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2008年4月25日(金)

獣の能力

昨日あたりは急に肌寒くなったとはいえ、4月ももはや残り数日、季節は春の盛りを過ぎた。
桜の花はとうに散りタンポポは綿毛をたなびかせ、MLB & NPBは開幕して1ヶ月、NBAはポストシーズンに突入して激烈さを増し、そして巷間の人々はゴールデンウィークを前に浮き足立っている。
そんな中、我が家で飼っているヘルマンリクガメのシロに改めてヒトの無能ぶりを教えられる顛末がある。

部屋の中、そして天気の良い日中はヴェランダをしばしば歩かせるのだが、屋外はともかくとして、室内を例にとっても歩いている時間が格段に長くなった、寒い季節に比べて。
冬の間はもちろん床暖房などを効かせているので、少なくとも人間にとっての体感温度はほとんど変わっていないにも拘らずだ。
つい先日までは、ちょっとそこらを一回りするともう「入れてくれ~」と言葉をしゃべれるのなら叫ばんばかりにケージの前で佇んでいたのに、昨晩なんかは2時間近くもグルグルウロウロ、広範囲に渡って歩き回っていた。
妻の報告によると、その前日はヴェランダもテクテク1時間以上歩いていたようである。

ヴェランダの植え込みでタンポポなどを喰らう

カメはちゃんと、暖房器具等によって人工的に上げられた気温なのか、それとも自然の摂理が巡って大地が暖まっているのか、マンションの1室のケージの中で寝起きしていても確実に分かっている。
当たり前のことなのかもしれないけど、私たち人間が感じ得ないものを確かに感知してそれを行動で表現している。

生き物とともに生活していて、有意義な瞬間の1つ。


♪ She's Gone Away - King's X


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