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2006年10月 3日(火)

ミツオカ「オロチ」が出るって

光岡自動車の「オロチ」市販が正式決定したんだとか。
コンセプトカーを初めて見た時、ん? ちょっとロータスに似てるなあ…、と思ったけど、いやいやそれではあまりにもオロチに対して非礼、あるいはこれは現代のシェルビーACコブラか。
全幅は堂々の2000mmオーヴァー、エリーゼなんかよりもドーンと押し出しの強い筋肉質な外観。
市販モデルもさぞかしスーパースポーツカーかと思いきやそうではないようで、3300ccで233ps、車重も1580kgとちょっと軽快とは言いがたい動力性能みたい。
トランスミッションも5速ATというのがMT派の私としてはまったくもっていただけぬ。
そして気になるアッチの方はというと、1050万円ナリ!
だけど少なくとも、同価格帯にあるポルシェやマセラティ、TVRなどと性能的には比肩しうるモデルではない。
大量生産ではないし、これを高いと見るか安いと思うかはそれぞれだが、それにしても張るデザイン料だこと…。

文句を並べ立ててしまったけど、本質のことを言うと僕は、公道を走らせる乗用車なんぞに必要なものはデザイン99%、とにかく“見た目”に尽きる、という意見を持っている、実は。
233psであろうが165psであろうが、普通に日本の公道上を走っている限りそのパフォーマンスのすべてを引き出すことなどは常人にはできないし、その必要もないし、またすべきでもない。
いささか極論ではあるが、サーキットを走ってコンマ何秒かを縮めることに鎬を削っている世界の住人でない以上、まともに走りさえすれば(現代に製造、販売される車はすべてこの水準は満たしている)自動車に求められるものは“かっこよさ”、それに集約される。
辛うじて滑り込んでくる他の要素といえば、たとえば音だとか足回りの固さだとか運転感覚だとかいった“演出”面だろうか(我が愛車 アルファロメオはこのあたりの魅せ方がなんともはや)。

そういった観点からいくと、トヨタ以外の国内メーカーの業績不振や相次ぐ世界規模の業界再編、オペルの日本撤退などここのところあまり面白いニュースのなかった日本自動車シーンにとって、オロチの一般発売は素晴らしいことである。
この車をかっこいいと思うかどうか、それは人それぞれの感性だが、とにかくこのような車が世に出る土壌を失うことは健全ではない。
記念に3年前の大阪モーターショーで撮ったオロチの写真をアップ。

2003年の大阪モーターショーで撮ったオロチ

周りを見渡せば、とかく猫も杓子もお父さんもお母さんもミニヴァンに乗っている昨今、自分の乗りたい車を探すだけでも大変な苦労を強いられるひねくれ者にとっては、統廃合ではなく拡散と多様化こそが正常進化に思われてならないので、いろいろと厳しい環境はあるだろうが、大小メーカーそれぞれのチャレンジに期待せずにはいられないのであった。


♪ Real Gone - Sheryl Crow


コメント

「デザインのみ」と割り切って、いっそもっとショボイ動力性能にしちゃった方が良かったのでは?とかも思っちゃいました。
中途半端が一番良くないです、こゆ趣味のものにはw

このクルマ買うなら、ランチャストラトスのレプリカの方が良いかなww
中身は別物でも、見かけだけにお金払いますw

ストラトス!
カウンタックと同じく本物は今や目にするのも困難ですが、レプリカならまだ何とか…?
それにしてもお値は張りますがね!
スーパーカー世代にとっては直球ど真ん中です。

取り敢えず一言。
「オロチ」名前がダサくて乗る気がしない。

漢字で書くと「大蛇」。
メイドインジャパンを強調したかったんでしょう。
ニッサンの「フーガ」も実は「風雅」。

じゃ、仮面ライダーフウガって?^^

なんだー。音楽のフーガ(輪唱)だと思ってた。

大蛇って中国語読みしたら、「だーさ」ですよ。やっぱダサくね?

ネーミングのセンスは小林製薬に向かうところ敵無しさを感じるのだが・・「トイレその後に」ってそのまんまやんけ!^^;

>大蛇って中国語読みしたら、「だーさ」ですよ。
これは秀逸!
さすが在中経験者ですね。

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