人間椅子を観てきたよ
朝から水槽の掃除と水換えして、夕方から会社で会議にひとつ参加して(早退して)満を持して心斎橋のOSAKA MUSEに向かい人間椅子のLIVEに参戦!
彼らがデビューした直後からだからその歴はかれこれ20年にも届こうというファンである私だが、実はライヴを観るのは2度目。
あれは「踊る一寸法師」の時のツアーを京都の確か磔磔に観に行ったきりだから、もう12~13年ぶりにもなるのか!
それ以降ももちろん何度も関西でライヴは行っていたが、仕事で行けなかったり知らぬ間に終わっていたりで機会に恵まれなかった。
髪も短く、丸眼鏡を掛けて現われた和嶋慎治氏は着流しの上に羽織を羽織って、まるで大正~昭和をまたいで生きた小説家といった風貌。
鈴木研一氏はスキンヘッドと顔を白塗りメイク、衣装として袈裟を身に纏っており、織田無道氏とはまた違った方向の悪い坊主といった雰囲気満点だ。
そしてさらに大きくなって(太って)いた。
さすがメタボリックエンジェル。
新譜「真夏の夜の夢」の収録曲は大体演っていたんじゃないだろうか?
特に序盤は新曲押し。
音圧が強烈でスリーピースとは思えない力だ。
今回のアルバムはここ数年の中では出色の出来だと私は感じているが、でも主に終盤、やっぱり昔の曲を演った時の方が何か盛り上がっていたような気がする。
私個人としてもそうだし。
「夜叉ヶ池」や本編最後を飾った「青森ロック大臣」、アンコール1回目の「人面瘡」、2回目の「針の山」とか。
ライヴなので我を忘れて歌い踊りノリまくるのももちろん正解だが、彼らの場合はその超絶的な演奏テクニックに観入る、という楽しみ方も選択できる。
これを弾きながら歌うか、と楽器やバンド活動をかじった者にとっては衝撃的なプレイが間近で観られるのだから。
ベースは単にルートを刻むだけじゃなくて動きまくってメロディーを作っているし、ギターも歌メロや声のリズムとはまったく切り離されてヘヴィなリフや正確なソロを奏でる。
真面目な人柄がステージ上でもにじみ出るSG魔人・和嶋氏はその手元を見ているとほうとため息が出るし、怪奇入道・鈴木氏のパフォーマンスはやはり圧倒的に絵になる、魅了される。
MCを含めたステージングも、10数年前に観た時よりも明らかに熟達していたと思う。
嗚呼、こんな人たちが音楽一本で食べていけないとは…!
2度目のアンコールが終わり、客電も点いてアナウンスも流れ始めたが再び巻き起こるアンコール。
「これが本当のアンコールだ!」と言って出てきた彼らは最後に「ダイナマイト」を疾風のように演奏して去っていった。
この年齢になるとどうも感動しやすくなって困る。
素晴らしいライヴだった。
帰り、「浪花そば」で「ひめ丼定食」(日替わりのあなご天丼と山菜そばのセット)を喰ったら腹いっぱい。
22:30頃家に到着すると、夕方から妻にピラティスを習いに来てくれていた草野球チームマネージャーのNちゃんとKちゃんがまだいてちょっとびっくり!
しゃべり倒していたら時間を忘れて帰るのも忘れていたらしい。
駅まで送った。
明日は公式戦だ!
♪ 空飛ぶ円盤 - 人間椅子
コメント
あ、いいな。
人間椅子ライブは前の方でグロッキになるやつと
うしろでオタッキに楽しむやつとにホント二分されるよな。
おれもそろそろ子が手離れそうだし、
ライブとかいこっかな.
もちろん、グロッキになる要員で!
Posted by: 牛頭大王 | 2008年3月 9日 22:24
おほほほ、よかったわな。
鈴木氏が率先してグロッキ集団を導いてくれるので最前列は入眠しやすかったみたいだ!
次回は共に。
Posted by: FT到達光士 | 2008年3月10日 23:33
「人間椅子」は文学です(笑)。
彼等のエネルギッシュな活躍に、乾杯!!
Posted by: いっちい | 2008年3月12日 03:16
人間椅子(バンドの方)をご存知ですか!
本当に素晴らしい音楽ユニットです。
ちなみに乱歩に限らず彼らのアルバム名や曲名は文学作品にちなんだものが多いです。
Posted by: FT到達光士 | 2008年3月13日 00:13