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2007年12月22日(土)

「スウィーニー・トッド」試写会で打ち震えた

映画「スウィーニー・トッド」の試写会に行ってきた。
この作品は今年2月に宮本亜門演出、市村正親&大竹しのぶ主演の舞台も観に行き、それが素晴らしかっただけに、かなり期待に胸を膨らませて赴いた。
いやはや、映画も実に素晴らしかった。
映像、演出、脚本、そして役者と演技、どれをとっても完璧なんじゃないかと言えるぐらい、最高。
世界中の誰もがジョニー・デップとティム・バートンがいかに優秀な俳優と監督であるかということを知っているが、それを承知の上で改めて、2人の傑物ぶりを思い知った気がする。
元がミュージカルの作品で、台詞も限られている中で、顔と所作だけであれほどまでに演技が可能なものか。
目を動かすだけで心の内の動きを見事に伝えきっていたように思う。
カット割りを含め、演出も良すぎる。
ミュージカルであるという土台を終始しっかりと枠組みとして保ったまま、クライマックスからエンディングへ掛けてのあの圧倒的な筋運び。
ハリウッド産映画然とした過剰な演出を施すことなく、あの緊迫感を生み出すなんて。
天才だ。

ちなみに一緒に観に行った妻は立て続けの流血シーンに「気分が悪くなった」と呟いていました。


♪ 死んだ男の残したものは - 新垣勉


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