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2006年1月31日(火)

6年ぶりの再会と若い可能性との出会い

今日は、僕の勤めている会社で以前働いていたAさん(66歳 女)が来社され、実に6年ぶりとなる再会を果たした。
タレント楽屋のあるフロアの受付をされていたAさんとは当時から仲良くさせていただいていて、今も年賀状のやり取りなどが続いている。
6年前にその仕事を退職した後は一念発起して介護サーヴィスの会社を起業され、なんと今や従業員20数名を抱える大社長さんである。
ものすごくヴァイタリティのあるおばちゃんだ。

Aさんの知り合いであるSさんの娘さん、Mちゃんがこのたび大手プロダクションからタレントデビューされたということで、今日はそのMちゃんとお母さんのSさんを連れてわざわざ挨拶に見えた。
まだ15歳と年は幼いのに、その年齢を感じさせないほどしっかりと自分のアイデンティティを持っているように見えた彼女の成功を心より祈る。


♪ Rock'N'Roll High School - Ramones


2006年1月30日(月)

大阪・キタに遊ぶ

数ヶ月ぶりの週休2日ということで、今日も仕事を休んで妻とともに連日の放浪へ。
本日の目的地は東、大阪・キタ界隈である。

プラプラとウィンドウ・ショッピングしながら、阪急百貨店の8Fで「かにと小鯛の蒸し寿司」の昼食を食べる。
まずまず美味かった。

夕方、三番街シネマで映画「Mr. & Mrs. スミス」を観る。
ハチャメチャドタバタのマンガ的ナンセンス活劇、と言えば充分か。
金返せ! ってほどではないけど、もう少し期待していただけに…。

妻は三番街にあるショップでスカートを衝動買いした。
モノを発見して店に入ってから5分以内に購入を決めていたぞ…。

それからヨドバシカメラに行って購入検討中物品の品定めをしばらく行う。
果たしていつになることか。

西宮に戻って創作お好み焼きの店、「冨紗屋」で晩飯。
もちとチーズが入ったモーチーズ焼き、塩ネギ焼き、野菜炒め、そしてデザートに芋っこアイス(ふかした熱々のサツマイモとヴァニラアイスを混ぜながら食べる逸品)を食べた。
先日のパンと同じで、外はカリカリ、中はフワフワというのが美味しさの条件か。
満足満足。


♪ Heaven Knows - Robert Plant


続きを読む "大阪・キタに遊ぶ"

2006年1月29日(日)

神戸に遊ぶ

前エントリーで述べた通り今朝は「いよかんトースト」と「ノアレザン」のレーズンを食べた。
小さな幸福。

午後から妻とともに当てどのない旅に出掛ける。
当てどのないというのはまったく言い過ぎたけど、要するに欲しいものや目当てのものをこれと決めぬまま、漠然としたイメージのみを持って買い物などに赴いた。
方角は西、神戸方面である。

神戸に直行する前にまずは南下、西宮浜にある「PUNTO ITALIA」に行く。
その名の通り、イタリアものの家具や雑貨、キッチン小物などを取り揃えた店である。
駐車場に車を停められないほど盛況だったが、結局何も買わず。

高速に乗って神戸市内へ。
三宮界隈のいつも停めるパーキングに車を置いて、まずは「TOMORROWLAMD」をぐるりと見て、それから「TRANS CONTINENTS」に寄ってなぜかこの時期にタンクトップを1枚買い、他にもいくつか店を覗きながら旧居留地方面へと歩いていく。

「DIESEL」ではやっぱりシャツを1枚とトートバッグを買ってしまった。

さらに西へと歩を進め、栄町にある「VISIONS COAX」というインテリアショップに。
ここは一昨年にダイニングセットを買った店で、置いてある品がどれもセンスがよく、それ以来妻ともども気に入っているショップだ。
ただ久しぶりに行ったら、前は建物の1~3Fまで全部このお店だったのが、2Fと3Fは別のお店に変わっていて少し驚いた。
聞いたら、扱っている商品は変わっていないんだけど、展示数を減らすために面積を縮小したよう。
世知辛さがここにも…?

購入を検討しているものがあるので、それについてアドヴァイスをいただきつつお店の人としばし話をする。
気になる商品のカタログをカラーコピーしてくれたので、それを見つつ考えるか。

時刻は夕飯時、中華街・南京町へと足を踏み入れる。
何やら銅鑼の音だろうか、騒がしく人も多い。
警備員もそこかしこに立っている。

けたたましいシャンシャンという金属製打楽器の音とともに、ド派手な中国風獅子舞が中華街の各お店を回って練り歩いているじゃないか。
そうか、今時分は旧正月なんだな。

中華街のお店を回っていた獅子舞

「上海餃子」という水餃子専門店に入る。
ここを訪れるのは数年ぶりだが、知る人ぞ知る名店。
ラストオーダーギリギリの時間に滑り込むことができたみたいでラッキーだった。

2人ともに7種10個の水餃子が載った「盛り合わせ」を食べる。
白身魚、エビと中華セロリ、三鮮(干しナマコや干し貝柱、エビ、豚、たまごなどが入っている)、冬瓜、白菜、ニラエビ、香菜の7種類。
それプラス、サーヴィスで日替わりメニューの柚子入り水餃子を1つずつ出してくれた。
どれもこれも相当に美味い。
水餃子だからツルツル入るし。
1人で30個食べる女性もいるということだが、さもありなん。

店を出て南京町の真ん中にある広場に行ってみると、さっき道端にいたような獅子舞数体のショーがちょうど始まるところだった。
「2006神戸南京町春節祭」と銘打って、今日から1週間、様々な催し物をやるみたいだ。
獅子舞の中には何人か子供も入っていたが、華麗で力強い舞に一同感嘆。

南京町の広場で行われていた獅子舞ショー

日中は暖かかったけど夜になるとやっぱり冷え込む、頭が少し痛くなってきた。
僕は水餃子だけだと少し足りなかったので、牛肉入りのビーフンやゴマ団子を買い喰いする。

家に帰ってきて、少し迷ったけれど意を決して水槽の掃除&水換えをする。
妻に手伝ってもらいつつ水草のトリミングやちょっとした水槽内の模様替えもしたので、2時間仕事になってしまった。


♪ Jaded - Aerosmith


2006年1月28日(土)

「ameen's oven」の希少ブレッドを入手

最近うちの近所にオープンした「ameen's oven」というベーカリーに注文していたパンを今夕取りに行って、食べた。

このお店は、基本的にはインターネット経由でしかオーダーを受け付けない特殊な人気ベーカリーで、店舗に商品を展示して販売はしていないのだが、近所の人に限っては電話で注文→指定の日時に取りに行く、ということができるらしい。
ちなみにうちから徒歩1分。
この上なくシンプルで決して大きくない店構えは、まさにこれぞパン工房といったカンジの、旧いヨーロッパの街並みに似合いそうな無骨な雰囲気で、一歩中に入ると、とてもおいしそうな焼きたてパンの香りに刺激された。

今回頼んだのは、「いよかんトースト」、「ノアレザン」(それぞれくるみとレーズンが入った小さめのバンズ1つずつのセット)、「いちくるバンズ」(いちじくとくるみが入ったちょっと大きめのバンズ)、「クロカント・クロワッサン」(くるみとメープルシロップ・ペーストが入ったクロワッサン)、それに「ブラウニー」。

夕食の時に、「ノアレザン」と「いちくるバンズ」を妻と食べた。
今日の夕方に焼き上がったというそれらは、外側はしっかり歯ごたえがあって中はフワフワ、他の店頭に並んでいる普通のパンを食べてもあまり意識して感じることはない、酵母の酸味などもほんのりと感じられて、一言で言うと、とても美味い。
なんかヨーロッパを舞台にした「世界名作劇場」アニメシリーズとかに出てくる登場人物が食べていそうなパンだ(?)。

明朝は「いよかんトースト」を食べる予定。
楽しみだ。


♪ ふたりで半分こ - 堀江美都子、ティティーネ&チルドレンコーラス


2006年1月27日(金)

殺人トラック発見

先ほどタクシーで帰宅途中、何気なく前方を見ていたら、すぐ前を走っている大型トラックの挙動がおかしい。
片側3車線の国道の真ん中レーンを走っていたそのトラックは、右に左に繰り返しラインを大幅にはみ出して蛇行しており、もう一見してそれと分かる典型的な居眠り運転。
乗っていたタクシー運転手と、怖いですねー、なんて言い合う。
時刻はAM4時前とド深夜にも関わらずこの国道は交通量が多く(そのほとんどが大型トラックかタクシー)、その殺人トラックを抜き去ってはるか先に行くことは難しそうだったので、逆に乗っているタクシーに速度を落としてもらってできるだけ後方に離れる作戦をとった。
今頃大事故を起こしていなければ本当にいいんだけど。


♪ Come Sail Away - Styx


2006年1月26日(木)

スケートから始まってスキー経由でどこに行く

言わずと知れた安藤美姫や浅田真央らの影響、そしてもうすぐ冬季五輪ということで、今シーズンは何やらスケートが大流行りだそうな。
確かに先日なみはやドームというところにバスケの試合を観に行った時も、駐車場が異例の不足状態だったが、その理由はなみはやドームにあるスケート場にわんさかと人々が押し寄せてきていたからだった。
もちろん実際にやる方ではなく、観る競技としてのフィギュアスケートに対する巷の興味度合いも昨今は非常に高まっている。

ただ、時流に反することを言うようで何やら背徳的な卑しい気分もしないでもないが、僕はことテレビ観戦に関して言うなら、フィギュアスケートよりもスピードスケートの方が好きだし、またハーフパイプやストーレートジャンプ、クォーターパイプ、Xなどのスノーボードを観る方がもっと好きだし、さらに挙げるなら一番観るのが好きなウィンタースポーツはスキー種目である。
スラロームやジャイアントスラローム、ダウンヒル(これが最高)といったアルペンも、「X GAMES」でやっているようなスーパーパイプやスロープスタイルも、またジャンプ競技も大好きである(複合のクロスカントリーだけは勘弁してもらいたい)。

専門知識があるわけでも選手に詳しいわけでもないのだが、ただただ観るのがものすごく面白い。
繰り返し繰り返し飛び続けたり滑り続けたりする様を何時間でもボーっと観ていられる。
僕は回り続ける洗濯機の渦や、PCのモニターに映るデフラグ作業やディスクチェック作業の進捗状況画面を延々眺めるのも好きなんだけど、何だかそれに似た気分。

しかしここのところ放映自体が少ないのかたまたま僕がやっているタイミングに合わないのか、今シーズンはまだスキー競技を観ることができていないので一抹の寂寥が。

生きていくのって辛いね。


♪ Have You Ever Really Loved A Woman? - Bryan Adams


2006年1月23日(月)

コービ・ブライアントが81点!!!

レイカーズのコービ・ブライアントが81得点…!
現地22日に行われたNBA ロサンジェルス・レイカーズvsトロント・ラプターズ戦でのこと。

現代のNBAで、ちょっと大げさだけど自分が生きているうちにこのような数字を目にしようとは、信じられない。

フィールド・ゴールが28/46でそのうちスリーポイントが7/13、そしてフリースローが18/20でしめて81ポイント。
1試合の得点記録としては、まもなく60年にならんとするNBAの歴史において、ウィルト・チェンバレンが1962年に達成した100ポイント(これはこれでいくら時代が違ったとはいえバケモノ的数字)に次ぐ、歴代第2位のスコアである。

誰かが40点オーヴァーを記録すれば「おお」とうなるし、50点オーヴァーが出れば「うおお、すげー」と思うし、60点オーヴァーなら「すっげーなー!」と叫ぶし、デヴィッド・ロビンソンが1994年のシーズン最終戦で71点を挙げてシャキール・オニールを最後の最後でかわして得点王になった時は「ぬおおおお!!!」と雄たけびを上げてみたけれど、81点という数字には正直、今ひとつピンとこない。
それぐらい浮世離れしている。
ちょっとしたロースコア・ゲームの時のチーム全体の得点よりもよっぽど多いぐらいだから。
それもビッグマンでなく、2番、シューティング・ガードの選手が。

確かにシャックが抜けて文字通りコービが大黒柱となってからのレイカーズは、ほんの数年前のダイナスティが遠い昔の出来事に思えるほどチーム成績も芳しくなく、それゆえここのところのコービは「独り善がりだ」だの、「シュートを撃ち過ぎる」だの、「無茶なドライヴ・インが多い」だの、「セルフィッシュだ」だの、「チームを勝利に導くことのできる真のリーダーではない」だのといった批判の格好の的となってきたけれど、たとえ独り善がりであってもシュートを撃ち過ぎであっても、81点も取りチームも勝てばすべての批判者はグウの音も出ないのではないだろうか。
どれだけチームプレイを無視して得点最優先で個人プレイに走っても、神がかって“in the zone”に入っている状態を最低限の条件とした上で、それに加えてやっぱり月並みな表現だけど抜きん出た得点感覚と卓越したバスケットボール・センスがなければ、81点など取れるはずはない。
それもオーヴァータイムなし、42分足らずの出場時間で…!
まさに気違いじみたスコアリング・マシンだった若かりし頃の神、マイケル・ジョーダンとて、1試合に80点はおろか70点すら取ったことはない、実は。

今シーズンのNBA得点王レースは近来稀に見る高レヴェルの激戦となっており、現時点で平均30点オーヴァーを記録している選手はコービの他にアレン・アイヴァーソンレブロン・ジェイムズの計3人。
昨年12月20日には当時キャリアハイの62点を挙げ、そして今回81点を取ったコービは2位のアイヴァーソンを2点以上引き離した。
思えばこの3人の中にセンターはおろか4番の選手すら入っていないこともある意味時代を象徴しているのかもしれない。

ビッグO、オスカー・ロバートソンのシーズン・トリプルダブルと並ぶ不滅の記録と思われているチェンバレンの1試合100点。
今でも僕はこの記録は永久に破られないだろうとは思っているが、しかし、その撃破の可能性をわずかとはいえ予見させるような肉薄がリアルタイムに発生したということは、NBAファンにとって十二分に興奮すべき出来事であった。

ただここまで仰々しく書いといてアレなんだけど、残念ながら僕はこの試合の映像を観ることができていない。
NHKでも中継しなかったし、スカパーのリーグパスも放映カードはセヴンティシクサーズvsティンバーウルヴズ。
こんな時だから急遽カード変更とかするかなあ、と少しだけ期待してみたけどやっぱり予定通りだった。
ぜひともこの試合、最初から最後まで通して観たいなあ。


♪ Before You Accuse Me - C.C.R.


新年会報告

昨日、昨年に引き続き我が家にて新年会を開いてみた。
参加メンバーは当サイト「海洋空間」にて『壊死家族2』を執筆している学友、牛頭大王に、同じく学友のM山くん夫妻(夫:よっちゃん 妻:ゆりっぺ)とその息子コウタロウ(10ヶ月)、それに会社の同期であるKYくんとその妻で会社の先輩でもあるK子さんのY夫妻、Y夫妻の長女 ココ(5歳)と長男 コドウ(1歳半)、そして会社の後輩、Sくんとその彼女、Hちゃん。
僕たち夫妻を入れて大人9名、子供3名の総勢12名か。
いつもは一家で訪れる牛頭大王は、このたびは娘のイヴェントのため残念ながら単身での参加。
ちなみに、僕の学友に当たる前半に挙げた2組はもちろん互いに昵懇であるし、会社の同僚である後半2組も当然知り合い同士だが、その2つのグループはこの会が初対面である。
つまり、牛頭大王・M山組とKY・S組は初邂逅。
厳密に言うと僕の結婚式の時に姿を見かけたりはしているのだが、会話を交わすのは初めて。

料理は大人数での宴@我が家の常で、近所のイタリアン、「タベルナ・アッタカーレ」に発注。
今回のメニューはミスタサラダ、鴨と筍のバルサミコ風味、帆立と大根のリコッタ煮、蟹とカリフワラーのクレープ、烏賊のアリオリオ、生ハムと玉子のパイケース、トマトとモッツァレラとオイルサーディン(以上オードブル風)、小海老と春野菜のピザ、ポテトのニョッキ トマトソース、イベリコ豚ホホ肉の煮込み、四万十鶏のフリット、そしてイチジクパン。

宴の様子1 宴の様子2 宴の様子3

17:00過ぎと早めから始めたが、皆が持参してくれた6本のワインも快調に完全消費されるほどのご機嫌なペースに、初対面の者もいるそれぞれの参加者たちも、僕など介すことなくコミュニケーションをとっているじゃないか。
その大局を簡潔に分析するならば、牛頭大王とKYとSという種類の異なる3つのユニークな個性がのた打ち回る様を、唯一常識人たるM山くんがなだめている、といった風か。
妻や彼女の女性陣も、3人の子供たちを絡めながら面白そうにやっていた。
と言っても主に子供たちに遊んでもらっていたのはやはり男どもであったか。

かわいい子供たちも加速するトークも美味しい料理も未知との遭遇も全部ひっくるめて、非常に有意義で楽しい宴であった。

全員集合写真

子供が小さいM山くんファミリーと牛頭大王が22:00前頃だったか先に辞去し、その後KY一家、Sとその彼女を順に送り届け、Sの家に少しだけ上がって、翌0:30妻とともに帰宅したのだった。
外は雪。


♪ Street Of Dreams - Rainbow


2006年1月22日(日)

土曜の晩のテレビ番組

昨晩、19:00から放送していた「極寒の死闘! マグロに賭けた男たち4!!」(テレビ朝日)という番組を観たんだけど、期待に違わず大変面白かった、引き込まれた。

青森県は下北半島の北端に位置する大間という海でマグロの一本釣りをする漁師たちの、それぞれのバックボーンを濃厚に絡めたライト・ドキュメンタリー。
ドキュメンタリーとしてはライト気味だけども、登場している各漁師たちが生きるストーリーはまったくライトなどという語感はそぐわないシリアスなもの。

ここぞという数ヶ所の盛り上げどころでは、サブちゃんの演歌が決しておふざけなどではなく大真面目にバッチリONで1コーラス流されていたが、その微妙かつ大胆な滑稽さすらも番組の完成のためには欠かすことのできないエッセンスだったのだ、ということが観ているうちに如実に理解されるほどの、海に生きる男たちのどうしようもない悲哀とつかの間の勝利に満ちたストーリー。
誇張じゃなく涙をも誘っていたじゃないか。
内海賢二のナレーションもはまり過ぎている。

子供の頃の夢はプロレスラーか漁師になることだったと公言する僕だけど、尻尾を巻いて退散せざるをえない。
迂闊に安易に口滑らせて申し訳ありませんでした。
というぐらいに大変だ、漁師。

とにかく、漁師や釣りや魚に人一倍興味を持っている僕のようなタイプの人間に限らず(と固く信じているのだが)、観衆を感情移入させるという点においては随一だったと思われるこの番組。
4というからには1~3があったはずだが、今回が初めての視聴だったことが残念だ。


対して「ジャリバラ!」(フジテレビ)は、制作者の端くれとして反面教師としたい番組である。
ジョディ・フォスター…。


♪ 釣りに行こう - The Boom


2006年1月20日(金)

福岡レッドファルコンズ解散

前々回のエントリーに記した福岡レッドファルコンズの問題だけど、なんとまあタイムリーなことに昨日になってJBLスーパーリーグ脱退とチームの解散が公式に発表された。
それもシーズン途中でという極めてショッキングなケース。
残念至極と言う他ない。

このたびの騒動とその結末を告げる報道に際して、僕が件のエントリーで述べた見解は少々修正されることとなった。

おそらく僕がこれまで漠然と思っていたよりも、JBLという鈍獣組織が抱えている病巣は深く、具体的に言うとこのたびの福岡レッドファルコンズ大炎上の責任はずっと大きい。

僕が前々回のエントリーで挙げた、福岡レッドファルコンズがJBLに宛てて送った質問書(pdfファイル)の中で「加盟金を支払った痕跡がありません」とか、「刑事告発も視野に入れて云々」とか、さらにはズバリと「弊社としても当事者としての責任を全うする所存です」とかいったくだりには、ただ単に福岡レッドファルコンズ経営陣の内部で不正があったとか運営が杜撰だったとかいう表層的な意味ではなくて(もちろんそういった現実はあっただろうが)、「うちはJBLに対して加盟金を払っていないはずですよ。そんなチームをちゃんとした審査も経ずに無理矢理スーパーリーグに入れたんです、リーグ内のチームの数合わせなどという目的のために、JBL主導で強引に、あるいは犯罪的に。うちは責任を取ります、だからJBLも相応の責任は取っていただけますよね」という、おそらくは船田社長代行の精一杯の抗議が込められていたんだな、と、血の巡りの悪い僕はやっと思い至った。

そもそもが収益分配やプロモーション、スポンサードなんかの様々な制度があくまでもアマチュアチームを想定して定められている現在のJBLにおいて、福岡レッドファルコンズのようなプロチームを1つだけ参加させること自体が今にして思えば、相当の暴挙でありまた愚行だったのだろう。
ハードウェアの整備が手付かずのところに、旧制度にはそぐわないテストケースのソフトウェアを組み込んで失敗してしまった、といったところか。

繰り返しになるが、何よりもかわいそうなのがプロ契約していた選手たちやスタッフたちとその家族である。

ただ、こんな暗く悲しいニュースの中で僕が見出した光明が1つだけあるとすれば、それはバスケットボールを愛し、日本のバスケ界を憂い、その発展を願っている人がたくさんいるということが分かったこと。

主にインターネットを中心に、この件にまつわる多くの人の意見を拝読したが、Sリーグだとかbjリーグだとかに拘らずに、というかむしろその両方を応援し成功を望み、NBAのキャッチフレーズ“I Love This Game."じゃないけれど、バスケットボールそのものを愛している人ばかりだった。

ひょっとしたら今回の騒動をきっかけに、JBLとbjリーグの対立構図はさらに際立ってしまうことになるかもしれないけれど(福岡レッドファルコンズは近い将来にbjリーグ参画を目指すとのこと)、おそらく日本のすべてのバスケットボールファンの願いは、一刻も早くいがみ合いなどやめてハイレヴェルでエキサイティングな統一プロリーグを設立してクオリティの高いエンターテインメントを提供してくれること。
その対価として見合うならば、高価なチケットだって僕たちはまったく惜しまない。


♪ Bootylicious - Destiny's Child


2006年1月19日(木)

緑モスの匠味十段を喰ったら美味かった

昨日は会社の近くに最近できた「モスバーガー」で後輩3人とともに晩飯を喰った。
ん? モスバーガーで晩飯? なんとまあ不憫な…、と人は思うかもしれないし、今までの僕ならばそう思ったかもしれないが、決して侮ってはいけない。
この店舗はいわゆる緑のモスで、その緑モスでしか売っていない「匠味十段」(お値段はなんと1000円!)という名のごっついハンバーガーを僕は食べたんだが、実に美味く、腹も膨れた。
昨年5月30日付の雑記で書いた「クアアイナ」に迫る勢いの美味高級満腹バーガーだ。

それにしてもなんやかんや合わせて、モスバーガーで1500円ほども費やすのは未だにどうかと思う節もないではないが…。


♪ (Go To) California - Rob Zombie


2006年1月18日(水)

福岡レッドファルコンズの惨状に始まり

JBLスーパーリーグに今季から参入した新チーム、福岡レッドファルコンズが極度の経営難に陥り、社長は交代、選手の給料の遅配や未払いにまで至っている、というニュースが流れたのは昨年末。

僕がこの雑記でも2度ほど観戦記(2005年11月20日2006年1月8日)を書いた、今季発足した日本初のプロバスケットボールリーグであるbjリーグは確かにアメリカを習ってよくショーアップされているし、そのチャレンジング・スピリットを含めて応援する気持ちはもちろん強く持っているが、やはり日本のバスケットボール・シーンの最上位に位置するリーグはJBLに他ならない。
これは間違いない。
プレイヤーをとってみても、日本最高のポイントガード、佐古賢一を始め、北卓也、折茂武彦、古田悟、外山英明、高橋マイケル、節政貴弘、宮田諭、渡邉拓馬、五十嵐圭、青野文彦、伊藤俊亮などいった、本当に日本のトッププレイヤーと呼べる(呼べた)人たちは皆JBLにいるし(新潟アルビレックスと行動を共にした長谷川誠は例外)、中にはスコット・バレルといった、NBAでバリバリのスターターを張っていた外国人なんかもいたりする。
こういった書き方をしてしまうのは本当に失礼なことかもしれないが、高校や大学でオールジャパン・クラスと言われた選手たちはまず最初の選択肢としてJBLスーパーリーグ入りを目指し、それに届かなかったらbjリーグのトライアウトを受ける、といった流れがもっともポピュラーで多数を占めるであろうことは想像に難くない。
それは仕方のないことだと思う。

前にもチラッと書いたことがあるが、bjリーグとは、もともとJBLに所属していた新潟アルビレックスとさいたまブロンコス(現 埼玉ブロンコス)が速やかなるプロ化をぶち上げ、なかなか重い腰を上げようとしないJBLに業を煮やしてケンカ別れという形で飛び出して設立したリーグ。
よってJBLとbjリーグは未だに明白な対立関係にある。
JBLが各都道府県のバスケットボール連盟に対し、「bjリーグに一切の協力をしてはならない」なんて、脅しともとれる通達を出すという子供じみた嫌がらせをするぐらいに。
話がややこしいのは、JBLとbjリーグというこの2つの団体は立場的には決して対等、同質のものではないということ。
どういうことかというと、日本という国体を代表してバスケットボールを司る組織は日本バスケットボール協会(JABBA)=JBLであり、bjリーグは今までのところどこまでいっても単なる独立リーグでしかない。

つまり、いわゆる“日本代表”と呼ばれる、公式な国際試合に参加するチームの一員になるためには、bjリーグではなくJBLに所属していなければならないということになる。
日本バスケットボール協会(JABBA)が選出する五輪代表(ここしばらくは出場すらできていないが)や世界選手権代表メンバーは、bjリーグの選手から選ばれることは絶対的にありえないのだ。
これをもって、その伝統や歴史やプレイレヴェルもさることながら、有望な学生プレイヤーが第一にJBLスーパーリーグを目標に定めることはとても自然なことなのである。

前置きが長くなってしまったが、今まで企業が母体の実業団チームが中心だったJBLスーパーリーグに、完全プロチームとして今季から参入したのが、冒頭に記した福岡レッドファルコンズ。
これまでも個人単位ではチームとプロ契約をしている選手は何人かいたし、旧大和証券を母体としていた新潟アルビレックスも実質的にはプロチームと言えたが、基本的にはJBLの選手たちは大部分、会社員という身分で各企業に属しながらバスケットボール活動を行っていた。
だから、選手全員がプロ契約、まさにバスケットボール活動のために作られた福岡レッドファルコンズは、新潟アルビレックスの後釜ということもあって、ファンや関係者からとても注目されたし、僕も気になっていた。
余談ながら日本バスケットボール協会(JABBA)は2007-2008シーズンよりJBLスーパーリーグをプロリーグ化することを決定しており、今季福岡レッドファルコンズの参入を認めた裏には、来々季のプロ化へ向けた布石、あるいは試金石としたかったという一面もあったのではないか、と個人的には思う。
そのプロリーグ化がもう3年早まっていれば新潟アルビレックスとさいたまブロンクスも留まって丸く収まったはずなのに…、と今さら嘆いてみてもそれはもう仕方がない。

そんな注目のJBL初プロチーム、福岡レッドファルコンズが財政難に陥り、チームはシーズン終了を待たずに解散か、なんて憶測も飛び出すほどの惨状だというではないか。
いろいろと報道を吟味したりチーム発表の声明などを読むにつれ、その経営のあまりの杜撰ぶりに半ば呆れてしまう。
チームがリーグに対して提出したというこの質問書(pdfファイル)を見ると、「加盟金を支払った痕跡がありません」だの、「当時の状況を把握しているスタッフがいないためスーパーリーグ参入の経緯を確認する資料がございません」だの、「過去の経営内容に関する諸件について、刑事告発も視野に入れて云々」だのといった、およそ信じられないコメントが書き連ねられているではないか。
たかだか半年前の参入の経緯に関する資料が見当たらず誰にも確認できないなんて、正気の沙汰じゃない。
異常だ。

今回のゴタゴタに関して、JBLの監督不行き届きこそが最大の原因であり責であるとする意見も少なくないようだが、やっぱりどう考えたって一番悪いのはチームの運営者側だと僕は思う。
確かに今までの数々の問題を見ても分かるように、ある意味お役所的、旧態依然としたJBLの対応はえてしてスムーズだとは決して言えない。
このたびの質問書に対するJBLのリアクションもまた、「またかよ…」と思うほどどうしようもないものであったりする。
微に入り細を穿ってその責任を追及していけば、もちろん新参チームにまかせっきりで財政面も含めたチェックを怠っていたJBLにもその一端はあると言えるのかもしれないが、そうはいっても相手は子供じゃなくって歴としたプロスポーツ団体。
当然その経営、運営に関しては一切の責任を負って然るべし。
件の質問書を読む限り、経営にまつわる犯罪行為が内部で行われていた可能性もあるようだし、意地悪な言い方をすれば、今回の問題は詐欺的ですらある。
どちらにせよ、とてもまっとうな営利団体の所業ではない。

まあそもそもが設立そのものがあまりにも急ピッチ、穿った見方をすれば、JBLスーパーリーグを脱退してしまった新潟アルビレックスの穴埋め? とも思われた福岡レッドファルコンズだから、そういった迂遠な意味では犠牲者とも言えるのかもしれないし、この点にこそJBLの犯した最大の失策があるのかもしれないけれど…。
もしチームが誕生した時からこの悲劇的な結末が予見されていたのだとしたら、それはあまりにも悲しい。

応援していた人たちももちろんだけど、何よりも気の毒なのは選手たちに他ならない。
特に福岡レッドファルコンズには、僕が大学生の時に生でそのプレイを目の当たりにしてド肝を抜かれた川面剛選手が所属している。
当時流通科学大生だった川面選手は僕より2つほど年下だったはずだが、僕と同じ175cmの身長ながら練習の時に繰り出したダンク!
こんな選手こそがオールジャパンと言われるのだろう、と呆然と見とれていたのを覚えている。
彼は松下電器パナソニックスーパーカンガルーズで一旦現役を引退しながらも、故郷福岡に新チームが誕生したということで翻意、希望を持って入団した(はず)。
他にも、新潟アルビレックスがJBLスーパーリーグを脱退してbjリーグを設立するに当たって、アルビレックスを退団してJBLに残るという選択をし、その入団先に福岡レッドファルコンズを選んだ選手も何人かいたりする。
憂き目を見てしまったのは彼ら以外にない。

ここにきてJBLに見切りをつけたのか? 福岡レッドファルコンズの船田幸夫社長代行がbjリーグへ移籍したいという申し出を行い、bjリーグの会長を務めるインボイスの木村育生社長がそれを歓迎する旨のコメントをしたという報道もある。
ひょっとしたらこんなことがきっかけになってJBLとbjリーグの距離は縮まるかもしれないし、あるいはより溝が深まることになるのかもしれない。

またしても日本バスケットボール界に差す暗い影。
2007年に発足するJABBAのプロリーグとbjリーグが1つになり、日本のバスケットボールファンに高い質のゲームとプレイとエンターテインメントを提供してくれることを切に願う。
河内さん、お願いしますよ。


♪ Epic - Faith No More


2006年1月16日(月)

うちの魚紹介

昨日ペーターさんにいただいたコメントをきっかけに、今一度我が家の魚たちを紹介しておこうと思い立ち。


まずは全4水槽のフルショット。

4つの水槽全景

右が120cm水槽、左が35cm水槽。
真ん中に2段積まれている60cm水槽には、上段がA、下段がBという記号を便宜上付けている。


では各水槽の個別紹介へ。
まずは120cm水槽。

120cm水槽全景

大きめの流木を左右に1つずつ配置し、それぞれにミクロソリウムを活着させている。
エアレーション代わりにフィッシュレットを使用。

最初に、現在うちで一番大きな魚、スポッテッド・ナイフフィッシュ(約34cm×1)。

スポッテッド・ナイフフィッシュ

とにかく食べる量が半端ではなく、その成長スピードたるやすさまじい。
それでも以前飼っていたショートノーズ・ガーの、恐怖を覚えたほどの成長速度には及ばないが…。

そしてこれがポリプテルス・デルヘジ(約25cm×1)。

ポリプテルス・デルヘジ

この水槽の中ではナイフフィッシュと並んで最古参。
とにかく神経が太くマイペースなやつだ。

次がブラックアーマードプレコ(約16cm×1)。

ブラックアーマードプレコ

いかにも古代魚然としたその外観が昔から好きなアーマードプレコの1種。
この前書いたオレンジフィンアーマードプレコほどのステイタスはないが、そのかっこよさは劣らない。

そしてレッドフィン・ホーリー(約16cm×1)。

レッドフィン・ホーリー

底棲の肉食魚で、性格は極めて獰猛、ということらしいが、うちのホーリーはなぜだかとても穏やかな性情。
結構小食なので、こいつが餌をがっついているのを見ると少しうれしくなる。


以上が120cm水槽の住魚たち、続いて60cm水槽Aを紹介。

60cm水槽A全景

流木を1つと、近所の川原から拾ってきた川石を2つ入れている。
水草はミクロソリウム。

まずは120cm水槽のナイフフィッシュ、デルヘジとともに我が家に水槽購入と同時にやってきた古株の、レインボー・スネークヘッド(約13cm×1)。

レインボースネークヘッド

かつて120cm水槽に棲んでいた時はどんどん大きくなっていく他魚たちにいじめられて拒食気味になったかわいそうなやつだが、今の水槽に移して慣れてからは底なしの貪欲ぶりを見せている。
光が当たるとヒレやエラが青や赤に輝いて美しい。
レインボーの名の通り。

続いてオレンジフィンレオパードトリムプレコ(約10cm×1)。

オレンジフィンレオパードトリムプレコ

扁平度が高い小型プレコ。
レオパードの名が示すように全身ヒョウ柄の派手なやつ。
極度に臆病な性質で、水槽の近くに人がいると木の陰から全然出てこない。

続いてパラオトシン・マクリカウダ(約7cm×2)。

パラオトシンクルス・マクリカウダ

後で紹介するオトシンクルスという魚の亜種で、より大きい。
コケも喰うということだったけど、ちゃんと餌をあげているせいかまったく効果なし…。

続いて、コリドラス・アエネウス(約4cm×3)。

コリドラス・アエネウス(赤コリ)

数多いコリドラスの中ではもっともポピュラーな種で、別名は赤コリドラス。
とても丈夫で飼いやすい。

そしてこれが同じコリドラス・アエネウスのアルビノ種(約4cm×2)。

コリドラス・アエネウス・アルビノ(白コリ)

通称は白コリドラス。
生物学的には前出のアエネウスの白変種で、色以外の性質等はまったく同じはずだが、全般的にうちにいるコリドラスはシロよりもアカの方が性格が臆病。
だからなのか、いつもシロコリの方が太っているし、サイズも大きめ。

そしてヤマトヌマエビ(約4~5cm×8ぐらい?)。

ヤマトヌマエビ

ご存知コケ取り隊員。
残り餌の掃除もしてくれる便利なやつ。


続いて、60cm水槽Bの紹介へ。

60cm水槽B全景

真ん中に繁茂しているウィローモスは元々流木に巻きつけていたもの。
トリミングしてもすぐモサモサになってくる。

まずはシルヴァーシャーク(約7~12cm×3)。

シルヴァーシャーク

名前は怖そうだけど別に他の魚を獲って喰うわけではない。
その見た目から付いた名前だそう。
本気で泳ぐととても速い。
ある意味、“魚らしい魚”と言えるかもしれない。

そしてライアーテール・ブラックモーリー(約5cm×1)。

ライアーテール・ブラックモーリー

元々観賞魚として作り出された種で、グッピーの仲間に当たる卵胎生魚。
うちにも以前は合わせて4尾いて出産までしたんだけど、ついに1尾になってしまった…。
とても人懐こい。

続いてクラウンローチ(約5~6cm×3)。

クラウンローチ

昨年10月のエントリーでも書いたように、横になって寝る面白い魚だ。
ドジョウの仲間に当たる。
狭いところに隠れるのが好き。

それからオトシンクルス(約4cm×2)。

オトシンクルス

エビ以外のコケ取り要員としてはもっともポピュラーな魚である。
なかなかの働き者。
こいつも丈夫で飼いやすい。

この水槽には他にコリドラス・アエネウス(約4cm×2)と、コリドラス・アエネウス・アルビノ(約4cm×2)、それにヤマトヌマエビ(約約4~5cm×6ぐらい?)も棲んでいるが、60cm水槽Aで紹介したので割愛。


最後に、35cm水槽。

35cm水槽全景

今は底砂を敷いておらず、水作エイトのミニと外掛けフィルターをセットして、ウィローモスを浮かせている。

住魚はヒメダカ(約3~4cm×6)。

ヒメダカ

そもそもは120cm水槽の肉食魚たちの餌として、かつては毎週50~100匹も購入してここに住まわせていたわけだが、今は生き餌をやめたのでペットへと昇格した生き残り精鋭部隊6尾である。

あと、ヤマトヌマエビ(約4~5cm×2?)も棲んでいるが、前に紹介しているので割愛。


なお、すべての生体の名称はインヴォイス・ネームに従っています。


♪ Harvest Moon - Neil Young


2006年1月15日(日)

妻の誕生日にEWFのコンサートに行った

今日は妻とEARTH, WIND & FIREのコンサートに行った。
会場は大阪・肥後橋のフェスティバル・ホール。

なんと35周年記念のツアー、僕らが生まれる前から活動しているオヤジたちということで、さすがに観客の年齢層も比較的高い。

バンドを構成する人数が多いのでセットは見た目やっぱりゴージャス感があるが、そこは35周年のEWF、そこらの鼻たれアーティストたちのように虚飾を配したり奇抜な演出をするでもなく、とてもシンプルでアダルトな雰囲気に満ちていた。

これまたロックコンサートとは違い、17:00の定刻に1分たりとも遅れることなくショーは始まった。
ドラム、キーボード、ギター×2、ホーン×3に続いて、ベースのVerdine White、ヴォーカル&パーカッションのとRalph Johnsonともう1人(新メンバー? 氏名不詳 有名メンバーであれば相すみません)の3人がステージに姿を現すと歓声が一際大きくなる。
最後にPhilip Baileyが満を持して登場すると、早くもオーディエンスは大興奮。
Maurice Whiteは残念ながら脱退してしまったけれども、EWFの魅力は存分に味わえよう。

高見沢俊彦の衣装を着たロナウジーニョのような風貌のVerdine Whiteは最初から踊りまくっている。
もちろん指弾きのリズムが乱れることもなく、そのスタイルも含めてとても50歳を大きく超えているとは信じがたい。

こちらも50歳をオーヴァーしているPhilip Baileyだが、その歌は本当に素晴らしかった。
声量もものすごく、30年以上前に録られた歌声と何ら変わることがない。
低中音域はまだしも高音となるとどうだろう、と少しは思っていたんだがまったくいらぬ心配だったようで、そのファルセットのすさまじさたるやかくばかりか、と感動するハイ・クオリティ。

脇を固めるRalph Johnsonと新メンバー? もコーラスを中心に美しい声を響かせ、適当な表現かどうかは分からないがCDを聴いているかのような出来映え。

また3人ともパーカッションの腕前も一流で、あんな裏をとって叩きながら歌うなんて絶対に日本人にはできそうにない。
小柄で動きのいい新メンバー? のスティック回しやシンバル蹴りも堂に入っていた。

ダンスメドレーから始まったステージはいきなりスタンディング。
2曲目の生「Shining Star」に、早くも僕の脳髄も刺激された。

踊りっぱなしの数十分間の後、楽曲も一旦クールダウンしてバラードを中心に組み立てられた中盤へ。
本当にPhilipの歌唱は素晴らしいの一言だ。

途中、各メンバーのソロ演奏もあったが、フレーズやメロディーやテクニックではなく、リズムとグルーヴのみで聴かせてしまうのはさすがというか何というか。
とにかく、PhilipとRalphともう1人の声の重なり合いと、ストリングス、キーボード、ホーン、ドラムの音の洪水とが見事に調和して生み出している独特のグルーヴときたら本当にすさまじかった。

そしてパフォーマンスは勝手に決めたけど第3部、再びダンスナンバーが連続して繰り出される終盤へ。
幻想的なキーボードのイントロから導き出された「Fantasy」にホールは再熱狂だ。
しかしここにきて年齢的なところが少し出てしまったのか、超人的ファルセットを聴かせまくっていたPhilipが若干疲れてしまったように見え、期待していた「Fantasy」の歌唱のキレはイマイチだったのがいささか残念ではあったが仕方なし。

続けて「Sing A Song」、「Let's Goove」、「September」(記憶違いで細かい順序は前後している可能性あり)といったチューンたちが演奏されるにつれ、聴衆も僕もエンディングへ向けてさらにさらに盛り上がっていく。
このあたりでリードをとっていた新メンバー? のヴォーカルもかっこよかった。

しかしこんだけ本編でやっちゃってアンコールでやる曲ないんちゃうかなあ、やらんのかなあ、なんて頭の片隅で思いつつ本編が終了、アンコールは1回、1曲あった。
「The Eternal Dance」にも入ってる昔のバラードだったけど何だったか忘れちゃった。

とにかくオヤジになっても元気なEWFの真髄であるグルーヴを総身で感じたダンサブルな120分であった。


西宮市内に戻って、苦楽園口にある「魚卓や」で夕飯。
七輪炭火焼で美味い魚が食える最高の店である。
魚は金目鯛ときす、他には牛ロース、じゃがいもバター、かきのねぎ味噌焼、サーモンと半熟玉子のサラダ、銀しゃりを食べた。
どれもこれも美味しくて満足。

実は今日は妻の誕生日で、帰宅してから「ツマガリ」で買っておいたバースデイケーキを囲んだ。
こちらも相変わらず美味いケーキだけど、お腹がいっぱいだあ。


♪ Shining Star - Earth, Wind & Fire


2006年1月14日(土)

こうして共産革命は生まれたのだ(?)

うちの120cm水槽には、スポッテッド・ナイフフィッシュ(約35cm)、ポリプテルス・デルヘジ(約25cm)、ブラックアーマードプレコ(約15cm)、レッドフィン・ホーリー(約15cm)という4種の魚がそれぞれ1尾ずつ棲んでいる。
この中で一番大きなスポッテッド・ナイフフィッシュは、購入した昨年6月当時はおよそ10cmと本当にかわいいサイズだったんだが、順調に成長を重ねて今や牢名主ならぬ水槽主。
生き物の世界においては往々にして“大きい=強い”という図式が成り立つものだが、うちの水槽とて例外ではなく、この120cm水槽で最も大きなナイフフィッシュがすなわち最強、給餌の際も我がもの顔で、他魚を何ら気にすることなく満腹になるまで喰いまくっている。
何事にも無神経気味で図太いデルヘジはともかく、ホーリーやアーマードプレコなんかは大げさに言うとナイフフィッシュの影をいささか気にしつつコソコソと餌を食べている、といった風。
だから一番大きくて強いナイフフィッシュが、自ずとさらに大きく成長していく。
ここに実は人間社会にも通じる大いなる摂理が隠されているのだ、というのがこのたびの主張なのである。

つまり、デカい魚=強い魚ほど物怖じせず満腹になるまでバンバン餌を喰うことができるから、その結果ますますサイズが大きくなる、という水槽内を支配する循環の法則は、我々が暮らす人間社会において、お金持ちの人ほどますます肥え太り、さらなるお金持ちへと進化を遂げていく、という貧乏人のひがみにも似た真理と極めて近しいのである、ということだ。

この世界は環境にやさしいのでもましてや弱者にやさしいのでもなく、金持ちにこそやさしいのである、と蛮境で叫んでみても、虚しいなあ。


♪ ゲバラとエビータのためのタンゴ - 宮沢和史


2006年1月13日(金)

隔世の感?

昨日の出勤途上、iPod nanoから流れてきた音を聴いていてふと思ったんだけど、Ten Yaers AfterとLynyrd Skynyrdの音ってものすごく似通っていないか、再結成後は(Ten Years Afterに関しては正確には再々結成か)。

オリジナルは全然違うはずなのに、Ten Years Afterの2004年発表のアルバム「NOW」と、Lynyrd Skynyrdが1991年に発表したアルバム「LYNYRD SKYNYRD 1991」を聴いてみると、極論すれば「同じバンドだよ」なんて言われても「ああそう」なんて納得してしまいそうな危うささえはらんではいないか。
どちらもちょっと泥臭くてブルージー、でも現代的でキャッチーなフレーズを取り込むことも忘れないハードロックってカンジ。
何だこの歩み寄りは。

そもそもが両バンドともに、それぞれAlvin LeeとRonnie Van Zantという一番大事な核となる人物なしで再(々)結成してるわけだから、変わってしまうことは仕方がないんだけど。
かつてRitchie Blackmore抜きで再結成したDeep Purple、最近で言えばFreddy Mercury抜きで再結成したQueenと同じ暴挙。
サザンオールスターズがたとえば解散したとして、桑田圭祐抜きで再結成しますか。
生き死にに関わらず。
「NOW」を初めて聴いた時なんか、だまされた、こりゃ同名の無関係バンドじゃないか、と思ってライナーの隅から隅まで目を通したもんな。
Lynyrd Skynyrdの方が弟のJohnnyが歌ってるだけまだましか。

でも両方とも嫌いじゃないんだけど、最近の音も…。


♪ Baby Won't You Let Me Rock 'n Roll You - Ten Years After


2006年1月12日(木)

本当にどうでもいい話

昨日はこの1月1日付をもって発動したイレギュラー人事異動を受けての、僕が所属している部署の歓送会兼新年会が会社近くのイタリアンレストランで行われた。
最後には多額の現金が飛び交う興奮のイヴェントもあり(少し大げさ)、なかなかに盛り上がっていた。

タクシーで帰宅する途中、もう夜中だし大丈夫だろうと西宮神社横の道を選択したら、すでにAM1時を回っているというのにまだ十日戎の余韻がいっぱい、ちょうど露店の撤収作業などもたけなわという頃合で、大渋滞。
しまった。

帰ってさっき魚に餌をやっていたら、餌を入れているプラスティックの箱になにやら赤い液体が付いている。
はて? と思いつつよくよく確かめたら、僕の左手の親指が血まみれじゃないか。
冷凍赤虫の塊をカッターナイフで切り分けて与えているのだが、どうやらその時に指も切ってしまったみたいで、かなりの肉がえぐられており、出血もドクドクと止まらない。
でも箱に付いた血を見るまでまったく気付かなかった。
痛みの大きさと出血の量は比例しない。


♪ Down Low Double Life - R. Kelly


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2006年1月10日(火)

立派なガシラを頂戴

夕方、田尾安志さんから電話があり、今日釣りに行ったらたくさん釣れたのでおすそ分けしたいんだけど、というありがたいお申し出。
僕は会社にいたので受け取りは無理だったが、ちょうど仕事帰りの妻とうまい具合に時間が合い、うちの最寄り駅で田尾さんと無事合流、魚を頂くのと同時に家まで送り届けてもらったようで、感謝。
どうやら今日は明石海峡大橋のたもと辺りで釣っていたらしい。

頂戴したのは2尾の丸々太った大きなガシラ(標準語ではカサゴ)。
サイズはおよそ25cmほどか。
スーパーなどではそうそう見ない立派な魚体である。

丸々と太った立派な2尾のガシラ

帰宅後、さっそく妻と一緒にいただく。
下ごしらえした魚をほんの少しだけ死海塩を落とした湯で丸ごと茹で、それに醤油をかけてという、鮮度の高い魚ならではの食べ方で。
さすがに大橋の潮流の下にいた根魚、身がしっかりと引き締まっていて、まるで獣肉を食べているかのような弾力に富んだ歯ごたえ。
それでいて固く感じるなんてことはもちろんない。
そもそもがこれ以上ないほど新しいから、とにかく美味かった。
どうもありがとうございました。


食後、久しぶり、今年初めてとなるランニングへ。
うちから夙川橋までのウォームアップ・クールダウン路と、夙川橋から川沿いに南下して御前浜まで遊歩道を行って帰ってくる、合計4kmほどのいつものコース。
少々ブランクがあるから体が重いかな、と心配していたけど、思っていたほどもなく足が運べた。
しかしやはりこの時期、当たり前ながら寒い。
寒気が手を、耳を、鼻を、目を攻撃し、耳の奥から目の奥につながる一連のスペースがズキズキ痛むという、冬の外運動時特有の症状(僕だけかも)にもしっかり襲われた。
ネックウォーマーはしていたけど必携品の耳当てをして行くのを失念していた。
さらに帰途はかいた汗が蒸発し始めて体を冷やしてくる。
ジムが流行るわけだ(?)。

今日は十日戎、うちの近くには"福男レース"が有名な西宮神社があるんだけど、ランニングの道中、商売繁盛の大きな熊手を手にした神社帰りらしき人たちを見た。


♪ Shelter Me - Cinderella


「キング・コング」を鑑賞してDIESELで冬の散財

昨日は朝から仕事には行ったが、祝日ということもあって早めに切り上げ、夕方妻と大阪・梅田で合流して映画を観に行った。
仕事が休みで昼から梅田で百貨店巡りなどをしていた妻はすでにシャツやニットやパンツを買っていて結構な荷物。

観たのは「キング・コング」。
具体的に核心には言及していないと思いますが、これから観るつもりの人は以下読まない方がいいかもしれません。

ひたすら長いという点には若干閉口気味ではあるが、たっぷり時間と予算を掛けたであろう映像が醸し出すスケールはものすごく、また島の原住民の描写や同じく島の巨大生物に追われる様、グロテスクな生物に襲われる様、そして格闘シーンなどの演出はハイレヴェルで、怖さと驚きと迫力を上手に伝えることが出来ていたと思う。
パニック・ムーヴィーとしては超一級品。
そしてその表現を力強く支えるCG技術はとにかくものすごいの一言。
ストーリーももちろんオリジナルがあのようであるように、結局は荒唐無稽なマンガではあるので細かなところを突っ込んでいけばきりがないけれどもこれはそういった類の映画ではないので、総体的にはとても分かりやすくそして観やすかったんじゃないだろうか。

ただ一つ、やっぱりちょっと長過ぎた。
たっぷり正味3時間。
だからこの手の映画として破綻せずに良質のエンターテインメントとして成立はしているんだけど、終盤にはちょっと疲れてくるし飽きてくるのが残念だった。
一つ一つのシーンがとにかく長尺なので、それぞれをもう少しコンパクトにしていけば、映画の備える魅力を損なうことなくより一個の作品としてまとまったんじゃないかと個人的には思うんだけど…。
よくぞプロデュース・サイドがあの上映時間を呑んだものだ、と少しだけ首を捻ってみたが、「ロード・オブ・ザ・リング」3部作で築き上げた名声は、ピーター・ジャクソンが製作側を納得させるには充分だったみたい。

また非常に些細なところで私的な好みを言わせてもらうなら、映画の冒頭で歌われていたあの曲をもう一度ラストで流して欲しかったなあ。


この日映画を観たシネコンがある「イーマ」という商業施設には僕がよく行くDIESELが入っているので、寄って短時間のうちにものすごい勢いで購入してしまった。
ジャケット1着とシャツ1枚とパンツ2本。
大散財じゃ…。

同じく「イーマ」内にある洋食店、「エロー」で遅めの夕飯を食べて帰る。
僕は自家製ハンバーグ、妻は若鶏のパン粉焼きを食したが、どちらも安めの値段設定の割りにはとても美味しかった。


♪ Show Me Your Soul - P.Diddy, Lenny Kravitz, Pharell Williams, Loon


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2006年1月 8日(日)

bjリーグ2度目の観戦極私的感想

金曜の昼から土曜の晩まで約32時間、なんだかんだで1時間ほどの仮眠以外は働き続けたこの週末、土曜の22時頃から2時間ほど仮眠しようとソファに横になったらとてもじゃないが2時間では覚醒できず、半開き眼のままベッドへと移動して計12時間ほどは寝た。

そんな今日は、大阪・門真のなみはやドームへbjリーグの大阪エヴェッサvs東京アパッチの試合を妻と観に行った。
昨年11月20日に続き2度目。

試合開始は15時、現地には14時過ぎに着いたんだが、前回の時と違って駐車場を待つ車が長蛇の列をなしている。
ぬう、入れない。
不本意ながら路上駐車してアリーナ内へ。

席に座ったのが14:30、ちょうど選手入場が始まる時だったんだが、驚いたのは、僕たち観客がアリーナ席に行く通路と選手たちが入場に使う通路が同一だったこと。
なので着いて早々、席に向かう途中、通路で鉢合わせた入場待ちのエヴェッサプレイヤーたちとハイタッチ。

今回の相手の東京アパッチは、ヘッドコーチがあのコービ・ブライアントの父、ジョー・ブライアント、プレイヤーにはシカゴ・ブルズ王朝を築いた1人であるスコッティ・ピッペンの甥、ウィリアム・ピッペンに、AND1 Mix Tape Tourの一員でもあるジョン・“ヘリコプター”・ハンフリー、そしてbjリーグに籍を置いている日本人プレイヤーの中ではナンバーワンの実力を持つと僕が思っている仲西淳が所属しているなど、いろいろと注目すべきところを持っているチームである。

試合前のルーティン練習を観ていたら、その東京アパッチのヘリコプターが1人だけプログラムに沿った全体練習に混じらず、みんなが揃ってアップをしている横で勝手気ままにシューティングをしているじゃないか。
何ならルーティン練習の邪魔にさえなっている。
確かに名前と実績と実力のある選手ではあるが、しばし唖然となった。
そういう契約なのか?
どちらにしても日本と日本のプロバスケットボールをなめている。
果たしてヘリコプターのセルフィッシュな行動を許しているヘッドコーチのジョー・ブライアントもそのようなスタンスなのだろうか? と少し不安を覚えた試合前。

結果的にはそんなことはなく、ジョーは試合を通して終始ちゃんと気合を入れて指揮を執っているように見え、時には声を荒げ張り上げて自チームのプレイヤーを叱咤したりしていた。
ちなみに息子のコービよりもデカそうだった。
210cmぐらいはあるんじゃないか?

だけどやっぱりヘリコプターは期待外れ。
まず試合前と同じく、取り組むスタンスがどうなのよ、ってカンジ。
ゲームではポイントガードの役割を務めることが多かったが、まず1on1ありき、どうだ俺の個人能力は? 精神。
ファウルコールのたびにオフィシャルには喰って掛かる。
Mix Tapeのメンバーなのだから格下のジャパニーズども相手にせめて“魅せる”プレイはしてくれるんだろうと思ったけどそれもなく。

仲西淳は期待に違わず、よかった。
練習の時にはダンクまでぶちかましていて思わず「すげえ!」と声を上げた。
身長180cmの黄色人種が繰り出すダンクは本当に迫力がある。
全身まさにバネのような身体能力だ。
試合に入ってもPGとして非常にいい働きをしていたように思う。
さすがにゲームタイムにダンクは出なかったが、パスも上手くいいところでスリーも決めていた。
そしてファストブレイクの時にはとにかく速い。
やっぱり高校、大学とアメリカでプレイし、高成績を挙げて高評価を受けていただけのことはある。

東京アパッチの仲西淳

あと東京アパッチのプレイヤーの中では、PF的ポジションの青木勇人のよさが印象に残った。
主にローポストでのポジション取りが上手く、また193cmと日本人プレイヤーとしては長身ながらもシューティングタッチがとても柔らかでロングレンジ・シュートもよく決めていた。
何より積極性もあった。

おおっと、ここまでまったく書かれていなかった地元の大阪エヴェッサについては、前回の観戦時よりはチームとしてのまとまりは数段レヴェルアップしていたように思う。
やはり創設1年目、ほんの数ヶ月でもケミストリーの進み具合は大分変わってくるのだろう。

この前は特にゲームメイクについて不満があったマット・ロティックがとにかく素晴らしかった。
今日もアスレティックな能力を生かしたプレイが優先的に選択されているという基本スタンスは同じだったが、前観た時よりも圧倒的に周りが見えていたし、また信頼していたように思う。
でもやっぱり一番優れているのはフィニッシャーとしてのマット・ロティックで、“サンダー・ダン”、ダン・マーリーを髣髴とさせるようなクイックネスを生かしたペネトレイトや、NBAルールのラインよりも遠くから撃つのにいいところでよく決まるスリーポイントなどでアリーナを度々沸かせていた。

ジェフ・ニュートンのゴール下の番人ぶりも相変わらず、そしてリン・ワシントンの爆発力とアグレッシヴさも相変わらず。

やっぱり今回も若干情けなかったのが大阪エヴェッサの日本人プレイヤー。
特に前回も期待を裏切った城宝匡史はこの試合もつまらないミスを連発し、ほとんどがエヴェッサの味方であるなみはやドームの観客たちからもしばしばため息が漏れた。
うちの妻ですら「何であの人試合に出てるの?」と、素人ならではの厳しい一言が口をついて出るくらい、出来が悪かった。
追い上げ機運が高まり、ヴォルテージも最高潮…、って時に、せっかく外人がブロックでものにしたボールをしょうもないターンオーヴァーで相手に渡してしまう…、嗚呼。
ただ僕が観た2試合ではたまたま酷かったが、スタッツはそれなりのものを残しているようだし、何より毎試合スターターとして多くの時間出場している以上、出しさえできればちゃんと実力は備えているのだろう、と信じたいが…。

波多野和也も、注目度が高い分期待も高まってしまうのでそういった点では彼は損をしているのかもしれないが、やっぱり、ああ、こんなものか、という動きだった。
しかし速攻のノーマークでは見事にボースハンズ・ダンクを成功させ、またオフェンス・リバウンドをワンハンド・タップで上手く決めるなど、随所でアリーナのブースター(bjリーグではファンのことをこう称する)を盛り上げていた。
僕も盛り上がった。

あとは太田和利と宍戸治一が短い出場時間ながらいいプレイをしていた。
特にあの場面での太田のスリーは見事。

これはもう分かりきっていることなのかもしれないが、総体的にやはり日本人と外国人の差があり過ぎる。
サイズのみならず、スピード、テクニック、パワー、つまりすべてのフィジカルな能力が。

また大阪エヴェッサについて言えば、どんな方針だか知らないがメンバーのローテーションがあまりにも少な過ぎるように思う。
デヴィッド・パーマーやヴィクトル・アルフォンソ・アリザはほとんど出番がないみたいだし、外国人に近いアスリート能力を持つ竹田智史も全然出してもらっていない。
たとえばもう少し多い時間、波多野や城宝をベンチに置いて代わりに彼らを使ってみたとしたらどうなのだろうか?

試合は、終始東京アパッチがリードを保ち、後半に入って一時は大阪エヴェッサが3点差にまで詰めて、おお、これはまたあの時のように一気に逆転か、と思わせるも及ばず、85-80の5点差で東京アパッチが勝った。
城宝が…。

試合後に行われていたサイン会&写真撮影会の様子

今日もまたここまで書いといて何なのだが、イヴェントそのものはとても楽しんだし、bjリーグ、ひいては日本のプロバスケットボールの成功を心より願っている僕。

試合観戦後、うちの近所のメキシコ料理店「カフェ・ラティーノ」に直行して夕飯を食べる。
魚介類のブイヤベース鍋に、仔羊のファヒータ(タコス)とチキンとシーフードのファヒータ、サボテンと大根のサラダ、そしてアステカスープなど。
いつもながらここのトルティーヤはトウモロコシの風味が最高に美味く、チーズのとろけるスープも体が温まるし、パスタの入ったブイヤベース鍋もヴォリュームもあって満足。
食後にはサーヴィスでバナナのパンケーキをデザートに出してくれた。


♪ Young Blood - Whitesnake


2006年1月 6日(金)

すべてが信じられぬ時に思うこと

自分は異常なんじゃないかと思う瞬間がある。
逆に、自分以外の皆が異常なんじゃないかと思う瞬間がある。

我々凡人にとっては単なるストレスの原料としかならないような、そんな出来事や気持ちを取っ掛かりにして、奔放な着想を正しい方向に展開していけばきっと面白い物語が紡ぎ出せるのだろう。

非常に残念ながら今の僕には、そのような娯楽性に溢れた文章を産み綴る力も、その努力を在らしめる時間と心の余裕も、ましてや剥き出しの自我を白日の下に曝け出すための、文学者を気取った勇気など備えているはずがない。


♪ Good Golly Miss Molly - C.C.R.


2006年1月 5日(木)

戌年 犬与太話

果てさて今年2006年の干支(こう言ってしまうと厳密には十二支だけじゃなくて十干も記さないといけないのだけれど干は割愛)は戌ということだが、3日のエントリーに書いたように我が実家の老ポメラニアンは今や13歳(ぐらい)にならんとし、すでに目も見えず耳も聞こえず歯も揃っておらず口を閉じていてもベロが出ている。

日向で気持ち良さそうに眠る実家のポメラニアン、ニル

だが先ほど帰宅する時に乗ったタクシーの女性運転手が飼っていたヨークシャーテリアは19年も生きたという。
小型犬としては実に驚異的な長命ではないだろうか。


また、昨年末にも行ったなじみの床屋には柴犬の母仔が飼われているのだが、昨年のお産は帝王切開だったらしい。
その時聞いてふうんと思ったのが、帝王切開だと母犬の愛情が薄い、と床屋の奥さんが言っていたこと。
その母犬は数年前にも一度仔を産んでいるのだが、自然分娩だったその時と比べて違いは顕著だという。
たとえば前回の時は3頭孕んでいたうちの1頭は残念ながら死産であったが、母犬は産後しばらくの間、“産んだはずのもう1頭”を懸命に探し回っていたらしい。
ところが今回は、前回と同じく3頭産み、今度は3頭とも元気だったが母親犬の下に残されたのはそのうち1頭のみで、あとの2頭は生後すぐによそにもらわれていったんだけど、前と違ってその2頭のことなどすぐに忘れてしまったかのようにまったく気にもしていない様子だそうだ。
そもそも、今一緒にいる1頭の仔犬にも母乳を与えることすら初めのうちは嫌がったんだとか。
なるほどね…、と思った。


♪ Blessed - Elton John


2006年1月 3日(火)

5日ぶりの洗車とイタリアン「江坂」で夕飯

今日は午後からガソリンスタンドに車を持っていって洗車。
なんと昨年12月29日以来わずか5日ぶり。
その前がおよそ1年2ヶ月ぶりだったことを考えると、長足の進歩である。
名古屋で泥混じりの雨に降られて本当に見るも無残に汚れてしまっていたのでまあ仕方がない。

一旦帰宅してから、ここのところずっと調子の悪かった60cm水槽の1つに接続された外部フィルターの様子を見る。
内部を清掃し、モーターヘッド部分についているインペラーという部品まで外してメンテしてみたけれど、結果からいうと根治には至らなかった。
どうしてもホースパイプに徐々にたまってゆく気泡がなくならない。
困ったものだ。

晩飯は妻と夙川駅西にある家庭的なイタリアンレストラン、「江坂」へ。
オニオングラタンスープ(アツアツの濃厚なスープにパンとオニオンが浸されており、素晴らしく美味)、牡蠣のパン粉焼き、三度豆とトマトのサラダ(パルメザンチーズのまぶされたオリジナルドレッシングがこれまでどこでも食べたことのない味でとても美味い)、カニ身のピザ、和牛イチボのたたきなどを食した。
新年は今日から営業とのことだが、19時の時点ですでに店のドアの外には“只今満席”の札が。


♪ Young Lust - Pink Floyd


この年末年始の動きを少しまとめて

謹賀新年。

昨年12月31日の昼、前々日に洗ったばかりでピカピカの愛車、アルファ156SWを駆って名古屋の実家に一人向かう。
同じく名古屋に実家のある妻は一足先、29日にすでに帰って何やかんやと行事をこなしているようだ。

桂川SAで簡単な昼食をとりつつ、名神高速はまったく渋滞もなくスムーズに流れ、夕刻まずは妻をピックアップしに妻の実家へ直行。
ちなみ僕と妻の実家は名古屋市内の隣の区にあり、車で10分~15分程度の距離。

妻の実家では茶菓を振る舞われ、両親としばし挨拶がてら30分ほどだけ滞在して、妻とともに僕の実家へ。
僕の母とポメラニアンのニルが待っていた。
ニルは今13歳ぐらいのオスで、すでにかなりの老犬と言えよう。
話には聞いていたが、両眼はもう白内障でほとんど見えておらず、耳もほぼ聞こえていないみたいだ。
歯も大分抜け落ちている。
利くのは鼻だけ(それもかなり衰えているとは思うが)というヘレン・ケラーのような状態である。

目も見えず耳も聞こえなくなってしまった実家の愛犬、ポメラニアンのニル

目が見えぬままにスタコラと歩き回り、あちらこちらの壁やふすまや柱や椅子の脚などに鼻面や頭をコツンコツンとぶつけている様は、滑稽でついついプッと噴き出してしまうけど、クスリと笑った後にそこはかとなく哀しさが込み上げてくるじゃないか。
それでも食欲は充分にあり、そして性格が屈託なく、楽しそうに過ごしているのがせめてもの救いか。
残された犬生もどうか幸せに。

実家で母と妻と3人で夕食を食べた後、大晦日の夜はテレビを観て過ごす。
フジテレビのPRIDEとTBSのK-1、それに日テレのお笑いネタ番組をザッピング。
オリエンタルラジオのネタと金子賢のファイトは観られたけれど、ボビー・オロゴンが勝つシーンを見逃してしまった。

年越しそばを喰い、それから風呂に入っている間に年が変わった。

深夜も朝生やCDTV、スペイン村でやっていた吉本の生などをピロピロと観つつ寝た。


明けて1月1日。
新聞を読んでいたら名古屋港水族館が元旦から開いているということを知り、おせち料理を食べた後、さっそく妻と2人で向かった。
車で40分ほど。
久々に僕が通っていた高校の前も通った。

これも話には聞いていたが、水族館に隣接してスペイン村ならぬ“イタリア村”というテーマパークが近年オープンしたらしく、水族館に入る前に覗いてみる。

期待していなかったからかもしれないけれど、単なる子供だましかと思いきや結構楽しいじゃないか、イタリア村。
ヴェネツィアの運河をゆくアレのパチもんのゴンドラに乗ったり、テナントとして入っているショップを少し巡ったり。
この後に水族館という一大イヴェントさえ待っていなければ、もっと時間を掛けて回りたいな、と思わせるだけの魅力はあった。
天気も良く、数日前の気候がウソのように暖かい。

イタリア村のゴンドラ

名古屋港水族館ではこの日から、“カメの世界”という、その名の通り世界中のいろんなカメを集めて展示している特別展の開催が始まっていた。

マタマタ

確かに名前を初めて聞くような珍しいカメも多数いたけれど、メジャーなワニガメやゾウガメの類が見当たらなかった。

僕は水族館が好きなので、日本各地結構な数の水族館に足を運んでいるけれど、この名古屋港水族館は実は僕の中では相当に評価が高く、優れた水族館としての地位を確固たるものにしている。
レギュラーで展示されている生体の種類こそそれほど突出してはいないという印象だが、規模はそれなりに大きく、比較的新しい施設なので建物の構造も趣向を凝らしているし、ガラス壁の透明度が極めて高い各水槽や、観察しやすいようにいろいろと工夫されたシャチ水槽とイルカ水槽、それに大型テラリウム水槽などを始め、何より展示の仕方やレイアウトのセンスがいいのでとても楽しむことができる。

この日は“イルカ・パフォーマンス”という、いわゆるイルカショーを観たんだけど、これがまたとてつもなく素晴らしい完成度。
まずプールがデカい、深い。
だからイルカは速く泳ぐことができるし、高く跳ぶことができる。
それから、プールの奥には巨大なプラズマモニターが備え付けられており、場内に2台、さらには水中用にも1台置かれた有人の中継カメラで撮ってちゃんとスウィッチングもされた映像を常にそこに写しているので、観客が生のパフォーマンスとカメラで撮られたアップの映像を同時に楽しめるという工夫もまたかなりの高ポイント。
イルカがハイジャンプや飛んでいるフリスビーをキャッチする荒技を繰り出した時なんかはちゃんとそれをリプレイで見せてくれるし、シンクロナイズド・スイミングよろしく、水面上で演技をしているイルカの水中の様子なども写したり。

場内カメラの映像も組み合わせたハイレヴェルなショー 水中の映像もヴィジョンモニターに映る

さらにはハードの面だけじゃなくソフト、つまり構成や演出も秀逸。
ショーが始まるまでの時間はヴィジョンモニターに、この水族館で繁殖に成功したベルーガ(シロイルカ)のドキュメンタリー映像をしっかりナレーションとスーパー付きで流して待っている客を飽きさせないし、女性MCと調教係のお兄さんが繰り広げる進行も他の水族館のようにもっちゃりしていなかった。
ぜひともイルカショーを抱える全国の水族館はここ名古屋港水族館のイルカ・パフォーマンスを観て勉強していただきたい、と思ったぐらい。
余談ながらスタジアムの椅子の座面下に温水が通されて暖められていたのもうれしい心配り。

他には、アフリカの肺魚よりもはるかに希少なオーストラリアの肺魚、ネオケラトドゥスがいたのがすごかった。

17時の閉館直前に水族館を出、同じく名古屋港内に展示されている南極観測船「ふじ」の脇に建立された「タロ・ジロの像」をしばし見る。

一旦家に戻って僕の母をピックアップし、今度は妻の実家に。
元旦の夜は妻の実家にて、僕の母と妻の両親とともに夕食。
鶏やフグ、カニなどが入った寄せ鍋とおせち料理。
妻の両親はワインやビールを飲んでいたので、食後少し寝ていた。
まあそういう僕も少し寝た。
TBSのスポーツマンNo1決定戦を観てから再び母と妻を乗せ、僕の実家に帰り、内Pやきらきらアフロやジャリバラをザッピングしながら床に就いた。


1月2日。
家の照明が壊れているみたいなので、母と妻とともに近くの大型家電店へ。
久しぶりの実家周りなので少し遠回りしてブラブラ歩きつつ向かった。

大げさじゃなく道行くすれ違うおじさんやおばさんの半分ぐらいが母の知り合いで挨拶を交わしているので、ビックリした。
僕の母はクリーニング店で働いているのだが、それが大きいみたいだ。
近所の大半がお客さん。

店では照明器具に加えてコーヒーメーカーも買った。
買い物後、すぐ近くにある百貨店内の喫茶店で少し休む。
さすがに新年2日、すごい人手だ。

母と妻と3人の晩飯は車で15分ほど走り、守山区大森にある有名な鰻専門店「まさむ根」で。
一応電話して行ったんだけど、満員満席大繁盛、さすが。
それぞれうな重、長焼定食、せいろまぶしを頼み、さらにはトロにぎりも1人前。
トロももちろん美味かったけど、ウナギがやっぱり最高だった。
皮はパリパリ香ばしく、身はフワフワのモシャモシャ。
絶妙な焼き加減だ。
妻が食べているせいろまぶしのだし茶漬けも少し喰わせてもらったけどメチャメチャ美味かった。
しかし思ったより量が多く(にぎりが余計だったか)、とにかく喰い過ぎた。

3人ともはち切れそうなお腹を抱えながら実家に戻り、しばし生「ぷっ」すまなど観つつ体が楽になるのを待つ。
22:30、まだ「ぷっ」すまは気になっていたがあまり遅くなってもアレなのでそろそろ帰ることにする。
ではまた。

翌1時、西宮の自宅に帰還。
それにしても昨日の午前、名古屋では雨が降り、青空駐車していた車がものすごく汚れてしまった。
せっかくきれいになって気持ちよかったのにまた洗わねば。


♪ 季節が君だけを変える - BOOWY