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2007年1月31日(水)

「バベル」試写会

昨晩は妻を誘って映画「バベル」の試写会に行ってきた。

一言どころか言葉を尽くしても言い表せないような、この世の人間の業すべてが凝縮されているが如き。
3つ、あるいは4つの異なる映画を、この「バベル」をバラせば作れるんじゃないか? とでも感じてしまうほどに、何の関係もなさそうな、それでいて強弱の差はあれ何がしかの形でリンクしているいくつかの世界がパラレルに展開されてゆく。
それでいながら、観終わった時には、ああ、1つの映画だった、とまとまりを感じられるような不可思議な魅力を持った作品。
周囲の人々の反応は必ずしも芳しいものばかりではなかったが、こりゃアカデミー賞も獲るかもね?
メキシカン然なのかヒスパニック然なのか、とにかくそれっぽいガットギターの寂しげなメロディラインが、荒涼とした実景と感情に非常によく合っていた。

今、遅まきながら、「ハードロックカフェ ジャパン」の20周年記念イヴェントとして2004年に行われた「ギターウォーズ」のDVDを観ながらこれを書いているんだけど、ヌーノ・ベッテンコートとポール・ギルバートがユニゾンを弾いているだけで背筋がゾクゾクしてくる。


♪ Communication Breakdown - Steve Hackett, John Paul Jones, Paul Gilbert,
Nuno Bettencourt


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2007年1月30日(火)

第2回 48年会

昨晩は、仕事をご一緒している(していた)仲間たち3人と料理を囲む、ちょっと遅めの新年会が催された。
僕を含めて4人は同じ昭和48年(1973年)生まれの、いわば48年会。
ちなみにこの会はきっちり8ヶ月前に記念すべき第1回が行われており、今回が第2弾。

幹事のMさんがセッティングしてくれた店は、大阪 梅田の「おにへい」という和食店だったのだが、ここがもうメチャウマ!
正直、梅田や難波などの繁華街においては、ひしめくその店の絶対数に比して、本当に美味い店、というものの割合は案外低く、見つけるのは結構難しい、と思っているのだが、ここは掛け値なしで素晴らしい味だった。
席は広めの個室で、内装も落ち着いて清潔感があり、非常に良質。
Mさん、最高です。

「おにへい」大漁鍋

発注してくれていたのは「大漁鍋」という事前予約オンリーの鍋料理で、中身はドーンと目を惹くクロメバルにタラなどの魚の切り身、ハマグリ、エビ、それからたっぷりの野菜たち。
聖護院大根であるらしいみぞれがドカンと入ったダシは正統にものすごく旨い。
その他、幾種類かの造り、寿司、天ぷらなども食したが、どれもこれも文句なし。
これだけの名品たちを前にすれば、久々に集った4人の会話も楽しくないはずがなく、互いの近況報告などを含め、ついつい遅くまで話し込んでしまった。
この日の朝が早く、そして翌朝も早いというUさん、申し訳ない。


♪ Po' Boy - Bob Dylan


2007年1月28日(日)

久々に魚を買った

暖かくなるまでは新しい生体の導入はやめとこう、と思ってたんだけど、2日ほど前に35cm水槽に飼っていたドジョウが絶えてしまいタナゴだけになり、底に沈んだ餌を片付けてくれるやつがいなくなってしまったので、今日ショップに行っていくつか小物を購入してきた。
まずはその35cm水槽に入れるシマドジョウ3尾とミナミヌマエビ5尾、それから60cm水槽Aに茶ゴケ&残り餌掃除対策として投入するオトシンクルス5尾。

ヤマトシマドジョウ ミナミヌマエビ オトシンクルス

魚たちを水槽に投下した後、妻と再び家を出て、JR芦屋駅近くにあるぎょうざ専門店「ぎんなん」に行き、ぎょうざ、水ぎょうざ、特製玉とろテールらーめん、五目炒飯で晩飯をとった。


♪ That's The Way - Spin Doctors Feat. Biz Markie


極論であること委細承知

ハイティーンと呼ばれる年代あたりに差し掛かり、人並みにものを考えることができるようになり出した頃以来の、決して解決せぬ継続した命題を、昨日も今日も明日も僕は考えてしまう、きっとたぶん。

たとえば、ある人が持っている1つの性質、特徴的な性格の1要素を言葉で評するのにも、いろいろな表現がある。
同じ性質を表すのに、「あの人はしつこい」と言えばマイナスイメージがもちろん強く働くし、対して「あの人は粘り強い」と言うならば、それは称賛の範疇に入る。

そんなケースと同様の構造体として捉えられるような様々なテーゼ、決して両立し得ない矛盾した生活目標のペアが何組も何組も、僕に襲い掛かってくる。

僕は4年前ケニアに旅行に赴いた時、せせこましい世の中で小さな物事に拘ることの馬鹿馬鹿しさを知った(気がした)。
また別の機会には、「世の中は自分の思い通りに行かないのが当たり前、細かなことをいちいち気にしているべきではない」と自ずから思い至ったりもした。
ところがまた、さらに別の機にはこうも思う。
「細かいことを気にしないというのは、一見大らかで豪放な性格には見えるけれども、それは“大事なこだわり”さえも失っているということにはならないのか? すなわち、向上心を、もっと生々しい表現をすれば、野心を失っているということになりはしないか?」

誰もがまったく他者と関わりを持つことなく生きていくのは不可能だから、外にも出て行けば会話もする。
どんなポリシーを持ってどんな生き方を選択していようが、その時に不快な思いを味わうということは、必ずある。

レストランに飯を喰いに行ったら無礼な店員の応対に腹が立った。
道を歩いていたら数人で前をふさぐ無神経な団体が邪魔でイライラした。
会議の席上で空気を読まず的外れな発言をする輩を軽蔑した。

誰にだって訪れるそのような機会に、「まあこんなのはよくあることだから」と波風立てずに穏やかに飲み込むことができる人は、確かに成熟した大人であることには違いない。
僕だって常にそうやってすべてを包容してしまうような大人物に、なれるものならなりたい。
何が起こっても怒らず慌てず騒がず、心の平静を失わない人になれたらどれだけいいだろう、と思わないことはない。
だけど、もしもそうなれたとして、それは本当に“正解”なのだろうか?

レストランの店員が応対を誤った時、客たる僕はいついかなる場合でも「いいですよ」と笑って許すべきなのか、それが本当に“大人”としての振る舞いなのか?
もしそうでないならば、果たしてどこまでの行為を笑って水に流すべきで、どこからが「ちょっと待てよ」とクレームを申し述べるべきなのだ?

業務上の動きにおいて、守るべき領分が侵されていると感じた時、“大人”は事を荒げずにやんわりと受け流すものなのか?
そうでないならば、多少のリスクを冒しても、理屈の上で間違っていることは間違っていると主張するのが企業戦士のあるべき姿なのか?
そもそもクリエイティヴィティが必要な戦場において、“調整ごとが得意”であることと“鋭利な企画力を持つ”ことは1つの人格の中で両立するのか?

すべてのケースが生き物であり、すべての刹那は唯一無二であるから、判断基準たるラインなど端から存在せぬのかもしれないが、それでもその“線”を永遠に探し求めながら、少なくとも僕は残りの時間も生きていく。

自分の器を大きく育てながら、正統に生き様を主張し、失ってはならないこだわりを持ち続けるということは、至難、というよりも、絵空事…?


♪ Face To Face - Tommy Lee


2007年1月26日(金)

「デジャヴ」試写会

昨日、映画「デジャヴ」の試写会に行ってきた。
あえてジャンル分けするならば紛う方なきSF、まるでありえないトンデモ設定が前提となっているわけだが、それなのに決してマトモな大人が置いてかれず、ちゃんと感情移入できるサスペンスに仕上げているところがさすがのジェリー・ブラッカイマー&トニー・スコット。
正直、ストーリーそれ自体に深度はないが、虚構としてのシナリオと演出が違和感なく組み上げられているから、正規に劇場で観たとて僕は「金返せ」とは思わない映画だ。
しかしヴァル・キルマーがすっかり年喰っちゃって、“人の好さそうなおじさん”を演じていたのにはなんともかんとも。

梅田食道街の「スエヒロ」で豚のしょうが焼きセットを独り食べて帰ってきた。


♪ New Model No. 15 - Marilyn Manson


2007年1月25日(木)

これぞスネークヘッド!

最近魚たちの食欲がものすごい。
120cm水槽で飼っているポリプテルス デルヘジなんかもよく食べるのだが、それ以上に狂気じみているのが60cm水槽Aのレインボースネークヘッド。
さっきなんか、水槽のガラス壁の上に少しの間置いたタブレットフードを目聡く見つけ、なんと水面からジャンプしてその餌に飛びつき、奪い喰ったではないか!

現場写真

これは初めて見た。
驚いた。
水面からは4cmほどはあろうか。
そしてスネークヘッドはもうすでに8粒ほども食べているというのに、まだ足りぬといった表情!

レインボースネークヘッド

当ブログのヴァージョンアップ、データーベース移行、そしてテンプレート変更にまつわる作業を一応終えた。
直接の内容には関係ない仕事なんだけど結構な手間隙が掛かるなあ…。
それにもう3.4が出るなんて話もあるし!


♪ 神の島遥か国 - サザンオールスターズ


2007年1月23日(火)

君はグラバー邸を憶えているか

今日は日帰り長崎出張。
長崎はもう15年ほども前、大学生の時に悪友たちと訪れて以来じゃないか。
当時も足を運んだグラバー園や中華街などを足早に回って、滞在時間わずか5時間で再び機上の人に。

旧グラバー邸

地方ロケの場合、技術スタッフは大体現地のクルーであることが多いが、彼らは大都市部の人以上に自分たちの地元のことをよく知っているので、話していると面白い。
今日も長崎空港に関してや、諫早湾、ハウステンボスなどにまつわる興味深い話を聞くことができた。

西宮に帰ってきて、家の近所の「祥園」というオーガニックフードショップで1人で夕飯をとっていたのだが、食べながら隣り合わせた初老の白人女性としばし話し込んだ。
芦屋市在住のアイルランド人。
余談ながら前に住んでいたマンションの隣人もアイルランド人であった。
Damian Healey、元気かなあ?
僕は原理的には「今いる国の言語を話しなさい、どこでも英語が通じると思ったら大間違いです! 日本にいたら日本語を話すべし!」という主義主張を持っているのだが、いざ、英語圏から日本に来ている外国人と英語で話すことが結構好きだったりするから参る。
つまらないポリシーなんかはうっちゃっても、「英会話力を上達させたい」、という欲望が勝ってしまうんだな。
だって、考えようによっては英語ネイティヴの知人と世間話をするってことは、お金を払って英会話教室に通うことと何ら変わらないんだから。
今日のアイルランド女性はそのオーガニックフードショップで週に2~3度は食事をしているらしいから、また会えるだろう。

このブログのデータベースをBerkeley DBからSQLiteに移行した。
あとはテンプレートだなあ…。


♪ Behind The Clouds - Brad Paisley


重い腰を上げて今さらアップグレード

この雑記はMovable Typeというブログソフトで書いているのだが、今まで使っていた3.17という古い古いヴァージョンから、ようやく最新の3.3にアップグレードを試みてみた。
結構疲れた。

3.1xのテンプレートではどうやら再構築に不具合が出てしまうようでそのまま使えなかったので、とりあえずデフォルト。
まあこれを機に見た目をリニューアルするとして、また時間がある時にテンプレートをいじってみよう。
データベースもSQLiteに変えなきゃだな。


♪ White Light/White Heat - The Velvet Underground


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2007年1月22日(月)

熊鍋新年会

昨日、恒例になりつつある我が家での新年会を催した。
参加者は僕と妻の他、妻の高校時代の友人 Eちゃん、おなじみ牛頭大王とその子2人(奥方は残念ながら所用にて欠席)、僕の仕事仲間 Tくんとこの夫妻、同じく仕事仲間のRくんとこの夫妻、そして僕の大学時代の友人 T子。
大人9人、子供2人か。

今回はかねてより個人的に企図していた、クマの肉を食す、というのが主題(あくまで個人的に)。
インターネット通販で入手した北海道のヒグマ肉 1kgを、しゃぶしゃぶと味噌仕立てという2種の鍋でいただく。

クマの肉は僕は今まで食べたことがなかったのだが、実は食べた経験がある人の感想なんかを拾ってみても、あまり評判はよろしくなかった。
臭い、固い、飼っている雑種犬に食べさせたら腹を壊した…、などなど。
むう、という嘆息はもちろんあったが、しかし生きているうちに一度ぐらい食べてもよかろう、いや食べるべし、という思いの方が格段に強く、このたびの運びにつながった。

送られてきた直後のヒグマ肉 1kg 生肉アップ

そして、初めて食べるクマの肉は、事前に思い描いていたよりも遥かに美味かった!
すでに店から送られてきた時点でちゃんとスライサーで薄く切られていた、ということもあり、そして 「煮すぎると固くなるのでサッと湯にくぐらすぐらいで」、という「アルテ・シンポジオ」 荻堂シェフのアドヴァイスも活き、豚のしゃぶしゃぶ程度には充分柔らかく、また獣じみた野趣はもちろん少しはあるものの、不快なほど臭いなんてことはまったくなく、むしろちょうどいいぐらいの滋味。
血が回らないようにきちんと下処理もなされていた肉なのだろう。
さすが。
一番怖かったのは、我々はともかく、お客人たちが到底このようなもの口にできぬ状態に陥ることだったので、念のため昼間に豚肉も買ってきてはいたのだが、それを使う羽目にもならなかった。
よかった。
それなりの人数もいたので、1kgのヒグマ肉はきれいになくなったのであった。

会の一コマ 牛頭大王親子

現在オメデタ5ヶ月のT妻、そして家事にまったく参加しない夫を揶揄するR妻も皆初対面ではあったが、非常に社交的な女性たちで、終始楽しい会話が繰り広げられていた。
相変わらず24時間中23時間は笑っているんじゃないかというT子もT子だったし、またEちゃんには皆より少し早めにきてもらい、妻の準備等を手伝ってもらって助かった。
牛頭大王は幼子連れだったので一足先に帰っていた、また近々に奥方も含めてアレしようぞ。

22:30頃散会、一同帰途に就き、僕と妻はT子を乗せて彼女の自宅がある京都 鷹ヶ峯まで片道75分のドライヴ。
ご苦労さま。


♪ Real Wild Child - Iggy Pop


2007年1月20日(土)

私の集中力は、マルチタスクよりも優先的に使役される

音楽を聴くのも本を読むのも好きで、往復の通勤電車内でしばしばそれを私は行うが、1つ1つを単体で実行するのはいいけれど、同時にやるのはよくない。
どんな本でも曲でもそれはあまりよくないが、特に古川日出男の著作を読む時、彼が構築する言葉の群れは、音楽を聴きながら、を許さない。
全能ならぬ全脳を以って当たらねばならぬ!


♪ The Wasteland - Warrior Soul


2007年1月19日(金)

BOYZ II MENのコンサート、2度目

昨晩、大阪厚生年金会館で行われたBOYZ II MENのコンサートに妻と行ってきた。
彼らのコンサートは一昨年の11月以来2度目だが、前回は会場が大阪ブルーノートと、小規模なライヴハウスだった。
今回はまだまだ彼らにとっては大きなハコではないが、それでも演出も含め前よりはだいぶ“コンサート然”としたものになるであろう、と充分に予見される。

定刻の19時を20分ほど過ぎてショーは始まった。
Shawn、Wanya、Nathanの3人もハッキリと衣装と分かる出で立ちだ。
昨年10月にリリースされたアルバム「The Remedy」を引っ提げての今回のジャパンツアー、そのニューアルバムの1曲目、「Muzak」から幕開け。
それからおなじみの「On Bended Knee」、再びニューアルバムから「Perfect Love Song」と続き、4曲目はファーストアルバムのオープニングチューン、「Please Don't Go」だったのだが、ん? なぬ? と思ってしまうような、バッチリ合わせてはいるんだけど、ちょっと微妙なニオイも漂う3人の振り付け!
なかなか興味深かった。

同様に昔の曲を振り付きで歌い上げたり、ちょこちょこと新曲を演ったりしながらステージは進む。
「I'll Make Love To You」でのバラ配りはもうおなじみのパフォーマンス。
途中のMCでは、BBMCの広報担当者が出てきて商品宣伝、そして観客の1人に直筆サイン入りTシャツをプレゼントしたり、Nathanが履いている「TANAKA UNIVERSAL」というブランドのスニーカーをアドリブでこれまたお客さんにあげたり。
また、「Winter / Reflections」から、中島美嘉の「Will」のカヴァーも歌った。

相変わらずWanyaのクリアかつラウドな歌唱はまるでCDのように素晴らしいが、ShawnとNathanは連日のショー疲れなのかそうではないのか、イマイチ声が出ていない。
書き忘れていたが、今回は音も全打ち込みではなく、キーボーディスト2名、キーボーディスト兼ベーシスト1名、ドラマー1名がバンドとしてステージ上で演奏していた。

正直、演出もろもろも込みで、前回以上に楽しめた、とは言えないかな。
まあこの前は物理的距離が格段に近くて臨場的だったということはあるけど。
そもそも今度のアルバム「The Remedy」自体が、楽曲面でこれまでの作品には及ばないと僕は感じているし…。
だからかどうかは分からないが、「The Remedy ツアー」なのに、新曲の割合も少なかったように思う。

コンサート本編ラストは「End Of The Road」、そしてアンコールで「Motownphilly」(前回はトップにもってきていたが、今回はアレンジも変わっていた)をドカンと演って彼らは上機嫌に去っていった。

そういえば今回も前回同様、終演後楽屋に行って彼らと写真が撮れるバックステージパスが売られていたが、さすがに今度は買わなかった。


厚生年金会館を出て、近くの和食店「伊尹(いいん)」で晩飯。
妻の職場がこの近くなので、連れて行ってもらった。
皮付きで豪快に焼かれて香りも芳醇な新竹の子や、超絶的に肉が柔らかい合鴨の治部煮、サザエの造りなどがとても美味くて印象に残った。


♪ Dreams - Boyz II Men


2007年1月15日(月)

駅弁大会恐るべし

予言通り本日は4:45に起きて6:00新大阪発ののぞみ100号に乗り東京へ。
当然バッチリ寝ようと思い臨んで乗り込んだわけだが、駅の売店で買ったスポーツ紙、車内情報誌、そして持ち込んだ文庫本を読んでいたら結局一睡もせぬままに到着してしまった。
禅僧の生活リズムか。

新宿は京王百貨店で開催中の「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」という催事を取材してきたのだが、いやはや、その人手の多さに心底驚愕した!
月曜だというのに開店の10時からドドーッと正体不明の一群が大挙押し寄せ、午前中のフロアはまるで通勤時間帯のJR大阪駅のホーム上のよう。
週末においては推して知るべし。
参った。

その後渋谷のスタジオに場所を移して残りの撮影を終え、さあ帰ろうとその建物のエレヴェーターに乗り込もうとした時、入れ違いに降りてきたのは数年前レギュラー番組をご一緒していた浅草キッドの玉さんじゃないか。
おおお、と声を合わせて望外の対面。
最近「男子のための人生のルール」という本を出版された玉さんから、販売促進大阪支部長の大役を仰せつかりました。
アイアイサー!

寄り道することなく真っ直ぐ新幹線に乗って関西への帰路に就くが、またも惰眠を貪ることは叶わず。
乗り物で眠れない体になってしまったのか。
ほんの一瞬、意識を失いそうになりかけた刹那、R.Kellyの「Trapped In The Closet (Chapter 2)」の終盤に交ぜられたドアをノックするかすかな音がヘッドフォンの向こうのiPod nanoからやけにリアルに、クリアに聴こえてきて精神活動は一気に覚醒させられ、また新富士駅を過ぎて確か15分ぐらい経過した頃、ゴダイゴの「ガンダーラ」を聴いていたら車窓の外に「ガンダーラ」というファッションホテルが見えたので、これはもう寝るわけにはいかなくなった、なんて事情もある。

19:04新神戸着、妻の誕生日である今日は、昨日より遊びに来ている義母と妻が午前から神戸で買い物三昧に耽っており、ここで僕も合流して新神戸オリエンタルホテル内のレストランで夕食をとり、そして名古屋に帰る義母を2人で見送る。

久しぶりに夙川畔を少しだけ通って、駅から家路に就いた。


♪ What The Deal - Boyz II Men


2007年1月14日(日)

トナカイを初めて食べた

昼間、今年初となる水槽の掃除と水換え。
部屋の中を散歩させていたヘルマンリクガメのシロが器具を洗っている風呂場に侵入してきたり、好奇心を丸出し。

夕方、義母が名古屋から遊びに来て、妻と3人で明日の妻の誕生日前祝いを兼ね、夙川駅近くのイタリアンレストラン「アルテ・シンポジオ」に夕飯を食べに行った。

今回予約する際に、「シカ肉が食べたい」とリクエストしていたのだが、そのシカに加え、なんとトナカイも入ったとのこと!
いやあワクワクしてきた。

自家栽培の野菜サラダ、チヌとハゼとハゼの卵まで入ったカルピオーネ、ハリイカなどの魚介が入ったガルガネッリというショートパスタに、ナスとタケノコが入ったピーチというパスタをトマトソースで、それからホウボウのソテー、そしてシカとトナカイのローストを3人で食した。

左半分がシカ、右半分がトナカイ

シカの美味さは充分に存じ上げていたが、初めて食べたトナカイは、基本的にシカと似た味で、やはり多少野趣が強い。
うーん、ラップ人になった気分だ!
他の品々も掛け値なしで素晴らしく美味いがもちろん、中でも野菜の美味さに今日は瞠目した。
ちゃんとニンジンの味がする皮付きニンジンのグラッセ。
トマトソースパスタの中に埋もれていてもその味を自己主張するタケノコ。
素材の良さプラス技術の為せる業だ。
珍しくお客さんが少なかったので、食後、荻堂シェフとしばし食材談義。
楽しいなあ。

家に帰ってきて、21時から「プラネットアース」第9集を観てしばらくした後、カメがケージ内にいないということに妻が気付き、そこでようやく、食事に行く前からリヴィング内を散歩させていたことを思い出した!
3時間以上部屋の中で放ったらかしだった!
床暖房を点けたままだったので、それはよかった。
結果的に、部屋の隅に積んであるCDの脇で眠りこけていたようで、事なきを得る。
ケージにしまった後も怒涛の食欲を発揮し、夜中だというのに葉っぱを3枚もペロリと平らげた。

ホットスポットの下で温まるカメ

明日は4:45に起きて始発の新幹線で東京に行かなきゃ!


♪ A Little Bumpin' - Lee Ritenour


2007年1月13日(土)

「湯の川プリンスホテル 渚亭」に揺さぶられた

北海道ロケ&会社泊から4日ぶりに帰宅。
北海道はいわゆる道南地区に行ったんだが、このあたりは道内では比較的暖かいとはいえ、僕が赴いた際はあの爆弾低気圧が暴れ回った直後で、地元の人たちが口を揃えて「この冬で一番寒い」と言っており、早朝の気温は-7℃、あるいは-6℃。
耳がちぎれそうになり、指の感覚が麻痺したよ。

夜の函館駅前に雪が降る

函館を発ち、室蘭界隈まで出張った11日(木)の撮影は移動が多くてなかなかハードだったが、何とか予定を巻いて室蘭泊→函館まで戻って泊に変更、1人だけど(出演者や他のスタッフは東京に戻ったり千歳泊だったり地元のクルーなので自宅に帰ったり)せっかくだし、と、函館市街地に程近い湯の川温泉に泊まることにし、「湯の川プリンスホテル 渚亭」という宿を予約、23時過ぎに辿り着いた。
結果的にいうとこの渚亭が大当たり!
海に面した露天風呂付き部屋を贅沢にも予約したのだが(それにしたって関東・関西の常識から考えたら相当に安い)、部屋は広く建物は美しく、そして何よりも風呂が最高だった。
大浴場の設備も素晴らしく整っており、また眼前に広がる津軽海峡がド迫力の大露天風呂がもう、筆舌に尽くしがたい。
僕は人並み以上に温泉が好きなので結構いろいろな温泉宿の露天風呂に入っているが、ここは間違いなく3本の指に入る!
ちょうど僕が入っていた24時前頃は、波がドドーンと打ち寄せているライトアップされた海岸に雪が舞い散っており、こちら側の人間にとってはまさに感動の絶景だった。

部屋付き露天風呂からの眺め

部屋に戻ってヴェランダの露天風呂には結局入らなかったけれど、さあ寝ようと改めて部屋の中を見渡してみたら、加湿空気清浄機が標準装備されており、そして敷かれていた寝具はテンピュール。
いやあ、どこまでもゴージャス。

翌朝の朝食ブッフェでは和食的なものをチョイスして食べたが、海産物を中心にそれぞれの食材が基本的に美味いのだから、何の不満もあろうはずがない。
味噌汁やご飯そのものも、ホテルのブッフェとは思えないほどに美味しかった。

今度プライヴェートで、妻も連れてきてやりたいな、と思える優等な温泉宿であった。

しかしここはもちろんビジネスホテルではなく、まさしく正統な温泉宿であるので、結構な数いた他のお客さんたちは僕が見る限りすべてが家族連れやカップルやおばちゃんグループばかり、おそらく1人の客は僕だけだったんじゃないだろうか?
怪しかったろうな。

北斗市、渡島大野駅近くの陸橋から


♪ All of You - Billie Holiday


2007年1月 9日(火)

会社泊と合わせて3泊4日の長旅じゃ

シンガポールより帰国して中2日置き、明日から2泊3日で函館・室蘭出張。
今ちょうど天気予報をやっていたけど、北海道はまさに極寒…!
2日前との気温差はおよそ40℃、脆弱な体が壊れなければいいが。


♪ The Guns Of Brixton - The Clash


2007年1月 8日(月)

帰国、寒い

昨日の午前、シンガポール旅行より帰国。
30℃オーヴァーの赤道直下から帰ってきたら日本は相当の悪天候、寒くて寒くてビックリしたよ。
ペットショップから引き取ってきたリクガメも家で留守番していた魚たちも大事なく、一安心。

シンガポールに行った最大の目的は、夜しか開かない動物園、「ナイトサファリ」であったが、そこに隣接する昼間の動物園、「シンガポール動物園」がとにかく想像以上に素晴らしすぎて、感動した。
元々あった熱帯雨林を最大限活用し、そこに高度な飼育技術を組み合わせて、できる限り放し飼いに近い環境を見事に創り出している。
並の動物園を訪れた時にしばしば感じるような、「ああ、かわいそうだなあ…」なんて感情を抱くことは微塵もない。
ここは本当にすごい。

近日中に旅行記を書くつもりだが、まずは写真でちょっとだけダイジェストを。

初日の晩、「文東記」で食べたチキンライスシンガポール動物園エントランスシンガポールといえばマーライオンボートキーエリアで食べたブラックペッパークラブ

寝ているナイトサファリのレオパードセントーサ島へ向かうケーブルカーの車中から最高に美味かった広東料理店、「レイガーデン」ドルフィンラグーンでピンクのイルカにタッチ

晩、21:15からNHKスペシャル「プラネットアース」の第8集『極地 氷の世界』をテレビで視聴。
生きていくこと、生命を永らえさせることそのものが日々の目標でもある過酷な環境の中で、まさにギリギリの活動を続けている動物たち。
“世界一幸せ”とも称されるシンガポール動物園の住獣たちは、確かに恵まれた施設の中で充分にケアされていて、本当に幸せそうだなあ、なんて見ていて思ったものだが、そんな彼らと、食物を得ることすら困難な自然環境の中で暮らす動物たち、果たしてどちらが幸せなのかは、僕たちには分からない。
動物と話ができたらなあ。


♪ If - R. Kelly


2007年1月 2日(火)

休暇中も目まぐるしい

謹賀新年。

12月31日の夕方から今日、1月2日の昼前まで名古屋の実家に帰省しており、16時頃西宮の自宅に帰ってきた。
1人暮らし、パートで生活している我が母は何かと不自由しているようで、初売りの家電量販店、スーパー、インテリアショップと回って液晶テレビ、HDDレコーダー、自転車などを新規購入、思わぬ散財ではあったが私にできる親孝行はこれぐらいしかないので。

随分前から目も見えず耳も聞こえず嗅覚も人間に毛の生えた程度にまで衰えている実家の老ポメラニアン、ニルは先日また3日ほど入院したらしいが、元気で頑張っていて安心した。

餌をがっつく愛犬 ニル

最近自宅では常時、加湿空気清浄機が稼動しているという軟弱な状況なので、西宮-名古屋間、2時間強のドライヴ中の車内の乾燥が妻ともども喉に堪える。
車の中にも加湿器、あったらいいね。

明日から7日まで、シンガポール旅行に行ってきます。
目的は、ナイトサファリ。
帰国翌日から結構なハードワークが待っているが、体の休息とはいかなくとも魂の洗濯はなるか。


♪ Havona - Weather Report