BOYZ Ⅱ MENライヴ@大阪ブルーノート
今日は土曜日、いつものように金曜夜を徹しつつ今朝の本番、午後の会議などを終え、夜は、デビュー当時から僕が本当に大好きなアーティスト、BOYZ Ⅱ MENのライヴに行く。
ハコは新装開店相成ったばかりの大阪ブルーノート。
大阪ブルーノートの15周年記念イヴェントでもある。
その前にまずは腹ごしらえ、ということで、妻と合流した後、ブルーノートが入っている商業施設、大阪・西梅田のハービスENTにある「Mare Cucina」というイタリアン・レストランで夕食をとる。
やはり土曜の晩、どこをどう覗いても満員満席。
食べたメニューは、鴨ロースのスモークと茄子、栗とさつま芋のリゾット、スズキと魚介のカルトッチョ、仔羊ロースのグリル リコッタチーズソースなど。
バゲットだけはちょっとうーんだったけど、それ以外はどれも文句なく美味い。
そしていざ21:00開演のBOYZ Ⅱ MENライヴへと向かう。
彼らほどのアーティストならば当然もっと大きなホールや、あるいはドームクラスのアリーナだってチケットは完売するはずだし、事実過去の来日時にはそういった会場でコンサートを行っていたけど、あえてブルーノート。
その魂、最高だ。
我々オーディエンスにとっては、チケットの入手しにくさ、という点のみを除けば、ハコは当然小さければ小さいほどライヴは楽しめるものとなる。
ちょっと無理してチケット買って、本当によかった。
ちなみに、このたびのワールドツアー、日本での公演はここ大阪ブルーノートのみ。
うーん贅沢だ。
ホール内、後方ではあるけれどステージ正面に位置するカウンター席に無事落ち着くことができた。
そもそも容れ物自体が小さいので、それでも充分に近い。
ジュースを飲みつつ待っていたら、定刻を少しだけ過ぎて始まったBOYZ Ⅱ MENのパフォーマンス。
1曲目は「Motownphilly」、まずはガツンと勢いをつけておいて、すかさず2曲目、Shawn Stockmanのアカペラで始まった「On Bended Knee」でストンと落とし、聴衆はまさに固唾を飲んで息すらも殺して聴き入り、観入るしかない。
早くも最前列の女性は感涙をこらえきれずにハンカチを取り出していた。
ブルーノートならではの親近感とカジュアルさを失わぬまま、さすがのワールドクラスのビッグネーム、凡百のアーティストとは一味も二味も異なるオーラを発散。
少し前に体調の振るわないMichael McCaryが脱退してしまい、メンバーは4人から3人になってしまったが、そんな残念な出来事すら忘れさせてしまうような、本当に“力のある歌”。
確かにPAから流れてくるのは3人の“生の声”だけではないし、ところどころサビなんかではRecされたコーラスが聴こえてはいたけれど、そんなことは、関係ない。
僕も正直、序盤から感動した。
Shawnをメイン・スポークスマンとして、軽妙かつ平易な英語を使ったMCでますますオーディエンスはノッていき、曲も比較的最近のものよりも初期の頃のナンバーを中心にステージは進んでいく。
Nathan Morrisのコワモテ歌唱ももちろんソウルフルだが、Wanya Morrisのハイトーン伸びやかな声は本当に素晴らしかった。
ダボダボのデニムパンツにTシャツをインし、その上からジャケットを羽織って頭にはベースボール・キャップ(しかし耳に光るダイヤのピアスは超ド級)という出で立ちは到底彼ら以外には似合いそうもないけれど、そんな無頓着なファッションセンスなど彼方に吹き飛ばしてしまうかっこよさを、BOYZ Ⅱ MENは歌のパワーだけで作り上げてしまう。
今日まで1日2公演の4日間連続で大阪ブルーノートでのパフォーマンス、8回目の公演のラストとはとても思えない、ハイレヴェルでご機嫌麗しいライヴだ。
ラストだからこその、か。
すごく観客に暖かい、この小屋ならではの近しいパフォーマンス。
楽しい。
たった1時間の短いステージはすぐに終盤、「I'll Make Love To You」で女性客たちにバラを配った後、「A Song For Mama」で本編は終了、すぐにアンコールに応えて再びステージへ姿を現す。
Wanyaが謝辞を述べた後、僕がこの世の中で最も好きなチューン2曲のうちの1曲、「It's So Hard To Say Goodbye To Yesterdy」をアカペラで歌い始めた時には鳥肌が立った。
そのまま「End Of The Road」へとなだれ込み、最後はShawnが客席を一回りするサーヴィスをして、そして皆でサビを合唱し、本当の終演…。
本当にあっという間の、幸せな時間だった。
…これで終わりかと思いきや、実はさらにテンションの上がる、素晴らしいエピローグが。
なんと開演前、ホール内の売店で“メンバーの直筆サイン入りCD & バックステージでメンバーに直接会えるPASS”を売っているのに僕はいち早く気が付いてしまい、幸運にも限定32枚のそれを購入していたのだ!
そして無事に対面叶い、撮ってきたのがこの写真。
メンバーたちに、「デビュー当時、ファースト・アルバムからずっとファンだった。だから今夜会うことができて本当にうれしい。また!」という旨の言葉を伝え会話を交わすこともでき、もう最高。
しかし未だ興奮冷めやらずに神経は昂っているんだけど、睡眠時間は昨日はわずかに2時間、そして明日も実は早起きして富山まで長距離ドライヴ、久々に2日連休が取れたので1泊の小旅行をしてくる予定。
決して“体を休める”旅にはなりえないけど、心の洗濯を…。
♪ End Of The Road - BOYZ Ⅱ MEN
コメント
すごぃよ、編集長!会って話せたんだ!!
それは一生モノの体験でしたねぇ~。
久しぶりの連休、どんなに睡眠時間が少なくとも、
きっと目一杯楽しんで帰ってくるのでしょうね。
旅行記、楽しみにしてますわよ♪
Posted by: あやっち | 2005年11月13日 01:58
おぉ、ブルーノート言ってきたんですね。
自分も東京のブルーノートにたまに行きますけど、
あの一体感はやっぱり、あの程良い狭さの空間ゆえですね。
アーティストがステージに上がるときはテーブルの脇を通っていくので
ハイタッチなんかした日にゃ、テンション上がりっぱなしです。
Posted by: mitsu | 2005年11月13日 03:26
いいな~~~~!!
私もBOYZ II MENは大好きです。
でも大きなホールのしか行ったことがない~~
Posted by: なっち | 2005年11月14日 20:01
>あやっち
いやいや、興奮しましたマジで。
やっぱり同じ有名人に会うのでも、仕事の時とプライヴェートでは興奮度合いが違います。
旅行記もUPしましたのでよろしければ…。
>mitsu
ブルーノート、飯喰いながら飲みながらしゃべりながら好きなアーティストのパフォーマンスを堪能できるって、素晴らしい空間ですよね。
>なっち
準備は順調かい?
ああ、そういえば好きだったねー。
ふっふっふ、すごく近くで見てきたし握手もしたししゃべったぞー!
Posted by: FT編集長 | 2005年11月16日 02:36
初めまして♪あしあとから来ました。
大阪ブルーノートに来ていたんですね。
最近、チェックしていなかったので残念です・・・羨ましい^^
アーティストも終了後写真撮ってくれたりサインしてくれますよね。
それには本当に感激しました。
お話もできたなんてうらやましすぎる・・・・!
Posted by: tamaki | 2005年11月16日 08:32
こんにちは!
足跡からきました♪
私は11日の1stで行きました~
ほんとに楽しい空間でいつまでも余韻に浸っています。
Posted by: MAKI | 2005年11月16日 10:32
>tamaki
初めまして!
e+の会員になっているおかげでメールニュースで知ることができました(笑)。
でも彼らがあんなに小さな小屋でやることはもう最後かもしれないので、本当に貴重な経験ができました。
>MAKI
初めまして!
おお、3日目ですね。ブルーノートでパフォームする彼らに求めるのは決してフルバンドによる生演奏とか音響とかじゃなくて、あくまでもあの空間における一体感。
そういった意味でも本当に良いライヴでした。
Posted by: FT編集長 | 2005年11月17日 02:23
wow wow wow!!!
you sooooooooooo lucky!!!
足あとから拝見させて頂きました。
そうですか・・・!会ってしまいましたか!!!
私、彼らの初来日コンサート(多分もおう10年前くらい)の時、おっかけしてて大阪で会えました。
その時は、今は脱退したMichaeに最初に会って、一番彼が好きだったのでもう嬉しくって泣いちゃいました。とってもSweetな方でした。
Nathan、Wanyaも続いて現れて・・・。しばし夢心地。
ただこの時、Shawnには会えなかったので、とっても残念でした。
ほんとに、ブルーノート最高!
Posted by: Naomi | 2005年11月19日 14:25
どうもどうも!
Naomiさんも初期の頃からのファンですか、デビューアルバムとか本当にクオリティ高かったですよね!
Michalは脱退前も、体調が思わしくなくて近年は日本公演には帯同していなかったみたいなので、ラッキーでしたね!
僕もこのたびは本当に幸運な経験でした。
Shawnはとてもサーヴィス精神旺盛なナイスガイでしたよ!
Posted by: FT編集長 | 2005年11月20日 00:50