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2005年11月27日(日)

祝宴の狂夜

たった今、帰還。

昨日、仕事が終わった後妻と合流し、19:00伊丹空港発の小さなJAC機に乗って鹿児島へ行ってきた。
僕の大学時代からの友人、カマQ(略称 Q)と彼の妻、ナツ(別称 なっちゃん、なっち)の結婚式がその日に鹿児島市内で執り行われており、2次会に駆けつけるためである。

このQという男は元々バンド仲間であり、僕が特に親しくしてきた学友の1人で、当然僕らの結婚式と披露宴にも出席してもらったやつなので本当に僕も彼の式と披露宴に出たかったのだが、土曜はどうしても仕事が夕方まで掛かってしまうのでまさに無念、涙を呑んで2次会から参加するよりなかった。

鹿児島空港からバスに乗って天文館まで行き、宿泊する「ホテル レクストン鹿児島」に取り急ぎ荷物だけを放り込んで2次会会場へ向かった。

21:30頃、ようやく主役のQ夫妻と対面を果たす。
今年の8月、入籍した直後に彼らは一度僕の家に遊びに来てくれているが、もちろんまたその時とはまったく違った気持ちで、このたびはおめでとう。

他の親しい学友たち、まん夫妻やM山くん、牛頭大王と愛娘 ムームーらの顔も見える。
もちろんその他、僕の知らない新郎新婦の友人たちや親族たちもうち揃って、まだまだ大盛況といった様相にホッと安堵する。
学生時代、鹿児島市内にあるQの実家に友人たちと遊びに行った時以来、12〜3年ぶりの対面となるQの美しい妹や、Qの従兄弟であるSブラザーズらといった親族関係の若者たちがこのパーティーの幹事的役割を果たしているみたいで、僕もさっそく交友を深めておく。
それに新婦 なっちゃんの妹と弟はおろか、お父上まで2次会に残っておられて、その剛毅な酔いっぷりに我々はいささか面食らいつつも、賞賛と爆笑を浴びせずにはいられなかった。

何だか睡眠不足と疲労の上にハイテンションだったからあまり細かい記憶を呼び起こそうとしても辛くなるので適当にしておくが、新婦の父の眼前での新郎新婦のディープキスなどといった非常に趣のあるアトラクション満載の楽しい2次会の後、近所のバーに場所を移しての3次会になだれこんだ。
そしてここにも新婦のお父様は当たり前のように来られており、新婦の妹と弟の優しい対応などと相まって非常に微笑ましい。
ちなみに新婦父の楽しげ姿も他の様々な状況とともに当然写真に収めたんだけど、新婦 なっちゃんが絶対載せないでと言うので載せない。

3次会の途中、牛頭大王の愛娘、小学校1年生のムームーがかなりダウン気味になり、牛頭大王ともどもホテルに退場。
つーか時刻は既に0時過ぎ、そんな時間に幼子をバーなんぞに連れて来ているという、落ち着いて考えれば結構非常識なその状況に今さらながら驚くのであった。

1時を回った頃に3次会も終わって何だか雰囲気は、帰りましょうか皆さん、てカンジになりつつもあったのだが、2次会から参加している僕としてはまだまだ遊び足りない気分、何より我が友 Qのめでたい日ではないか、さあ目の前に見えるカラオケ店に入ろう、みんな!
10名ちょっとの同志たちが意を一つにして4次会に突入。
もちろん新郎新婦もノリノリだ(たぶん)。

披露宴で歌えなかった分、僕が夫妻にここで祝いの歌を勝手に歌わせていただいたり、新郎 Qは大好きなアニメソングを悦に入って幸せそうに歌っていたり、新婦の会社の同僚であるIさんとその妹がすっかりクレイジー・シスターズと化してダンシングしていたり、最初から最後まで幹事としての責務を全うした新郎の従兄弟 Sブラザーズの兄 Hも完全燃焼した2時間であった、4次会は。

今回一緒に遊んで騒いだ面々の中には、当然僕たちにとっても初対面の人たちもたくさんいたんだけど、まるでそんなことは感じられない、とてもアットホームで気のおけないパーティーであった。
二言目にはもう呼称は下の名前を呼び捨てにし、誰も敬語などは使わない。
いやあ、楽しかった。


ちょっと真面目なことを考えてみたりすると、こんな雰囲気はおそらく現代の都市部に生まれ暮らす人たちの家庭事情や地域事情からはなかなか湧出しえない、鹿児島という地方に古くから続く家に生まれた新郎 Qの結婚パーティーだからこそ感じられた空気感であったのかな、とも思う。
そもそも今は東京で働き横浜に暮らしているQ夫妻が鹿児島で結婚式を催した事情というのも、やっぱりQの生家が鹿児島の旧家であったから。
行ってみて思ったのだが、僕はこれほどまでに親族や兄弟たちが仲良く協力的で楽しげで、そしてそのバックボーンにある強固な血族の絆を感じさせられた結婚パーティーに居合わせたことはかつてない。
盆暮れ正月には一族郎党が家長の下に集い、催事の際には支え合い協力し合いともに連帯する、そういった、大都市圏に住む若い世代にとって決して実感を伴うことのない旧来の風習や慣習が、彼らにとっては極めて当たり前のことなのだ。
たとえ大阪のキタやミナミ以上に人が溢れる鹿児島一の繁華街 天文館で行われている宴であっても、そこには僕たちが失ってしまった日本のエッセンスがあった、そんな気がする。


瞳孔の開ききった面差しでホテルに戻ったのがAM4時。
コンタクトレンズだけ外して寝た。


9時過ぎに起きてチェックアウトし、同じホテルに泊まっていた主役のQ夫妻や牛頭大王父娘、M山、後輩のT山、それに新婦 なっちゃんの同僚女子2名らとともに天文館にある「むじゃきっこ」に行って、朝から皆で名物かき氷、“白熊”を食べる。
僕は朝飯も食べていなかったので、正確な名前を忘れてしまったけど黒豚わっかなんとか丼というご飯も食べた。
美味かったけどちょっと朝から濃かったかな…。

余談ながら、飛行機をみんなと違う遅い便に変更して「かごしま水族館」に行こうかどうか相当悩んだんだけど、さすがに体調が万全ではないので断腸の思いで今回は諦めた。

14:10発のJALで帰阪。
M山と牛頭大王父娘とも伊丹空港で別れた。

社会に出てから社会人として知り合ったのではない友達というものは、本当にかけがえがない。
心から、おめでとう、そしていろいろとありがとう、Q、なっちゃん。
今後ともよろしく。


♪ 夢に消えたジュリア - サザンオールスターズ


コメント

編集長が参加できなかった披露宴の様子を簡単にレポート。

先ずは、チャペルと思しき所で人前結婚式。終始笑いが絶えず、いい意味で緊張感の無い式であった。牛頭大王の愛娘ムーはリングリレーのリングを渡すという大役をおおせつかった。が、ここは姫君。新郎には新郎自身の、新婦には新婦自身のリングを渡すという、小悪魔振りを発揮!?親子共々笑いはしっかり取るのであった。

披露宴では牛頭大王が早々にスピーチを。かつての編集長の披露宴では大王は酔っ払って(しかも勝手に!)スピーチをしたという経緯もあることから、此度の新郎Qは大王が酔う前に喋らしたということだったのであろう。非常に懸命である。
そして、軽音サークル仲間のマン、大王、T山、ワタクシでギターをかき鳴らして歌ったのだが、編集長のいないバンドは、所詮タコの入っていないタコ焼きなのであった。何も聞かないでくれ。。。
締めはキャロル・キングの「you've got a friend」をバックにQが締めの言葉を。ワタクシもこの曲好きだよ。

何はともあれ、Qの妹が、Qの風貌からは全く想像できない美人であるという事実を知り得ただけでも、わざわざ鹿児島まで行った甲斐があったというものだ。

すごくあったかい二次会&三次会&四次会ですね。
身内の人がそんなに沢山参加するのは名古屋ではあまり聞いた事がありません。小さい時から家族や親戚の結びつきもつよく、あたたかい家庭で育ってきたのかな。と羨ましくもあります。
そして九州の人はお酒強い人がホントに多いですよね。「あまり飲めない」と言う人でも人並みに飲めると聞いた事があります。

「白熊」魅力的!コンビニのしか食べたことありません。
アイスは冬に食べるのがおいしいと思う今日この頃。。。。

行きたかったなぁ鹿児島
編集長の際に続き不参加となってしまって残念
僕が最後になるとはいやはや

懐かしの白熊食いたいです

>M山
レポートどうも!
確かにアレは職場&近所でも評判の美人に違いないな。

>ペ-ター
都会育ち&親戚付き合いも希薄な僕からしたら本当に縁遠い、清く正しい日本の婚姻セレモニーであったようです。
白熊はオリジナルをぜひ一度!

>を
おお、そういえば君も薩摩人ではないか!
残念。
でもアニも2次会にいなかったぞ、俺が来ているのに!
近々訪れるであろうをくんの機会を待っていますよ。

遠いところ+忙しいところを駆けつけてくれてありがとさん。
昨日深夜に帰ってきて、今日から働き出したところだ。
さすがに体が動かんな。
ま、とにかくありがとう。
ちなみに、「わっぜぇか丼」だ。"ものすごい"っちゅー意味だ。
ついでに言うとコンビニ白熊より格段にうまいのでオリジナルをぜひ一度!

いやあQちゃん!
このたびは本当におめでとう&足に枕まで出していただきましてありがとう。
ああそうそう、わっぜぇかだ。
あれだけ連呼していたのにすっかり忘れてしまった。
また改めて…。

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