「五右衛門ロック」を観に行った。
劇団☆新感線の芝居で、作 中島かずき、演出はおなじみいのうえひでのり、出演は古田新太、松雪泰子、森山未來、江口洋介、川平慈英、濱田マリ、橋本じゅん、そして北大路欣也ら、超豪華。

中身は「ルパン三世」と「ヤッターマン」を足したようなドタバタ活劇だが、とても素晴らしかった。
ロックミュージカルとも言うべき、生バンドを使った分厚い音もすごく、もちろん各俳優も個性的な名演を見せてくれたし、肝心のストーリーも屈託なしに楽しめた。
音もそうだが、基本的に舞台装置など演出そのものがド派手で、いかにも新感線らしい。
松雪さんは何年経っても変わらず美しく、何より森山未來くんの舞台上の身のこなし、存在感は頭抜けている。
「キャバレー」を観た時も思ったが、この人はテレビや映画よりも舞台俳優としての方が何倍も活きていると思う。
バレエなどを基礎とする動きが際立っているし、同じく舞台で叩き上げてきた川平さんとの見事なタップダンスの競演も見せてくれた。
北大路さんは、無論圧倒的な演技力とオーラで重しになってはいるのだが、あまりに正統派の重鎮過ぎて、この芝居の中では時にちょっと滑稽だったかも?

正味3時間半近い大作だったが、とても楽しかった。

近所で妻と飯を喰った後駅で別れ、私はそれから豊中ローズ球場へ向かった。
晩、先日亡くなった会社の先輩にして野球部の中心人物であったKさんを偲んで、会社の野球部員たちによる追悼試合が行われるのだ。
中には東京支社からこのために帰ってきた人たちもいて、下は新入社員から上はもうとうに定年を越えているご老体まで、30人近くが集まった。

スコアボードには故人の名も

紅白戦らしく和気藹々とした雰囲気の中、試合は進行。
しかし内容はかなり締まったものになり、テンポよく9回まで行って3-2という接戦。
こちらも楽しかった。


♪ Get Duffy - Primal Scream


2008年8月16日(土)

屋久島旅行記

11日~14日まで妻と屋久島に行ってきた。
3泊4日にいっぱい詰め込んだ、なかなかにハードな旅程であったが、以下ざっと旅行記。


8月11日(月)

午前8時、予約していたタクシーに乗って伊丹空港へ。
もちろん縄文杉トレッキングはするし、さらにはダイヴィングもするので荷物は重い。
道は空いていて30分で到着。
チェックインカウンターも予想に反して客は少ない。
運転手さん曰く、2日前の土曜はロビーの外にも人が溢れ出すほどごった返していたそう。

チェックインして荷物を預けて、レストランで朝飯喰ってラウンジで時間潰して、搭乗。
9:50発のJEXに乗ってまずは鹿児島空港へ、11時過ぎに到着。
ここで屋久島行きのJACに乗り換えるのだが、12:20発の便なので待ち時間も1時間弱といい感じだ。

鹿児島空港から屋久島までは約30分。
屋久島空港は荷物受け取りカウンターも手渡し、タグもほぼノーチェックという、東南アジアや南米やアフリカの田舎空港を思わせるほのぼのぶりで、規模もそれらと変わりないくらい小さい。

小さな屋久島空港に到着

空港でレンタカー会社の人と合流し、シルヴァーのヴィッツを借り受け。
明日の縄文杉トレッキングのツアー会社の人も来ており、集合時間等の確認とブリーフィングがあった。

いざ移動を始めたら間もなく、いきなり土砂降りの洗礼。
これぞ屋久島。
ただ、いかにも南国のスコールらしくすぐに止んだ。

移動中、道路沿いに見つけた「ひらの」という店で昼食。
その名も"屋久然料理"という、島の素材を活かしたお任せコース料理とのことで非常に美味そうだが、すでに14時近く、かなり量が多そうだったので料理は1人前のみにしてもらい、それを2人で取り分ける形にした。
結果的にはそうしてよかった。
半分でも充分に腹いっぱいだ。
ツワブキやゴーヤーといった地の野菜を使った料理に、同じく特産のトビウオの唐揚げやカメノテの味噌汁などなど。
ところてんに、タンカンという柑橘を使ったデザートも。

豪華な

食後さらにレンタカーを走らせ、15時過ぎ、宿泊先の「JRホテル屋久島」に到着した。
規模は大きくはないが、清潔感があって感じのいいホテルだ。
従業員のサーヴィスも非常に行き届いている。
あとで知ったところ、開業してまだ3年目とのこと。

JRホテル屋久島

部屋に荷物を置き、まずは温泉へ。
天然温泉&露天風呂があるという点も、ここを選択した大きな要素。
夕方の時間帯は日帰り客も受け入れているということで、客は多かった。
お湯はヌルヌル、アルカリ性。

吹き抜けの天井が気持ちいい、円形のロビーで備え付けのガイドブックなどを読んで少し休んだ後、18時にレストランへ行き夕食。

ロビーは吹き抜け奥に見えるのがレストラン

このホテルがある地名、"尾之間"にちなんだ"尾之間の玉手箱"なる屋久島料理のコースとなっていて、見た目もゴージャス、味も素晴らしかった。
内容は魚介が多く、シイラの燻製、キビナゴの南蛮漬け、お造り3種(アオリイカのことであるらしい水烏賊や、アオマツという初めて聞く魚も)、ナガラメ(トコブシの現地名らしい)、トビウオのオイル蒸し、地鶏のたたき、魚介のフラン、豚の柔らか煮などなどといったラインアップ。
タンカンジュースも飲んだ。
昼食べたコースと同様、ところてんも組み込まれていたが、屋久島の名物の1つなのだな、ところてんも。
コースといえど、その量は豪奢な温泉宿の夕食にありがちな、大喰い大会じみた狂的な多さではなく、尋常に腹いっぱいになる程度。
接客も良くて大満足だ。

夕食後、再び露天風呂を一浴び。
明日は早い、22時前にはベッドに入った。


8月12日(火)

さすがに普段こんな時間には寝ていないので、深夜に何度か目覚めたりした。
4時起床。
4:30、フロントで頼んでおいた弁当を受け取り、そのうち朝食分はロビーで食べて、5:05、迎えのバスに乗っていざ縄文杉トレッキングに出発。
30人以上は乗れそうな路線バスほどの大きさのバスはほぼ満員、さすがにハイシーズンだけあって客は多い。

道中、屋久杉自然館というポイントでガイドさん5名を拾い、バスは登山口目指して山道を登っていく。

6時過ぎ、トレッキングの出発地である荒川登山口着、出発準備を整える。

出発前の荒川登山口の様子

私たちのグループは、我々の他に30代後半ぐらいの夫婦、そして20代女性2人組の計6人。
この6人を担当してくれるガイドはMさんという男性で、御年64歳、屋久島で生まれ育った地元人で、元はタクシー運転手、10数年前よりガイドになったという方。

6:40、入山。
長い道のりが始まった。
まずは延々とトロッコ道、線路の上をひたすら歩く。
ゴツゴツ剥き出しの枕木の上は案外足場が悪いが、1時間半ほど歩いたら歩道状の木の板が線路の上に敷かれ始め、歩きやすくなった。
天気は良い。

延々と続くトロッコ道足を踏み外したらおしまい、こんな恐ろしい橋もあるちょいと休憩中

ちょいちょい休憩しつつ、計2時間半ほど歩いたところでトロッコ道は終わり、勾配のきつい登山道が始まった。
これはなかなか厳しい。
私たちのグループのもう1組の夫婦のうちのダンナさんはホンジャマカの石塚さんを髣髴とさせるぷよっとした巨漢なのだが、さすがにしんどそうで息が荒くペースもちょっと遅れ気味。

きつい登山道が続く

導いてくれているMガイドは、至れり尽くせり、懇切丁寧にいろいろと説明してくれるというタイプのガイドではないが、かといって不親切であったりやっつけ仕事をしているという風でもない、いい感じにいい加減なおっちゃん。
肩の力が見事に抜けており、島の外からやってきた若いガイドたちとは異質な、愛すべきキャラクターだ。
ちなみに夏休みシーズン真っ只中ということで、この日で縄文杉トレッキング3日連続とのこと。
64歳でその偉業、生半可な体力や郷土愛ではできまい。
すごい。

暑いのでTシャツ1枚でも汗だくだが、はめている登山用のグローヴは非常に役立っている。
木の枝につかまる時も棘などを気にしなくて済むし、こけて手をついた時の怪我防止にもなる。

ウィルソン株に辿り着いたウィルソン株の内部から上を仰ぎ見ると、ハート型

ウィルソン株を見てしばらく歩いた後、11時頃休憩して昼食。
皆持参した弁当を食べ、湧き出す清水を汲んで沸かしたコーヒーを飲む。
コーヒー、やかん、携帯コンロはMガイド持参。

昼食後、その場にあらかたの荷物は置き去りにして、いざ縄文杉を目指して行進再開。
荷を置いていくというのはいいアイディアだ。

木のトンネルをくぐるちょっと休憩

途中から結構な強さの雨に降られ出した。
頭上には樹々の葉が繁っているのでずぶ濡れになるということはないが、これまた屋久島の洗礼だな。

あの階段を登れば、縄文杉

12:10、登山口を出発してから実に5時間半後、ついに縄文杉に辿り着いた。

靄の向こうに立ちはだかる縄文杉

縄文杉はそもそも推定樹齢7200歳、まさに縄文時代から生きているということでその名がつけられたわけだが、後の調査により、実は1本ではなく複数の杉が絡まり合ったもので、その樹齢は2200歳ほどなんじゃないか、という見方もあるらしい。

登山客は本当に多く、設けられたデッキの上には人が溢れている。
私たちも写真を撮ったり、しばし佇む。

縄文杉の前で記念撮影

ガイドのMさんは20数年前、まだこんなデッキや立入禁止ロープも設置されていない時代に、なんと縄文杉そのものに登ってみたことがあるそう。
他にも、イタチを釣ったとかウミガメをだまして産卵させたとかいうユニークな武勇伝を持っている、実に悪戯好きな老少年なのだった。

帰路、下り。
登りよりももちろん負担は少ないので、ペースもやや早め。
往路は人が多かったので素通りした観光ポイント、夫婦杉、大王杉、翁杉に立ち寄って、解説を聞いたり写真を撮ったりする。
ちなみに大王杉は推定樹齢3000年なので、あるいは縄文杉よりも前の、最古の杉かもしれない。

まるで木のお化け、大王杉

64歳のMガイド、さすがに少ししんどそうだ。
またこの人は他のガイドが皆持って連絡し合っているトランシーヴァーなるものを持っておらず、何かの折には近くにいるガイドが「今、私とMさん、水場にいます」などと報告をしてくれているのであった。

縄文杉トレッキングを始め、屋久島の山歩きの際にはヤクシカという固有のシカがよく見られる、と聞いていたのだが、往路ではまったく姿が見えず。
Mガイドも、「4年に1度、うるう年ぐらい珍しい」と言っており、これは何たる不運か、と諦めかけていたら、帰り道にようやくその姿を見ることができ、よかった。

姿を現したヤクシカ

ヤクシカはニホンジカの亜種で、本州のものよりも体が小さい。
1度出てきたら続くもので、都合4回ほど目撃した。

16時頃、もう終点に近い小杉谷橋の下、河原に下りて皆で休憩。
靴と靴下を脱いで冷たい川の水に足を浸し、疲れを癒すひと時。

河原でしばし足を休めるヤクザルも姿を見せた

また、この時ヤクザルも出没。
標高の高いところには棲まないというサル、麓に近いからこそ見られたのだな。
ちなみに固有種であるヤクザルもニホンザルの亜種。

道中、何度かこけたが、そのたびに先述のようにグローヴと、そして長ズボンに助けられた。
あるいは途中で着脱式の裾を外して、短パンの形状にしようかな、とも思ったんだが、長いままにしておいてよかった。
短パンだったらきっと怪我していた。

歩き始めてから約10時間半後の17時過ぎ、無事に全員完歩、出発地点である荒川登山口に帰還!

ついに生還を果たした

17:20、全員乗り込んで揃ったバスが出発、道中案内してくれたガイドさんとも別れ、18:30、ホテル着。
今朝ホテルを出たのが5:05だから、実に13時間半の行程。
いやあ、よく歩いた。

ホテルから車で3分のところにあるコンビニ然とした雑貨店に行き、バンテリンやら栄養ドリンクといった回復剤を購入。
アミノバイタルも持ってきたらよかった。

それから風呂に入り、19:45、レストランで食事。
今日は"屋久の玉手箱"というコースで、ホタという魚の刺身や、タコのマリネ、地元で採れるツワブキという山菜、合鴨のロースト、タンカンを練り込んだうどん、海老パンサンド、牛フィレのステーキなど。

今日の玉手箱はこんな感じ海老パンサンド(左)とタンカンうどん

美味い。
島の料理の味付けは全体的に甘めで、醤油もほんのりと甘い。

明日も朝からダイヴィングなのでグッスリ寝なければ。
22時過ぎ、就寝。


8月13日(水)

6:15起床、7時に朝食ブッフェを採る。
そして7時半前、レンタカーのヴィッツにダイヴィング道具を積み込んで出発。
今日はスクーバダイヴィングの予定で、集合地は島の北側にある一湊というところ。
私たちが泊まっているホテルはまったくの反対側、島の南の尾之間というところにあるので、車で1時間ほど掛かる。

東回りで走り、およそ50分後、集合地点である海水浴場の駐車場に到着。
無事にスタッフ&他の客と合流し、海水浴場に隣接する一湊漁港にあるダイヴィングサーヴィスの拠点へ。

一湊漁港

器材の準備、ブリーフィングなどを終えた後、船に乗り込み9時過ぎ出航。
我々の乗る船にはインストラクター3人と、10人ちょっとの客。

間もなくダイヴ

数分も走らないうちに停止、まず1本目は漁礁~ゼロ戦というポイント。
透明度は20m、水温は28℃。
温かい。

漁礁に居着くアザハタなどミノカサゴ素手に纏わりつくスザクサラサエビ

ここでは漁礁に居着くアザハタという大きなハタや、3種揃ったミノカサゴ、手をクリーニングしてくれるエビなどが見られたが、私的にトラブル発生。
マスクが異様な圧力で顔面に張り付いてしまい内部が真空状態に、その影響で目の周りや眼球が赤く腫れ上がるという症状に陥ってしまったのだ。
上がって鏡を見てみたら確かにひどい容貌になっており、皆に心配されたがせっかくの機会だし、見え方そのものには問題はないので2本目も行く。

1本目浮上する直前に見えたツバメウオの群れ

今度のポイントはまだ名称が付けられていない新ポイントで、一面真っ白な砂底に大きな岩がデーンと鎮座しているという地形。
水深は浅くて15mほど。
1本目もそうだったけど、結構流れがある。

大きな岩の周りをグルリと巡る

のんびりと岩の周囲を観察しながら回り、コショウダイの仔や、イシヨウジ、大きなコイボウミウシ、ヌノサラシ、ゴンズイなどを見る。
残念ながら念願のウミガメは見られなかった。

コショウダイの幼魚コイボウミウシヌノサラシゴンズイ

ショップ拠点に戻り、弁当を喰って辞去。
改めて見てみると、私の目の周りはまるで焼け爛れたようなかなりひどい状態になっている。
こりゃ参ったな。

一湊を出て、来た方向とは反対側、西回りで走る。
途中、ウミガメの産卵地として有名な永田いなか浜にある「屋久島うみがめ館」に立ち寄った。
かねてより屋久島に行った時は訪れてみようと思っていたところだ。
思っていた以上に質素でシンプルな施設じゃないか。
夏休み期間を利用して遠方よりボランティアで来ているという女子学生が受付をしていた。
放流を待つアカウミガメの仔たちが飼われていた。

「屋久島うみがめ館」放流を待つアカウミガメの仔たち

このまま反時計回りに走ってホテルまで帰る。
途中の西部林道という区間は舗装はされているものの相当細く、すれ違いも大変だ。
道路沿いにはヤクザルの姿もたくさんあり、親子連れでいた母ザルにキーッと歯を剥かれ、かなり怖かった。

道路沿いにいたヤクザル

丸々島を一周したことになり、16:30、ホテル着。
風呂に入った後、本来は最速でも17:30からという時刻をお願いして17:15に変更してもらった夕食を採る。
夜、今度はナイトツアーに出掛ける予定になっており、急ぐのだ。

今日は連泊の3泊目ということで、通常とは違う特別メニュー。
私は和食の懐石、妻はフレンチのフルコースをオーダー。
ごちゃ混ぜにして覚えているいくつかを順不同に書き出してみると、アサヒガニの酢の物、牛フィレのステーキ、ホタのポワレ、イセエビの具足煮、桜桃のスープなどなど。

アサヒガニの酢の物牛フィレのステーキイセエビの具足煮

ちゃっちゃと喰って、18:30、再びレンタカーに乗ってホテルを出発。
今から、孵化したウミガメ観察を中心とするナイトエコツアーに参加するのだ。
45分ほど走り、宮之浦というところにある集合地、屋久島観光センターに到着。
予定時刻の19:30、Nさんという20代ぐらいの女性ガイドや他の客と合流、ヴァンに乗り込んで皆で移動する。
参加ゲストは我々の他は若い単独女性、夫婦1組、カップル1組の、計7人。

姫路出身だというガイドのNさんはナチュラルで非常に感じがいい。
車中、ウミガメについてのレクチャーなどがある。

まずは、永田いなか浜へ。
孵化したウミガメは光に反応し、そちらを目指してしまう習性があるのでライトは使えない。
しかし月明かりが充分に明るい。
星もプラネタリウム並みに見える。

ウミガメは一般的に5月~7月に産卵し、8月に孵化するというスケジューリングだそうで、つまり今は孵化した仔ガメを観察する時期に当たる。
さすが、Nガイドがほどなくして砂浜の上に海を目指す1頭の仔ガメを発見。
皆で応援しながら観察する。
無事に入水するまで見届けた。

暗闇の中、シャッタースピードを遅くして何とか撮ってみた 必死で海を目指す仔ガメを皆で見守る

この頃になると、エコツアー参加者以外の一般見学者たちも続々と集まり始め、中にはちゃんとした知識やマナーを有していないため明るいライトを点灯する人もいたりする。
Nガイドも後で、自然を保護することと観光客を案内することはある意味矛盾しており、ジレンマがあります、とつぶやいていたのが印象的。

その後も群れではなく散発的ではあるが、3頭ほど海を目指す仔ガメを観察。
また、空をボーっと眺めていると流星もたくさん見られた。

21時、昼間訪れた「屋久島うみがめ館」に一行皆で入館。
昼はスルーしていたお土産品、ウミガメの木彫りを買う。
屋久杉を使った工芸品などではなく、出来もこう言っちゃ何だが甚だ稚拙なものだが、"やくしまうみがめかん"の焼印があるとなると買わないわけにはいくまい。

再び屋久島うみがめ館へ

再びヴァンに乗り込み、15分ほど走って今度は屋久島灯台へ。
道中、夜行性だというヤクシカの姿多数。

屋久島灯台

屋久島灯台の下に佇んでみると、対岸の口永良部島にも灯台が見える。

しばし休憩した後、ツアーは終了し帰路へ。
参加客一同、和気藹々とこれまで仲良く楽しんでいたが、さすがに帰りの車中では皆疲れていた様子。

23時、屋久島観光センター前で解散、再び40分運転してホテルへ戻る。
途中からものすごい土砂降りに見舞われた。
局地的、一時的なものではあるが、勢いは強烈。

ホテルに着き、急いで風呂に入って25時、ベッドへ。
さすがに眠い。


8月14日(木)

8時過ぎ起床、体は多少疲労しているな。
朝食を採って10:30、チェックアウト。
昨日傷めた目の周りは、少しだけマシになったが、完治にはもう数日掛かりそうだ。

この青と緑はなかなか見られるものじゃない

好天の下、ホスピタリティが心地よかったJRホテル屋久島を後にし、千尋の滝という観光スポットへ立ち寄った。

千尋の滝

落差60mちょっという大きな滝で、近くには寄れないが充分な迫力だった。
今の時期は1年のうちでもトップクラスの観光ハイシーズンだと思うが、島自体のキャパシティも関わっているためか、縄文杉トレッキング途中のトイレ待ちの列を除いて、どこに行っても観光客によるごった返し、混雑の類はなかった。
千尋の滝の後、竜神の滝というのも見た。

竜神の滝を眺める

安房という地区にある「れんが屋」という鹿料理の店で昼食を採ろうと思っていたんだが、まさかの盆休み。
観光地なのに盆休み?
近くにある「屋久どん」というレストランに入る。
店内には1000万円前後はするであろう、巨大な屋久杉から彫られた虎などの豪奢な工芸品多数。

店の中に飾られていたゴージャスな屋久杉工芸品

この店にも鹿の刺身定食があったので、バンザイと喜んでそれを注文、妻は屋久島風うどんとトビウオの唐揚げがセットになったものを。
屋久島風うどん、ダシも麺も相当美味かった。

鹿の刺身定食飛唐うどん

昼食後、道中に点在しているいくつかの土産物の店に入り、物色。
屋久杉の工芸品て、本当に高いなあ。
最近観光客が激増していろいろと問題になっている屋久島だが、こうして店などを巡ってみたりしても分かるように、まだガッチリとリゾート地化、ベタな観光地化はされていない感じ。
ヤクザルを模した小さな屋久杉の彫り物を買う。

14時、レンタカーを返却して空港へ。
改めて、小さな空港だ。
手荷物預け入れも離陸の1時間前からしか受け付けていない。

空港の中も本当に小さいさらば屋久島

15:20、屋久島を後にし、鹿児島空港へ向けて飛び発つ。
鹿児島空港での乗り継ぎも1時間未満と非常にスムーズで、17:45、伊丹行きのANAで帰宅。

(了)


♪ I Surrender - R.Kelly


2008年8月10日(日)

ヴェランダにコウモリ、「道元の冒険」など

朝起きてヴェランダに出てみたら、隅の方になにやら黒くて薄っぺらくて小さな物体が落ちているのが目に留まった。

最初は濡れ落ち葉かと思った

ん、落ち葉かな、などと思いつつ近寄ってみると、いや、これはどう見ても生き物だぞ。
まるで潰れたカエルかのようなフォルムを持つその生き物は、なんとコウモリだった。

よく見ると頭を下にして横たわっているコウモリだった顔はとてもかわいい上から見たところ

小さい。
体長は5cmほどか。
人が多く住んでいるようなところで見られるのはほとんどアブラコウモリだというからおそらくそれだと思うが、仔ではないものの若そうな個体に見える。
そして、こんなところで横たわっているということからも分かるとおり、生きてはいたが明らかに弱っている様子…。
巣に戻れずに迷った挙句に疲れ果ててここに落ちたか、はたまた?
どちらにせよ、これ以上私の力ではどうすることもできないので、せめて陽の射さぬ角の陰に置くしかないのであった…。

他にも、朝からカブトムシのメスは転がっているわ、うす汚れたカナブンはポチポチ歩いているわ、どこの田舎だここは、と思うぐらいの今朝のうちのヴェランダ。

カブトムシのメスうす汚れたカナブン

このマンションに住んで5年目になるが、カブトムシをヴェランダで見たのは初めてだ。
周囲からやってきた野生のものか、それとも誰かが飼っていたものが逃げ出したのか。

9時過ぎ、先日ホームセンターで購入した台車にカメのケージ一式を載せ、その他諸々の飼育グッズや餌とともにヘルマンリクガメのシロを携えて「こじまペットクリニック」へ向かう。
明日から旅に出掛けるので、預かってもらうのだ。
設備ごとと、結構大掛かりな移動となったので、妻ともども汗だく。

「こじまペットクリニック」でしばしの別れ

しばらくの間、おとなしくしておれよ。

一旦家に戻ってきて、ヴェランダで植物に水をやっていたら、隅っこでジッとしていた例のコウモリがいつの間にやら数十センチ這って移動しており、溝に溜まった水をペチャペチャと飲んでいた。

溝に溜まった水を飲んでいる

喉は渇いていたみたいだ。
このまま元気になってくれればいいのだが。
コウモリの中には果物を好む種もいるので、ひょっとしたらとバナナの欠片を口元に持っていってみたが、興味を示さなかった。

11時、再び家を出て車で向かったのは大阪城公園の横にある「シアターBRAVA!」。
戯曲「道元の冒険」の大阪千秋楽公演を観る。
作 井上ひさし、演出 蜷川幸雄、出演 阿部寛、栗山千明、横山めぐみ、北村有起哉など。
15分の休憩を挟んで正味3時間余りと、かなり長い芝居だったが、非常に観応えがあった。
そもそもは40年近くも前に書かれたオリジナルのセルフリメイクであるという今作、もちろんいろいろと手を施したからということもあるだろうが、古さを感じさせず、時に笑わせ、時にシリアスなテーマを観客に投げ掛ける。
あるいは真摯に仏教に帰依している信徒などは不快感を抱くであろう描写や表現なども多々あるので放送なんかには向かない作品だが、筋金入りの無宗教で無神論者である私は純粋に楽しめた。
もはやケンシロウの声にしか聞こえない阿部寛さんの迫力も充分だったし(歌はイマイチだったけど…)、栗山千明、北村有起哉、そして木場勝己さんの演技も素晴らしかった。
蜷川作品には今回でいうと木場さんであったり、あるいは吉田鋼太郎、瑳川哲朗といったヴェテラン俳優の重しがいつもとても効いていて安心して観ていられる。
一つ、オチだけはちょっとよく分からんかったな…。

千秋楽だったので最後のカーテンコールには蜷川さんに音楽担当の伊藤ヨタロウさんまで出てきて大いに盛り上がった。

夜、ヴェランダを見てみたら夕方には姿を確認できたコウモリが見当たらなくなっている。
果たして奇跡的に飛び去ったのか、それとも未だその辺を這いずり回っているのか分からないが、願わくば夜のうちに元気を回復して野生に戻ってくれんことを。

明日から屋久島3泊4日の旅。
ついに念願の縄文杉だ。
あとダイヴィングも。


♪ Parade - Garbage


2008年8月 9日(土)

オーヴォリ初採食

「アルテシンポジオ」の荻堂シェフから、「オーヴォリ(卵茸)というなかなか珍しいキノコが入荷したのでぜひ…」というありがたいメールをいただいたので、これは行かぬわけにはいくまいというわけで今晩妻と行ってきた。

オーヴォリは日本の山にも自生しているらしいが、今回のはイタリアもの。
確かに流通量は少ないようで、私も初めて。

そのオーヴォリはカルパッチョ、つまり生と、パッパルデッレの具としていただいた。
生で食べてみるとその味わいは非常に淡白でシンプル、歯応えはしっかりとしており、サワークリームベースで塩、胡椒が効いたソースとよく合う。

カルパッチョのオーヴォリ

パッパルデッレに入っていた火を通したものは、生のものよりもキノコ然とした風味が少し強まり、これまた絶品の生パスタと相まって素晴らしく美味かった。

その他、スズキとナスのインパデッラ、剣先イカのソテー、ウサギのローストなどを食べたが、ウサギ肉の皿の上には左右半分に割られた頭部が載っていてビックリ!

顔つき! ウサギのロースト

これは特別サーヴィスのようで、クセのある白子のような脳味噌、そしてボディとはまた一味違う、ゼラチン質の頬の肉など、レアなものを食べさせていただいた。
それにしてもこうしたものを出す場合、「いかがですか?」と一度客に訊いてから供すものと思うが、その辺荻堂シェフは心得てくれていて、「FTさんなら絶対お好きだろうと思って勝手に出しちゃいました」とのこと。
大正解。

盛り沢山のデザートまで完食して、腹いっぱい。


♪ Thikhathali - The John Scofield Band


2008年8月 6日(水)

ヤナギノマイ

自然が相手のものだし、路線が長いので仕方ないところはあるが、それにしてもJRのインフラは脆弱すぎるような気がする。
遅れたり止まることしばしば、今夜も大変だった。

昨日家で食べた晩ごはんのおかずは、ヤナギノマイという魚。
毎週火曜日、近所のCOOPに出店している魚屋さんが抱えていた珍品で、以前にはここでボウズコンニャクという魚も買って食べたことがある。
開きの塩焼きを食べたが、カサゴやソイの仲間だけあって非常に美味。
1つ勉強になった。


♪ Transmission - Joy Division


2008年8月 4日(月)

洲本花火大会

早い時間に、魚を飼っている水槽の濾過装置である外部フィルターなる器具を掃除する。
これも大変だ。

午後から、再び浴衣を着込んで出掛ける。
旅行会社が主催する、淡路島まつりの洲本花火大会を貸切船に乗って見物する日帰りツアーに参加するのだ。
集合場所の西宮北口からバスに乗り、いざ出発。
ちなみにこのツアーの参加者は、大型バス5台に分乗していて総勢229名もいるとのこと。

神戸港で一旦バスを降り、ここからいよいよ船に乗る。
「御座船」という、お座敷なんかも付いた和風デザインの客船。

「御座船」の前で

船が海上に滑り出すと、気分も高まってくる。
船内アナウンスに促されて海を探してみたら、なんと本当にイルカが船と並泳しているではないか!

なんとイルカが並泳していた

4頭ほどいただろうか、カマイルカかな。

明石海峡大橋が見える淡路島に陽が沈む

弁当を喰ったりデッキでボーっとしたりして時間を遣り過ごしているうちに淡路島の洲本沖へ到着、そして20時、ついに洲本花火大会が幕を開けた。

船上から観る花火

貸切の船上から観る花火なので押し合いもへし合いもなく、悠々と眺めることができる。
風流。
天気も良い。
花火はオーソドックスなものの他、ハート型やドラえもんの顔、笑顔の絵文字状のものに土星のような形状のものなど、趣向を凝らした変わり花火も結構多かった。

変わった形の花火も多かった

20時に始まった花火大会はたっぷり1時間、21時ちょい過ぎまで行われ、十二分に堪能した。

洋上に花火が映える

こういった日帰りツアーは妻ともどもほぼ初めて参加したが、体はラクチン、サーヴィスも思っていた以上に至れり尽くせりな感じで非常に便利。
値段も充分にリーズナブルだし、船内では抽選会なるものも行われて、全員に何らかのお土産が振る舞われたりした(ちなみにうちは「羽二重餅」と「越前蕎麦」をゲット。なぜ福井名産?)。
でも添乗員さんは大変そうだなあ。

復路は神戸港まで戻らずに“あわじ交流の翼港”に帰港、そこからバスに乗り換えて西宮へ。
帰宅は24時前、長い1日だったけど季節を感じることができて楽しかった。


♪ Heart & Soul - Katmandu


2008年8月 3日(日)

昨日は映画2本ハシゴ

朝、柄にもなくヴェランダの清掃などをしてみたら、もうわずかな時間で汗だく。
狭いヴェランダだが本気できれいにしようとおもったらこりゃ2時間は掛かるな。
何事もメンテナンスは大変だ。

昼、水槽の水換えと掃除。

夕方、妻と「109シネマズHAT神戸」へ行き、「31」でクレープを喰ってから「崖の上のポニョ」を観た。
チラリと前評判を聞いていた通り、ところどころ意味不明な箇所や辻褄のよく分からん設定があるが、まあ深く考えることなくボーっと楽しめる作品だった。
夏休みだねえ。

観賞後、「HAT神戸」5Fにある「あんばい」という店でちょっと贅沢な晩飯を喰い、それから本日2本目、「カンフー・パンダ」を観たのだった。
レイトショー。
はっきり言って、こちらの方がかなり観応えがあって面白かった!
何も考えずに楽しめる、という点では同じだが、ストーリーはより単純明快で分かりやすく、ブルース・リーやジャッキー・チェンの旧き佳き時代のカンフー映画を観て育ってきた私などにとってはノスタルジックでさえある。
部分的に「北斗の拳」ぽかったり。
さすがドリームワークス。
エンドクレジットで知ったが、声もジャッキー・チェン、ダスティン・ホフマン、アンジェリーナ・ジョリー、ルーシー・リューなど、豪華。


♪ Ice Cream Summer - Hanoi Rocks


2008年8月 2日(土)

歓送迎会2つハシゴ

業務終了後、歓送迎会を2つハシゴ。
まずは現担当番組のスタッフが若干名入れ替わるため、「扇町バール」で催されたそちらの会合へ。
1.5hほど在席した後、今度は前担当番組のスタッフ交代に伴う別の宴会に出るため「山瀬」に。
詳らかに記すことはできないが、どちらも非常に楽しかった。
最終近くのJRで帰宅。
長い1日だった。


♪ Sittin' 'Round - Joe Satriani