このような風潮は今に始まったことではなかろうが…、これでよくなると思う?
先だって劇場映画のPR惹句について文句を呟いてみたところだが、映画といえば次のような不満もある。
もうすぐ、垣根涼介氏の傑作小説「ヒートアイランド」を映像化した同名作品が公開されるが、その劇中、原作には登場しないヒロイン役の女子が出演してストーリーにも関わっていると聞いた。
ああそうだ、ちょうど今で言えば、映画じゃなくてテレビドラマ「ガリレオ」においても、原作本「探偵ガリレオ」(東野圭吾)には出てこないうら若き女性が登場していて、小さくない役割を担っているのだとか。
男性、あるいは若年層の観客(視聴者)を意識してのことなのか分からないが、完成された原作の中に現れない登場人物を追加して、そのために脚本も大きくいじってまで映像化するという魂胆の真意が掴めない。
どんな類のストーリーにおいても“恋愛”という要素が必要、という解釈がもしその礎にあるのだとしたら、これもまた誤った思い込みであると言わざるを得ないんじゃないか?
こういう改変について、原作者はもう少し突っ張っていただいてもいいような気がするのだが…。
♪ 銀河鉄道777 - 人間椅子
コメント
私にとってはドラマ「有閑倶楽部」・・・・。
まだ捨てていない漫画なのに・・・原作と違いすぎる配役。悲しい気分になります。
Posted by: ペーター | 2007年10月23日 01:07
まあマンガにしろ小説にしろ、好きな原作が映像になったのを観て満足した試しはないですな…。
おそらく皆さんそうなのではないでしょうか?
各自の脳内イメージを超える実写はありませんから。
Posted by: FT編集長 | 2007年10月23日 03:53